燃油サーチャージ大幅値上げニュースの要点
2026年5月1日発券分から、JAL・ANA・キャセイパシフィックなどの国際線燃油サーチャージが大幅に引き上げられました。
JAL・ANAの日本発欧州・北米・中東・オセアニア方面は、片道5万円台、往復では11万円台に達する水準です。
2026年4月発券分と比べると、欧米方面ではJALが片道29,000円から56,000円、ANAが片道31,900円から56,000円へ上がっており、海外旅行の総額に与える影響は非常に大きくなっています。
燃油サーチャージは搭乗日ではなく、航空券を発券した日を基準に決まります。2026年5月1日から6月30日までに発券する航空券には、今回発表された5〜6月発券分の金額が適用されます。
この記事では、2026年5月時点で確定している各社の燃油サーチャージ、今後の見通し、航空券を少しでも安く取るためのポイントをまとめます。
燃油サーチャージとは?
燃油サーチャージ(正式名称:燃油特別付加運賃)は、航空燃料費の高騰分を航空券代とは別に利用者が負担する追加料金です。
JAL・ANAでは、国際線航空券を購入する際に、航空運賃や空港使用料などとは別に燃油サーチャージが加算されます。
金額は主にシンガポールケロシンと呼ばれる航空燃料価格と為替レートをもとに決まり、通常は一定期間ごとに見直されます。
JAL・ANAでは、燃油サーチャージは大人・小児ともに同額です。座席を使用しない2歳未満の幼児は対象外ですが、座席を使う幼児や特典航空券では原則として同額が必要になります。
また、現時点ではJAL・ANAの国内線には燃油サーチャージはかかっていません。
2026年5月度の最新動向
2026年5月度の大きな変更点は、5月1日発券分から燃油サーチャージの水準が大幅に引き上げられたことです。
当初は6〜7月発券分からの大幅値上げが見込まれていましたが、JALは適用開始日の前倒しを行い、2026年5月〜6月発券分から新しい水準を適用しています。
JALは、燃油市況価格が想定を上回る水準に達したため、従来のゾーンHからゾーンQへ引き上げると発表しました。あわせて、適用開始までのリードタイムを短縮し、2〜3月平均市況を5〜6月発券分へ反映する形に変更しています。
ANAも、2026年5月1日から6月30日購入分について大幅に引き上げた金額を公表しています。ただし、中東情勢を踏まえた政府の緊急的激変緩和措置による航空機燃料への補助効果を踏まえ、運賃額を軽減していると説明しています。
キャセイパシフィック航空も、2026年5月1日から6月30日発券分の日本発燃油サーチャージを引き上げています。
改定スケジュールと直近の動向
| 発券対象期間 | 状況 | 主なポイント |
|---|---|---|
| 2026年4月1日〜4月30日 | 適用終了 | JAL・ANAともに前期水準。欧米方面は片道3万円前後 |
| 2026年5月1日〜6月30日 | 適用中 | 大幅値上げ。JAL・ANAの欧米方面は片道56,000円 |
| 2026年7月以降 | 未発表 | JALは2026年6月に案内予定。燃油価格や為替により変動 |
2026年5月時点では、7月以降発券分の正式金額はまだ公表されていません。7月以降も高止まりする可能性はありますが、確定情報ではありません。
JALの最新金額(2026年5月1日〜6月30日発券分)
JALの2026年5月1日〜6月30日発券分の燃油サーチャージは以下のとおりです。金額は1人あたり1区間片道です。往復では2倍になります。
| 路線 | 片道 | 往復換算 |
|---|---|---|
| 日本-北米・欧州・中東・オセアニア | 56,000円 | 112,000円 |
| 日本-ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 34,700円 | 69,400円 |
| 日本-タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイなど | 29,600円 | 59,200円 |
| 日本-グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・ウランバートルなど | 19,500円 | 39,000円 |
| 日本-東アジア(韓国・ソウル・釜山など一部除く) | 14,200円 | 28,400円 |
| 日本-ソウル・釜山・極東ロシア、沖縄-台北・高雄 | 6,500円 | 13,000円 |
4月発券分と比べると、北米・欧州・中東・オセアニア方面は片道29,000円から56,000円へ上昇しています。往復では58,000円から112,000円となり、差額は54,000円です。
ANAの最新金額(2026年5月1日〜6月30日購入分)
ANAの2026年5月1日〜6月30日購入分の燃油サーチャージは以下のとおりです。金額は1人あたり1区間片道です。往復では2倍になります。
| 路線 | 片道 | 往復換算 |
|---|---|---|
| 日本=欧州・北米(ハワイ除く)・中東・オセアニア | 56,000円 | 112,000円 |
| 日本=ハワイ・インド・インドネシア | 36,800円 | 73,600円 |
| 日本=タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア | 29,000円 | 58,000円 |
| 日本=ベトナム・グアム・フィリピン・パラオ・モンゴル | 19,700円 | 39,400円 |
| 日本=東アジア(韓国を除く) | 14,700円 | 29,400円 |
| 日本=韓国・ロシア(ウラジオストク) | 6,700円 | 13,400円 |
ANAも、欧州・北米・中東・オセアニア方面は片道56,000円です。4月発券分の31,900円から大きく上がっており、往復では63,800円から112,000円になっています。
なお、成田-メキシコシティ線など一部路線は別料金が設定されています。該当する路線を利用する場合は、ANA公式サイトで個別に確認してください。
キャセイパシフィック航空の最新金額(2026年5月1日〜6月30日発券分)
キャセイパシフィック航空の2026年5月1日〜6月30日発券分の日本発燃油サーチャージは以下のとおりです。金額は1人あたり1利用区間ごとの片道額です。
| 区間 | 片道 | 往復換算 |
|---|---|---|
| 日本-香港・台北 | 14,500円 | 29,000円 |
| 香港-南西太平洋・北アメリカ・ヨーロッパ・中東・アフリカ | 32,000円 | 64,000円 |
| 香港-南アジア亜大陸 | 15,000円 | 30,000円 |
| 上記以外の区間 | 8,000円 | 16,000円 |
たとえば日本から香港経由でヨーロッパ方面へ向かう場合、日本-香港間と香港-ヨーロッパ方面の区間ごとに燃油サーチャージがかかるため、総額で比較することが重要です。
JAL・ANAの4月発券分との比較
2026年5月発券分からどの程度上がったのかを、主要路線ごとに比較します。
JALの比較
| 路線 | 4月発券分 | 5〜6月発券分 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 北米・欧州・中東・オセアニア | 29,000円 | 56,000円 | +27,000円 |
| ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 17,800円 | 34,700円 | +16,900円 |
| タイ・マレーシア・シンガポールなど | 15,500円 | 29,600円 | +14,100円 |
| グアム・フィリピン・ベトナムなど | 9,500円 | 19,500円 | +10,000円 |
| 東アジア | 7,400円 | 14,200円 | +6,800円 |
| ソウル・釜山など | 3,000円 | 6,500円 | +3,500円 |
ANAの比較
| 路線 | 4月発券分 | 5〜6月発券分 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 欧州・北米・中東・オセアニア | 31,900円 | 56,000円 | +24,100円 |
| ハワイ・インド・インドネシア | 20,400円 | 36,800円 | +16,400円 |
| タイ・シンガポール・マレーシアなど | 16,300円 | 29,000円 | +12,700円 |
| ベトナム・グアム・フィリピンなど | 10,500円 | 19,700円 | +9,200円 |
| 東アジア(韓国を除く) | 9,400円 | 14,700円 | +5,300円 |
| 韓国・ウラジオストク | 3,300円 | 6,700円 | +3,400円 |
特に欧米・北米・中東・オセアニア方面は、往復で見ると燃油サーチャージだけで10万円を超えます。家族旅行では人数分がそのまま積み上がるため、航空券の総額確認がこれまで以上に重要です。
路線別の影響と注意点
欧米・北米方面
今回もっとも影響が大きい方面です。JAL・ANAともに日本発の片道燃油サーチャージが56,000円となり、往復では112,000円です。航空券本体が安く見えても、燃油サーチャージと空港諸税を加えると総額が大きく変わります。
ハワイ・オセアニア方面
ハワイ方面も家族旅行への影響が大きい路線です。JALは片道34,700円、ANAは片道36,800円で、往復では7万円前後になります。家族4人では燃油サーチャージだけで28万円前後になる可能性があります。
東南アジア方面
タイ・シンガポール・マレーシア方面も、JAL・ANAともに片道3万円前後まで上がっています。短期旅行では航空券本体に対する燃油サーチャージの割合が大きくなりやすいため注意が必要です。
韓国・台湾・中国など近距離アジア方面
近距離アジアも値上げされていますが、欧米方面と比べると金額の絶対値は低めです。ただし、韓国方面でもJALは片道6,500円、ANAは片道6,700円となっており、格安航空券を探す場合はLCCや燃油サーチャージ込みの総額比較が重要です。
国内線を使う方
現時点では、JAL・ANAの国内線に燃油サーチャージはかかっていません。ただし、燃料高が続くなかで、国内線への燃油サーチャージ導入を検討する動きも報じられています。今後の正式発表に注意してください。
燃油サーチャージを抑えるポイント
1. 6月30日までの発券分を確認する
JAL・ANAでは、2026年5月1日から6月30日発券分の金額がすでに確定しています。7月以降発券分は今後発表されるため、旅行時期が決まっている場合は、発券日によって総額がどう変わるかを確認しましょう。
燃油サーチャージは搭乗日ではなく発券日が基準です。夏以降に搭乗する航空券でも、6月30日までに発券すれば5〜6月発券分の金額が適用されます。
2. 航空券は必ず総額で比較する
航空券本体が安くても、燃油サーチャージや空港諸税を加えると高くなる場合があります。比較サイトや航空会社公式サイトでは、最終的に支払う総額を確認することが大切です。
3. 燃油サーチャージが安い航空会社も比較する
航空会社によって燃油サーチャージの設定は異なります。中東系航空会社、アジア系航空会社、LCCでは、燃油サーチャージの扱いがJAL・ANAと異なる場合があります。
ただし、燃油サーチャージが安くても、運賃本体や手荷物料金、座席指定料、乗り継ぎ時間などを含めると必ずしも最安とは限りません。必ず総額で比較しましょう。
4. マイル利用時も燃油サーチャージを確認する
JAL・ANAの国際線特典航空券では、通常の航空券と同じように燃油サーチャージがかかります。
一方で、提携航空会社や他社マイルを使う場合、燃油サーチャージの扱いが異なることがあります。必要マイル数だけでなく、現金で支払う燃油サーチャージ・諸税の合計も確認してください。
5. 変更・払い戻し時の差額調整に注意する
JALでは、航空券を変更しない場合は燃油サーチャージの差額調整は行われません。一方で、未使用航空券を変更する場合は、変更日に適用される燃油サーチャージとの差額調整が発生する場合があります。
安い時期に発券しても、後から日付変更や便変更を行うと追加負担が発生する可能性があります。予約時には変更条件も確認しておきましょう。
航空券は「総額」で比較するのが重要
燃油サーチャージは航空会社ごとに差があるため、比較せずに予約すると損をする可能性があります。
一括で料金を比較できるサービスを使うと、総額ベースで安い航空券を見つけやすくなります。
今後の改定スケジュール
2026年5月時点で確定しているのは、主に2026年5月1日から6月30日発券分の金額です。
- 2026年5月1日〜6月30日発券分:JAL・ANA・キャセイパシフィックで適用中
- 2026年7月以降発券分:JALは2026年6月に案内予定
- 2026年9月以降発券分:燃油価格・為替の動向により変動する可能性あり
燃油価格や為替は短期間で大きく変動することがあります。
よくある質問
Q1. 燃油サーチャージは全航空会社にかかりますか?
いいえ。航空会社によって扱いが異なります。JAL・ANAの国際線では燃油サーチャージが設定されていますが、航空会社によっては運賃に含まれている場合や、別の料金体系になっている場合があります。
Q2. マイルで発券した特典航空券にもかかりますか?
JAL・ANAの国際線特典航空券では、原則として通常の航空券と同じ燃油サーチャージがかかります。必要マイル数だけでなく、現金で支払う燃油サーチャージや空港諸税も確認しましょう。
Q3. 予約後に燃油サーチャージが変わったらどうなりますか?
航空券を変更しない場合は、原則として発券時の燃油サーチャージが適用されます。ただし、航空券の変更や再発券を行う場合は、変更時点の金額との差額調整が発生する場合があります。
Q4. 子どもも大人と同じ金額ですか?
JAL・ANAでは、大人・小児ともに同額です。座席を使用しない2歳未満の幼児は対象外ですが、座席を使用する場合は対象になります。
Q5. 国内線にも燃油サーチャージはかかりますか?
現時点では、JAL・ANAの国内線には燃油サーチャージはかかっていません。ただし、燃料高を背景に、国内線への導入を検討する動きも報じられています。今後の正式発表に注意してください。
Q6. 2026年7月以降はさらに上がりますか?
2026年5月1日時点では、7月以降発券分の金額は正式発表されていません。JALは2026年6月に案内予定としています。燃油価格や為替の動向によって、上がる可能性も下がる可能性もあります。
まとめ
2026年5月1日発券分から、国際線の燃油サーチャージは大幅に引き上げられました。
JAL・ANAの日本発欧米・北米・中東・オセアニア方面は片道56,000円、往復112,000円となっており、航空券の総額に大きな影響があります。
海外旅行を検討している方は、航空券本体の価格だけでなく、燃油サーチャージ、空港諸税、手荷物料金、座席指定料を含めた総額で比較することが大切です。
チェックリスト
- 旅行予定時期の発券対象期間を確認した
- JAL・ANA公式サイトで路線別の最新金額を確認した
- 航空券の総額(運賃+燃油+諸税)で比較した
- 6月30日までの発券と7月以降発券の違いを確認した
- 燃油サーチャージが安い航空会社も比較した
- 家族人数分の燃油サーチャージ総額を計算した
- 変更・払い戻し時の差額調整ルールを確認した
出典・引用
- JAL「JAL/JTA国際線『燃油特別付加運賃』の適用額を改定(2026年5月〜6月発券分)」https://press.jal.co.jp/ja/release/202604/009486.html
- JAL「国際線『燃油特別付加運賃』『航空保険特別料金』のご案内」https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/fare/fuel/detail.html
- ANA「燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について」https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/plan/charge/fuelsurcharge/
- キャセイパシフィック航空「燃油サーチャージについてのご案内」https://www.cathaypacific.com/cx/ja_JP/latest-news/other-news/fuel-surcharge-updates.html

