TOTOの出荷停止に関する要点

TOTOは2026年4月13日、システムバス・ユニットバス・トイレユニット全シリーズの新規受注を停止しました。原因はホルムズ海峡封鎖によるナフサ不足で、LIXILも同日に供給調整を発表しています。再開時期はどちらも未定です。
- 受注停止日は2026年4月13日、再開時期は未定
- 対象はシステムバス・ユニットバス・トイレユニットの全シリーズ
- 原因はホルムズ海峡封鎖によるナフサ不足
- 既存の納期確定済み注文は予定通り出荷される
- タカラスタンダードは現時点で受注継続中
TOTOの出荷停止の対象製品

TOTOが受注を停止した対象商品は「システムバス・ユニットバス・トイレユニットの全シリーズ」で、現時点において再開の目途は立っていません。4月13日付で取引先の卸業者に通知しています。
既存注文への影響
同社広報は受注停止について「すでに受注済み案件の納品遅延を防ぐため」とし、生産と出荷は継続すると説明しています。4月13日より前に納期回答を受けた注文は、原則として予定通り届きます。工事日が決まっている方は、施工会社に納期の確認を入れておいてください。
TOTOの出荷停止の原因

ホルムズ海峡封鎖によるナフサ不足
2026年2月末から続く米国・イスラエルとイランの軍事衝突の余波でホルムズ海峡のタンカー通航が激減し、中東からの原油・ナフサの供給環境が急速に悪化しました。国内の化学メーカーはすでにエチレン減産に入っており、樹脂・溶剤・接着剤の供給が絞られています。
それに伴い、壁・天井フィルムの接着剤に含まれる有機溶剤やコーティング材に含まれる有機溶剤の調達・生産に支障が出ていることが今回の出荷停止の主な要因となっています。

TOTOの受注停止はいつまで?
再開時期は「未定」のまま、2026年4月現在も変わっていません。ホルムズ海峡の封鎖解除か、代替調達ルートの確立が鍵です。
対象製品の売上規模は2025年3月期通期ベースで約1107億円、TOTO全体の売上高の約15%、日本事業の約23%を占めます。自社売上への打撃が大きく、解決に動くインセンティブはあります。ただし、中東情勢という外部要因が解消されない限り再開は難しいと言えます。数か月単位の長期化を見込んで動くのが現実的です。
LIXILや他メーカーの状況
LIXILの対応
LIXILも4月13日同日、石油由来原材料の供給制限により生産・出荷・受注の調整や制限を行う可能性があると発表しています。日本の浴室リフォーム市場でTOTOとLIXILのシェアは合わせて約6〜7割を占めるとされており、住宅の新築・リフォーム業界にとって前例のない事態です。
タカラスタンダードは受注継続中
代替メーカーとして今すぐ注目すべきはタカラスタンダードです。タカラスタンダードはホーロー壁パネル(金属にガラスを焼き付けた素材)を使っているため接着剤が不要で、今回の影響を受けにくい構造です。
ただし、タカラスタンダードも4月13日、原材料の調達が不安定な状況であり、長期化した場合は納期・数量・価格に影響が出る可能性があると発表しています。乗り換え注文が集中すれば、納期が延びることは十分に考えられます。今動くほど選択肢が残ります。
浴室以外への波及
ナフサ不足の影響は浴室だけではありません。野村総合研究所の試算によれば、エチレン由来の日用品(ラップ、ゴミ袋、洗剤ボトル、シャンプーなど)の価格上昇で、4人家族の年間負担は1万8,000円〜2万5,500円増加する見込みです。住宅設備と日用品の両方で家計への影響が出はじめています。
新築・リフォーム計画中の方へ
「再開してから動く」では遅い理由
供給が再開しても、注文が一気に殺到して順番待ちが数ヶ月続くのがいつものパターンです。今のうちにプラン作りや現場調査を済ませておけば、再開と同時にすぐ発注に入れます。過去にも同様の出荷停止後は再開直後に注文が殺到し、半年以上待ったケースが続出しました。
新築工事が進行中の場合の対処法
新築工事が進行中で浴室がまだ発注されていない場合は、ハウスメーカーや工務店に発注状況と納期見通しを今日中に確認してください。代替メーカーへの変更か、浴室設置を後工程にずらして引き渡し後にリフォームとして施工する方法があります。
受注停止中にできる準備
TOTOの見積もりシステムも引き続き利用可能です。受注再開時にすぐ注文できるよう、プランの確定だけ先に済ませておくという選択肢もあります。
TOTOの出荷停止に関する注意点・トラブル対応
納期確認済み注文の扱い
4月13日より前に納期回答を受けている注文は、現時点では予定通り出荷される見込みです。状況は日々変わるため、施工会社に最新状況を直接確認してください。
「LIXILに切り替えれば大丈夫」は通じない
「TOTOがダメならLIXILで」と考えた方も多いと思いますが、LIXILも同日に供給調整を表明しています。タカラスタンダードやPanasonicへの切り替えを検討するなら、早く動くほど納期に余裕が生まれます。
SNS情報に注意
メーカーの公式サイトとTOTO広報発表は定期的に確認し、施工会社や問屋からの一次情報を優先してください。SNS上の「○月に再開予定」などの情報は、現時点では根拠がありません。
TOTOの出荷停止に関するよくある質問
既にTOTOのユニットバスを注文していますが、届きますか?
4月13日より前に納期回答を受けた注文は、原則として予定通り出荷されます。状況は変わることがあるため、契約している施工会社に「納期確認済みかどうか」を直接確かめてください。「4月○日に納期確認済み」であれば、まず問題ありません。
受注停止はいつ解除されますか?
現時点で再開の見通しは示されていません。ホルムズ海峡の封鎖状態が続く限り、ナフサの安定供給は回復しません。数週間で解決するとは言えない状況です。再開時期の公式発表はTOTO広報を直接確認してください。
タカラスタンダードは今でも注文できますか?
現時点では受注を継続しています。ホーロー壁パネルを採用しているためナフサ不足の影響を受けにくい構造です。ただしTOTOとLIXILからの乗り換え需要が集中すれば、納期が延びます。急ぎなら今週中に施工会社に連絡してください。
浴室リフォームを先送りにすべきか、今動くべきか?
プランだけでも今週中に固めてください。再開後は注文が殺到して数ヶ月の待ちが生じるのが過去のパターンです。ショールーム見学と見積もりを先に進めておけば、再開と同時に即発注できます。補助金(みらいエコ住宅2026事業)の予算は先着順で、待機中に予算が切れることもあります。
新築住宅の工事スケジュールに影響しますか?
浴室がまだ発注されていない場合、影響が出ます。ハウスメーカーや工務店に「浴室の発注状況と納期見通し」を今日中に確認してください。代替メーカーへの変更か、浴室を後施工にするスケジュール変更の2つが選択肢になります。
まとめ
TOTOは2026年4月13日よりシステムバス・ユニットバス・トイレユニット全シリーズの新規受注を停止しました。LIXILも同日に供給調整を発表しており、再開の見通しはどちらも未定です。ホルムズ海峡封鎖によるナフサ不足が根本原因で、中東情勢が変わらない限り短期での解消は見込みにくい状況です。既存注文の納期確認を急ぎ、タカラスタンダードへの代替検討とプラン作りは今週中に始めてください。
- 施工会社に「4月13日以前に納期回答を受けているか」を今日中に確認する
- タカラスタンダードのショールームに今週中に予約を入れ、代替プランの見積もりを取る

