2026年3月14日(土)、JR東日本をはじめ複数の鉄道会社で運賃改定が一斉に実施されました。
さらに、2026年4月1日(水)には伊予鉄道・伊予鉄バス、西日本鉄道、北九州モノレール、島原鉄道などでも運賃改定が実施され、2026年6月時点では各社の新運賃がすでに適用されています。
2026年6月以降も、山万ユーカリが丘線・こあらバスの運賃改定が2026年6月13日(土)に予定されており、樽見鉄道では2026年7月1日(水)から鉄道旅客運賃の改定が予定されています。
1987年の国鉄民営化以来初となるJR東日本の本格値上げを筆頭に、定期券利用者を中心に毎月の交通費への影響は無視できない水準となっています。
新運賃はすでに適用中の事業者が多くなっています。旧運賃で定期券をお持ちの方も、次回更新時から新運賃が適用される場合があります。自分の路線の改定内容と、通勤手当の再申請が必要かどうかをこの機会に確認しておきましょう。
改定一覧(2026年3月〜7月予定)
主要鉄道会社・公共交通事業者の改定内容を一覧にまとめました。各社の詳細は下のセクションで解説しています。
| 鉄道会社・事業者 | 改定日 | 全体平均・主な改定率 | 初乗り・主な運賃 | 通勤定期 | 通学定期・子ども運賃 |
|---|---|---|---|---|---|
| JR東日本 | 2026/3/14 | 平均7.1%引き上げ | IC155円/紙きっぷ160円 | 平均12.0%引き上げ | 幹線・地方交通線は据え置き/電車特定区間・山手線内等は改定あり |
| しなの鉄道 | 2026/3/14 | 普通運賃を中心に改定 | 190円→240円 | 改定あり | 改定あり |
| 西武鉄道 | 2026/3/14 | 合計10.7%引き上げ | IC157円→169円/紙きっぷ160円→170円 | 10.0%引き上げ | 据え置き |
| つくばエクスプレス | 2026/3/14 | 平均12.2%引き上げ | IC168円・きっぷ170円→180円 | 20.2%引き上げ | 15.3%値下げ |
| 湘南モノレール | 2026/3/14 | 普通運賃・通勤定期を改定 | 180円→220円 | 改定あり | 据え置き |
| 青い森鉄道 | 2026/3/14 | 合計14.97%引き上げ/普通運賃17.06%引き上げ | 普通運賃を改定 | 16.75%引き上げ | 据え置き |
| 東京メトロ | 2026/3/14 | 千代田線 綾瀬〜北千住間の特定運賃を変更 | IC146円→155円/紙きっぷ150円→160円 | 改定あり | 改定あり |
| 伊豆急行 | 2026/3 | 鉄道旅客運賃を改定 | 区間により異なる | 改定あり | 改定あり |
| 伊予鉄道・伊予鉄バス | 2026/4/1 | 鉄道・軌道・一般路線バスを改定 | 郊外電車初乗り250円/市内電車250円均一 | 改定あり | 改定あり |
| 西日本鉄道 | 2026/4/1 | 通勤定期平均15.6%/通学定期平均9.0%を目安に改定 | 初乗り180円 | 改定あり | 通学定期も改定 |
| 北九州モノレール | 2026/4/1 | 普通運賃平均14.50%引き上げ | 初乗り180円→200円 | 通勤定期平均18.06%引き上げ | 通学定期は据え置き |
| 島原鉄道・島鉄バス | 2026/4/1 | 鉄道・一般路線バスを改定 | 区間により異なる | 改定あり | 改定あり |
| 小田急バス | 2026/6/1 | IC全線定期券の通勤定期を改定 | 普通運賃の基準運賃は払戻計算上、大人250円・小児130円へ | 通勤定期のみ改定 | 通学定期・小児定期は据え置き |
| 山万ユーカリが丘線・こあらバス | 2026/6/13予定 | 鉄道・バスの運賃水準を統一 | 大人260円/小人130円 | 通勤定期を改定 | 中学生運賃の特別割引を開始 |
| 樽見鉄道 | 2026/7/1予定 | 定期外16.8%/通勤定期16.3%/通学定期13.7%引き上げ | 3kmまで190円→220円 | 改定予定 | 改定予定 |
※改定率は各社公式発表・国土交通省資料・公式資料に基づくものです。普通運賃・定期運賃・企画乗車券などは区間や券種によって異なります。
各社の改定詳細
JR東日本 ─ 2026年3月14日 実施
JR東日本は2026年3月14日より管内全域で運賃を改定しました。全体での値上げ幅は平均7.1%です。過去に消費税の導入や増税に伴う運賃改定はありましたが、それを除く企業側の増収を目的とした本格的な運賃引き上げは、1987年の国鉄民営化(JR発足)以来、初めての出来事となります。
コロナ禍以降のテレワークの定着や人口減少による長期的な鉄道利用者の減少に加え、昨今の物価高騰やエネルギー価格の上昇によるコスト増が背景にあります。得られた増収分は、ホームドアの整備や駅のバリアフリー化推進、安全対策や老朽化した設備の更新費用に充てられます。
■ 種別ごとの改定率
- 普通運賃:平均7.8%引き上げ
- 通勤定期:平均12.0%引き上げ
- 通学定期:幹線・地方交通線は据え置き。電車特定区間・山手線内エリアなどは改定あり
- 特急料金・グリーン料金などの料金:改定なし
■ 最大の構造変化:山手線内・電車特定区間の廃止
これまで私鉄との競合などを理由に、他の地域よりも安く設定されていた「山手線内」や「電車特定区間」という首都圏専用の安い運賃区分が廃止され、全国標準である「幹線」の運賃表に統合されました。
- 山手線内エリアの通勤定期:区間によっては大きな値上げ
- 山手線内・電車特定区間の普通運賃:幹線運賃への統合により改定
初乗り運賃(改定後) ICカード:155円 / 紙きっぷ:160円
また、私鉄各社との競合のために通常より安価に設定されていた「特定区間(東京地区)」も、一部の区間を除き廃止され「幹線」の運賃が適用されます。利用区間によっては改定率が平均を大きく上回る場合があります。
■ その他の主な変更点
- 往復割引の廃止:片道601km以上の乗車に適用されていた往復割引(運賃10%引き)がJRグループ全社で廃止
- 往復乗車券・連続乗車券の販売終了:2026年3月13日をもって発売終了
- 鉄道駅バリアフリー料金の廃止:JR東日本では今回の改定に伴い廃止
- 東京〜熱海間の取扱い見直し:JR東日本の在来線とJR東海の東海道新幹線で運賃計算上の扱いが変更
- オフピーク定期券:通常の通勤定期券より約15%割安な価格で継続
しなの鉄道 ─ 2026年3月14日 実施
しなの鉄道は2026年3月14日以降に購入するきっぷ・定期券について、新しい運賃表を適用しています。初乗り運賃は190円から240円へ引き上げられました。
沿線利用者にとっては、普通運賃だけでなく定期券の負担も変わるため、通勤・通学で利用している方は最新の運賃表で確認しておきましょう。
青い森鉄道 ─ 2026年3月14日 実施
青い森鉄道は2026年3月14日に運賃改定を実施しました。普通運賃と通勤定期を中心に改定され、通学定期は子育て世代への配慮から据え置きとなっています。
- 普通運賃:17.06%引き上げ
- 通勤定期:16.75%引き上げ
- 通学定期:据え置き
- 合計改定率:14.97%
- 他社線との乗継割引運賃:すべて廃止
青い森ワンデーパスや青い森ツインきっぷなど、主なおトクなきっぷの発売額も見直されています。旅行や観光で利用する場合も、事前に最新の発売額を確認しておくと安心です。
西武鉄道 ─ 2026年3月14日 実施
西武鉄道は2026年3月14日の始発から新運賃を適用しました。消費税改定を除くと2002年以来の本格的な運賃改定です。
■ 大人運賃(値上げ)
- 初乗り運賃(IC):157円→169円
- 初乗り運賃(紙きっぷ):160円→170円
- 定期外:11.9%引き上げ
- 通勤定期:10.0%引き上げ
- 通学定期:据え置き
- 合計改定率:10.7%
■ 子ども運賃(新制度・値下げ)
今回の改定と同時に、小児均一運賃が導入されました。
- 小児IC運賃:西武線内全区間で1乗車50円均一
- 小児通学定期:月額500円(全区間均一)
- 小児通勤定期:月額1,000円(全区間均一)
- 「こども全線定期券」:小児用PASMO限定・西武線全線乗り放題で月額1,000円
西武鉄道では、鉄道駅バリアフリー料金も今回の運賃改定にあわせて廃止されています。特急料金・座席指定料金は変更されていません。
つくばエクスプレス(TX) ─ 2026年3月14日 実施
つくばエクスプレスは2026年3月14日に運賃改定を実施しました。2005年の開業以来初の本格改定です。通勤定期は大幅な引き上げとなった一方、通学定期は大幅な値下げとなり、子育て世帯に配慮した構成となっています。
■ 大人・通勤(値上げ)
- 初乗り運賃:ICカード168円・きっぷ170円→IC・きっぷとも180円
- 普通運賃:8.2%引き上げ
- 通勤定期:20.2%引き上げ
■ 通学・子ども(値下げ・据え置き)
- 通学定期:15.3%値下げ
- 小児通学定期:19km以上の区間は月額5,000円均一
- 小児IC運賃:13kmまで据え置き、14km以上は200円均一
湘南モノレール ─ 2026年3月14日 実施
湘南モノレールは2026年3月14日に運賃改定を実施しました。約33年ぶり(消費税改定を除く)となる運賃改定です。
- 初乗り運賃:180円→220円
- 普通運賃:改定あり
- 通勤定期:改定あり
- 通学定期:据え置き
- 入場券:180円→220円
- 1日フリーきっぷ:大人610円→750円、小児310円→380円
改定前に購入した定期券や回数券は、有効期限内であれば改定後もそのまま利用できます。ただし、乗り越し精算は新運賃で計算されます。
東京メトロ ─ 2026年3月14日 特定運賃を変更
東京メトロでは、千代田線の綾瀬駅〜北千住駅間の相互発着に適用している特定運賃が2026年3月14日に変更されました。
- 大人IC運賃:146円→155円
- 大人きっぷ運賃:150円→160円
- 小児IC運賃:73円→77円
- 小児きっぷ運賃:70円→80円
東京メトロ全線の一律値上げではなく、綾瀬駅〜北千住駅間の特定運賃変更である点に注意してください。
伊豆急行 ─ 2026年3月 改定
伊豆急行は、国土交通省中部運輸局への鉄道旅客運賃の変更認可申請が認可されたことを受け、2026年春に鉄道旅客運賃を改定しました。
伊豆急行線は観光利用も多い路線のため、伊豆方面へ旅行する方は、事前に最新の普通運賃・企画乗車券・回数券などを確認しておくと安心です。
伊予鉄道・伊予鉄バス ─ 2026年4月1日 実施
伊予鉄道と伊予鉄バスは、2026年4月1日に鉄道・軌道および一般路線バスの運賃改定を実施しました。物価高や設備投資・人材確保にともなう経費増加に対応し、持続可能な公共交通を確保するための改定です。
■ 鉄道・軌道の主な改定内容
- 郊外電車の初乗り運賃:250円(3kmまで)
- その他対キロ区間運賃:5.0kmまで20円引き上げ、5.1kmから30円引き上げ
- 市内電車:250円均一
- キャッシュレス決済:現金運賃から20円割引
- 定期旅客運賃:キャッシュレス決済運賃を基に所定の算定式で改定
- 企画乗車券・坊っちゃん列車:据え置き
■ 一般路線バスの主な改定内容
- 初乗り運賃:270円
- その他対キロ区間運賃:各区間営業キロに応じて20〜60円引き上げ
- キャッシュレス決済:現金運賃から20円割引
- 定期旅客運賃:キャッシュレス決済運賃を基に所定の算定式で改定
全国交通系ICカードや「みきゃんアプリ」などの利用者は、引き続きキャッシュレス割引を活用できます。
西日本鉄道 ─ 2026年4月1日 実施
西日本鉄道は2026年4月1日に天神大牟田線(太宰府線・甘木線を含む)と貝塚線で運賃改定を実施しました。消費税率変更によるものを除くと、1997年の運賃改定以来、約30年ぶりの改定です。
- 初乗り運賃:170円(鉄道駅バリアフリー料金を含む)→180円
- 通勤定期:平均改定率15.6%に近づける形で改定
- 通学定期:平均改定率9.0%に近づける形で改定
- 鉄道駅バリアフリー料金:今回の運賃改定にあわせて廃止
西鉄では、設備更新やバリアフリー整備、人材確保などを背景に改定が行われています。福岡都市圏で通勤・通学に利用している方は、定期券更新時の金額をあらためて確認しておきましょう。
北九州モノレール ─ 2026年4月1日 実施
北九州モノレールは2026年4月1日に運賃改定を実施しました。国土交通省九州運輸局の認可資料では、普通運賃の平均改定率は14.50%、通勤定期1か月の平均改定率は18.06%とされています。
- 普通運賃:平均14.50%引き上げ
- 初乗り運賃:180円→200円
- 通勤定期1か月:平均18.06%引き上げ
- 通学定期:据え置き
北九州モノレールを通勤で利用している方は、通勤定期の負担増に注意が必要です。一方で、通学定期は据え置きとされています。
島原鉄道・島鉄バス ─ 2026年4月1日 実施
島原鉄道・島鉄バスでは、2026年4月1日に鉄道および一般路線バスの運賃改定が実施されました。鉄道旅客運賃と乗合バス運賃の見直しが行われているため、通勤・通学だけでなく、観光や地域移動で利用する場合も最新運賃を確認しておきましょう。
フリー乗車券や定期券など、企画乗車券の扱いは券種によって異なる場合があります。購入前に公式サイトの運賃表・お知らせを確認するのが安全です。
小田急バス ─ 2026年6月1日 実施
鉄道ではありませんが、首都圏の通勤費に関係しやすい公共交通の改定として、小田急バスでは2026年6月1日(月)発売分からIC全線定期券の運賃改定が実施されています。
- 対象:小田急バスIC全線定期券
- 改定日:2026年6月1日(月)発売分から
- 改定対象:通勤定期券のみ
- 通学定期券・小児定期券:据え置き
- 5月31日までに購入した定期券:有効期限まで差額負担なく利用可能
通勤で小田急バスを利用している方は、鉄道定期だけでなくバス定期の更新額も確認しておきましょう。会社の通勤手当が鉄道とバスを合算して支給される場合は、申請額の見直しが必要になる可能性があります。
山万ユーカリが丘線・こあらバス ─ 2026年6月13日 実施予定
山万は、2026年6月13日(土)にユーカリが丘線および路線バス全線の運賃水準を統一する改定を予定しています。鉄道とバスを組み合わせて利用する地域住民にとって、運賃体系を分かりやすくする狙いがあります。
- 改定日:2026年6月13日(土)予定
- 対象:山万ユーカリが丘線、ユーカリが丘ニュータウン循環線、山万勝田台循環線
- 普通旅客運賃:大人260円、小人130円
- 中学生:大人運賃から特別割引を実施し、小人と同額に設定
- 通勤定期・通学定期:改定あり
中学生向けの特別割引や中学生定期の設定が行われるため、子育て世帯に配慮した内容も含まれています。改定日前後に定期券を購入する場合は、適用開始日と発売条件を確認しましょう。
樽見鉄道 ─ 2026年7月1日 実施予定
樽見鉄道は、2026年5月25日に鉄道事業の旅客運賃上限変更認可を受け、2026年7月1日(水)から鉄道旅客運賃の改定を予定しています。
- 改定日:2026年7月1日(水)予定
- 定期外:16.8%引き上げ
- 通勤定期:16.3%引き上げ
- 通学定期:13.7%引き上げ
- 普通旅客運賃の一例:3kmまで190円→220円
7月以降に樽見鉄道を利用する方は、普通運賃だけでなく定期券代も変更されるため、通勤・通学の交通費を事前に確認しておきましょう。
交通系クレジットカードで電車の運賃をお得に使おう
交通系クレジットカードとは、クレジット機能と交通系ICカード(Suicaなど)が1枚にまとまったカードのことを指します。定期購入でポイントが貯まったり、オートチャージが使えたりするため、頻繁に交通機関を利用する方におすすめです。
イオンSuicaカード

交通系クレジットカードの中でもイオンSuicaカードは、年会費無料で使えるSuica一体型のクレジットカードで、買い物と電車移動を1枚にまとめやすく、普段使いしやすいカードです。
特に便利なのが、Suicaのオートチャージに対応している点です。残高不足を気にしにくいため、通勤・通学でSuicaをよく使う方に向いています。
ポイント面では、カード利用でWAON POINTが貯まり、イオングループ対象店舗では200円(税込)ごとに2WAON POINTが進呈されます。さらに、貯まったWAON POINTは1,000ポイント単位でSuicaにチャージ可能です。
そのため、イオン系列で買い物をする機会が多く、Suicaも日常的に使う方にとっては、年会費をかけずに持ちやすい1枚です。まずは公式ページで最新の申込条件を確認してみるとよいでしょう。
今後も改定が見込まれる事業者
2026年3月〜4月の主な運賃改定はすでに実施済みですが、2026年6月以降も山万ユーカリが丘線・こあらバス、樽見鉄道などで改定が予定されています。
また、鉄道各社では設備更新・人件費・エネルギー価格の上昇を背景に、運賃や企画乗車券の見直しが続く可能性があります。特に、地方鉄道や第三セクター鉄道では、安全設備の維持・車両更新・人材確保の負担が大きくなっており、今後も各社の動向をチェックする必要があります。
地域別の影響と注意点
首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)
JR東日本の山手線内・電車特定区間の廃止により、都心部の通勤定期利用者は平均を大きく上回る値上げとなっているケースがあります。首都圏の主要区間では月額500〜2,000円程度の負担増となる場合もあり、年間では数千円〜数万円規模の差になることがあります。
西武鉄道やつくばエクスプレスでも通勤定期が値上げされているため、通勤手当の上限がある会社に勤めている方は、早めに再申請の必要性を確認しておきましょう。
また、山万ユーカリが丘線・こあらバスでは2026年6月13日から運賃改定が予定されており、小田急バスでは2026年6月1日発売分からIC全線定期券の通勤定期が改定されています。鉄道とバスを組み合わせて通勤している方は、合算後の通勤費を確認しておくことが重要です。
長野エリア
しなの鉄道では2026年3月14日以降の新運賃表が適用されています。通勤・通学だけでなく、観光や帰省で利用する場合も最新運賃を確認しておきましょう。
青森・東北エリア
青い森鉄道では普通運賃・通勤定期が改定され、他社線との乗継割引運賃も廃止されました。JR東日本やIGRいわて銀河鉄道とまたがって利用する場合は、合計運賃が変わっている可能性があります。
伊豆エリア
伊豆急行でも2026年春に鉄道旅客運賃が改定されています。観光利用の場合は、普通運賃だけでなく企画乗車券や回数券なども含めて確認しておくとよいでしょう。
東海・岐阜エリア
樽見鉄道では2026年7月1日から運賃改定が予定されています。通勤・通学で利用する方は、7月以降の定期券代を早めに確認しておきましょう。
四国・愛媛エリア
伊予鉄道・伊予鉄バスが2026年4月1日に改定を実施しました。市内電車・郊外電車・一般路線バスを利用する方は、キャッシュレス決済の20円割引も含めて確認しておきましょう。
九州・福岡・長崎エリア
西日本鉄道、北九州モノレール、島原鉄道・島鉄バスでは2026年4月1日に運賃改定が実施されています。福岡都市圏、北九州、島原半島エリアで通勤・通学・観光利用をする方は、最新の運賃表を確認しておきましょう。
改定後の運賃を正確に調べるには
自分の区間でいくら変わったかを確認するには、公式の運賃検索ツールを使うのが最も正確です。JR東日本は改定後運賃検索サイトを公開しています。
Yahoo!乗換案内・駅すぱあとなど各種乗換アプリも、2026年春の運賃改定に対応しています。定期券代を調べる場合は、利用開始日を2026年3月14日以降、4月1日以降、または各社の改定日以降に設定して検索するのがポイントです。
改定後に確認・対応すること
● 旧運賃で定期券を持っている方
- 定期券の有効期限を確認する。次回更新時から自動的に新運賃が適用されます。
- 新運賃での定期代を公式サイトまたは乗換アプリで事前に計算しておく。
- 通勤手当の上限を超える場合は、早めに人事・総務部門へ申請する。
- 定期券区間外へ乗り越す場合は、新運賃で精算される点に注意する。
● これから定期券を購入する方
- 新運賃での定期代を確認したうえで購入する。
- ICカードやキャッシュレス決済を活用する。
- 6か月定期は割引率が高く、長期での購入が有利な場合があります。
- オフピーク定期券が使える区間では、通常の通勤定期券との差額を確認する。
- 鉄道とバスを乗り継ぐ場合は、バス定期の改定も含めて確認する。
● 企業の人事・総務担当者の方
- 定期券更新時期を迎える社員から順次、新運賃で通勤手当を再計算・支給する。
- 社員への周知を行い、通勤手当の申請手順を案内する。
- 実費精算の場合は、改定日以降の申請に旧運賃が混在しないよう確認する。
- 複数路線をまたぐ社員については、乗継割引の廃止や特定運賃の変更も確認する。
- 鉄道だけでなく、通勤経路に含まれる路線バスの定期券改定も確認する。
よくある質問
Q1. 全国すべての鉄道が値上げしたのですか?
いいえ。今回の改定は主にJR東日本や首都圏・一部地方の私鉄、第三セクター鉄道などで実施されたものです。全国すべての鉄道会社が同時に値上げしたわけではありません。
Q2. 旧運賃で購入した定期券はそのまま使えますか?
はい。改定前に購入した定期券は、有効期間が改定日以降にまたがっていても、原則として有効期限まで使用できます。ただし、次回更新時からは新運賃が適用されます。また、定期券でエリア外に乗り越す際の精算には、新運賃が適用されます。
Q3. 往復割引は廃止されたのですか?
はい。JRグループでは2026年3月14日から、片道601km以上の乗車で適用されていた往復割引(運賃10%引き)が廃止されました。それにあわせて往復乗車券・連続乗車券も2026年3月13日をもって発売終了しており、現在は購入できません。長距離移動の際は、えきねっとの早期予約割引や各社のおトクなきっぷを確認しましょう。
Q4. バリアフリー料金はどうなりましたか?
JR東日本や西武鉄道、西日本鉄道などでは、今回の運賃改定にあわせて鉄道駅バリアフリー料金が廃止されています。ただし、会社や区間によって扱いが異なる場合があります。
Q5. 子どもの運賃はどう変わりましたか?
鉄道会社によって対応が異なります。
- JR東日本: 幹線・地方交通線の通学定期は据え置き
- 西武鉄道: 小児IC運賃を全線50円均一に変更。小児定期も均一運賃を導入
- つくばエクスプレス: 通学定期を15.3%値下げ。小児IC運賃も一部区間で実質値下げ
- 湘南モノレール: 通学定期は据え置き
- 青い森鉄道: 通学定期は据え置き
- 北九州モノレール: 通学定期は据え置き
- 山万ユーカリが丘線・こあらバス: 中学生運賃の特別割引を開始予定
Q6. 2026年6月時点で、これから注意すべきことはありますか?
すでに多くの改定は実施済みですが、定期券の更新時に初めて負担増を実感する方もいます。特に3月〜4月に旧運賃の定期券を使い続けていた方は、6月以降の更新時に新運賃が適用されるため、通勤手当の申請漏れに注意してください。
また、2026年6月13日には山万ユーカリが丘線・こあらバス、2026年7月1日には樽見鉄道で運賃改定が予定されています。対象エリアで通勤・通学している方は、改定日前後の定期券購入タイミングと新運賃を確認しておきましょう。
まとめ
2026年3月〜4月の運賃改定により、特に首都圏の通勤定期利用者は実質的な負担増となっています。単なる値上げだけでなく、JR東日本の山手線内・電車特定区間の廃止、西武鉄道の小児均一運賃導入、つくばエクスプレスの通学定期値下げ、青い森鉄道の乗継割引廃止、伊予鉄道のキャッシュレス割引継続など、各社ごとに特徴が異なります。
2026年6月時点では、西日本鉄道、北九州モノレール、島原鉄道・島鉄バスなどの4月改定もすでに適用されています。さらに、小田急バスでは6月1日からIC全線定期券の通勤定期が改定され、山万ユーカリが丘線・こあらバスでは6月13日、樽見鉄道では7月1日に運賃改定が予定されています。
旧運賃で購入した定期券をお持ちの方も、次回更新時から新運賃が適用されます。通勤手当の上限超過がないか、早めに確認・申請を済ませることをおすすめします。
対応チェックリスト
- 次回の定期券更新時期を把握した
- 新運賃での定期代を公式サイト・乗換アプリで確認した
- バス定期も含めた通勤費の合計を確認した
- 通勤手当の上限超過がないか確認した
- 必要に応じて人事・総務へ通勤手当の再申請を行った
- ICカード・キャッシュレス割引・オフピーク定期券の利用可否を確認した
- 乗継割引の廃止や特定運賃の変更が自分の区間に影響するか確認した
- 2026年6月13日以降の山万、2026年7月1日以降の樽見鉄道など、今後の改定予定も確認した
- 【企業担当者】社員への周知と手当再計算の準備を行った
出典・引用
- JR東日本「運賃改定のお知らせ」https://www.jreast.co.jp/2026unchin-kaitei/
- 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)「運賃改定のお知らせ」https://www.mir.co.jp/topics/2025/unchinkaitei_202603.html
- 西武鉄道「運賃改定のお知らせ」https://www.seiburailway.jp/unchinkaitei_202603/
- 湘南モノレール「2026年3月14日(土)に運賃改定いたします」https://www.shonan-monorail.co.jp/news/2025/12/post-650.html
- 青い森鉄道「2026年3月14日 運賃改定を実施いたしました」https://aoimorirailway.com/unchin-kaitei
- 伊予鉄道「郊外・市内電車および路線バスの運賃改定について(4/1~)」https://www.iyotetsu.co.jp/sp/topics/26/0401.html
- しなの鉄道「時刻表・運賃・各種乗車券」https://www.shinanorailway.co.jp/rail-info/fare/
- 東京メトロ「特定運賃変更のお知らせ《綾瀬駅-北千住駅間》」https://www.tokyometro.jp/info/files/0314_fareschanges_ayase_kitasenju.pdf
- 伊豆急行「鉄道旅客運賃の認可および運賃改定の実施について(2026年3月)」https://www.izukyu.co.jp/release/detail.php?CN=403161
- 西日本鉄道「鉄道の運賃改定のお知らせ」https://www.nishitetsu.jp/train/2026_unchin-kaitei-ninka/
- 国土交通省九州運輸局「北九州高速鉄道株式会社の軌道事業の運賃変更認可申請を認可しました」https://wwwtb.mlit.go.jp/kyushu/content/000364562.pdf
- 島原鉄道「鉄道・一般路線バス(乗合バス)運賃の上限変更認可申請についてのお知らせ」https://www.shimatetsu.co.jp/infos/detail/?id=760
- 小田急バス「【運賃改定】2026/6/1 IC全線定期券の運賃を改定します」https://www.odakyubus.co.jp/news/detail/260316_142959.html
- 山万株式会社「路線バス運賃の改定について ~子育て応援のため、中学生の運賃を特別割引~」https://yamaman.co.jp/news/news.php?id=59
- 樽見鉄道「【重要】鉄道旅客運賃の改定について」https://tarumi-railway.com/notice/detail/150

