結論からいうと、クビアカツヤカミキリらしい虫や、サクラなどの根元に「フラス」と呼ばれる木くずとフンの混合物を見つけたら、生きたまま持ち運ばず、写真・日時・場所を記録して自治体や土地の管理者へ連絡してください。特定外来生物に指定されているため、飼って確認しようとしたり、別の場所へ移したりしてはいけません。
2026年8月2日19時台、Google Trends日本版では「クビアカツヤカミキリ」が直近24時間で1万件以上、前期間比1,000%増の急上昇ワードになっています。環境省によると、国内では2026年3月末時点で17都府県へ分布が拡大しています。自宅の庭、公園、街路樹、果樹園で見つけたときに迷わないよう、見分け方と正しい対応を整理します。
※本記事は2026年8月2日19時台に、環境省と自治体の公式情報を確認して作成しました。分布や自治体ごとの通報方法は更新されるため、最新の公式案内を優先してください。
クビアカツヤカミキリを見つけたときの4手順
- 生きたまま運ばない:自宅、学校、市役所などへ持ち帰らないでください。
- 写真と場所を記録する:虫の全体、赤い胸、長い触角、木の根元のフラスを、安全な距離から撮影します。
- 自治体や管理者へ連絡する:公園なら公園管理者、街路樹なら道路管理者、自宅や私有地なら市区町村の環境・みどり・農政担当などへ相談します。
- 捕まえた成虫はその場で殺処分する:環境省は、捕獲した場合は殺処分し、生きたまま持ち運ばないよう案内しています。無理に捕まえず、自治体の指示を優先してください。
連絡時は「発見日時」「できるだけ正確な場所」「虫かフラスか」「樹木の種類」「写真の有無」を伝えると確認が進みやすくなります。死んだ個体を見つけた場合も、分布把握に役立つため連絡対象です。
見分け方|黒い体・赤い胸・長い触角が目印
| 確認する点 | 公式資料の特徴 |
|---|---|
| 成虫の大きさ | 体長約2.5〜4cm。触角の長さは含みません |
| 体の色 | 全体は光沢のある黒色で、前胸部が目立つ赤色 |
| 触角 | 黒く、体長と同程度かそれ以上に長く見える |
| 被害の出やすい木 | サクラ、ウメ、モモ、スモモなどバラ科の樹木が中心 |
| フラス | 幼虫のフンと木くずが混ざったもの。ひき肉状・うどん状で、幹の割れ目や根元にたまる |
似たカミキリムシもいるため、赤い部分だけで自己判断しないことが大切です。虫に近づけない場合は、無理をせずフラス、木の全景、位置が分かる写真だけでも構いません。写真を自治体へ送り、専門担当者の判定を待ちましょう。
フラスを見つけたら木を切る前に相談
幼虫は樹木の内部を食べながら成長し、木の外へフラスを排出します。環境省は、被害が進むと枝が落ちたり木が倒れたりして、人がけがをするおそれがあるとしています。大量のフラス、枯れ枝、幹の空洞化などが見られる場合は、木の下へ人や車が入らないようにし、管理者へ早めに連絡してください。
自宅のサクラやウメでも、すぐに自分で伐採・運搬するのは避けます。伐採後の木の中で幼虫が生き続け、別の場所で成虫になる可能性があるためです。環境省は、伐採木を放置せず、焼却や粉砕など適切な処置が必要と案内しています。自治体、樹木医、専門業者と処理方法を決めてください。
やってはいけないこと
- 生きた個体をケースに入れて持ち帰る
- 確認のために車や電車で市役所・学校へ運ぶ
- 別の公園や河川敷へ放す
- 被害が疑われる枝や薪を未処理のまま別の場所へ移す
- 管理者の許可なく公園・街路樹を切る、薬剤を使う
クビアカツヤカミキリは外来生物法に基づく特定外来生物です。飼育・保管・運搬・譲渡・販売・野外への放出が禁止されています。善意で「役所へ届ける」場合でも、生きたまま移動させないことが重要です。
人体への毒は?子どもやペットが見つけた場合
横須賀市は、人体へ直接危害を与える虫ではないと案内しています。ただし、素手でつかむ必要はありません。子どもやペットを近づけず、大人が安全な位置から写真を撮り、自治体や管理者へ連絡してください。倒木や落枝の可能性があるため、フラスが大量に出ている木の真下には長く留まらないようにしましょう。
なぜ早期発見が必要なのか
環境省によると、クビアカツヤカミキリは東アジア原産で、サクラ、ウメ、モモなどを加害します。被害を受けた木は数年で枯死することがあり、公園や街路樹の景観だけでなく、モモやウメなどの果樹生産にも影響します。2025年10月には吉野山でも被害が初確認され、国や自治体が対策を強化しています。
サクラは地域の観光や季節行事にも関わる身近な樹木です。全国の桜の時期については、2026年の桜開花予想まとめも参考にしてください。一本の木の異変を早く伝えることが、周辺への拡散防止につながります。
まとめ
黒い体、赤い前胸部、長い触角のカミキリムシや、サクラなどの根元にうどん状・ひき肉状のフラスを見つけたら、まず写真、日時、場所を記録します。生きたまま持ち運ばず、自治体、土地・施設の管理者、環境省の地方環境事務所へ連絡してください。私有地の木でも自己流で伐採・移動せず、専門窓口と処理方法を確認しましょう。

