楽天が発行している楽天カードには、いくつかの券種が存在しています。
中でも一番メジャーなのが通常の楽天カードですが、他にも楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードなど、上位グレードのカードが用意されており、それぞれに年会費や得られるメリットが異なります。
意外とこの3種に絞るだけでも、それぞれの長所や短所の違いも多く、しっかり比較しないと俯瞰で評価できないという場合も。
そこで今回はこの3種のカードについて、ポイントの還元率や各種優待特典の違いを分かりやすく説明していきたいと思います。
楽天カードをまだ利用したことがないという方、既に通常カードは保有していて別の券種への切り替えを検討しているがイマイチ踏み切れないという方は、参考にしていただければ幸いです。
まずは年会費の違いを知っておこう!
まずはこの3種のカードそれぞれの年会費の違いから見ていきましょう。
通常の楽天カードの場合、CMで謳われているとおり年会費は永年無料。タダとなります。クレジットカード初心者には敷居が低いカードですね。
次に楽天ゴールドカードですが、こちらは年会費が2,200円(税込)となっています。
そして最後に、楽天プレミアムカードの場合は年会費11,000円(税込)。ゴールドのさらに5倍という高額な年会費となっていますが、それに見合うだけの特典は山盛りです。
カード券種 | 年会費(税込) |
楽天カード(通常) | 無料 |
楽天ゴールドカード | 2,200円 |
楽天プレミアムカード | 11,000円 |
空港ラウンジ利用は券種によって回数・場所が異なる
楽天カード会員になることで得られる特典はいくつもありますが、その中には通常会員では得られないサービスも当然含まれています。そのうちの一つが空港ラウンジ利用に関する特典。
ゴールドカード会員になると年間2回まで、国内の主要空港、あるいは海外の一部空港のラウンジを無料で利用することが可能となります。ちょっとした旅行の合間に、フライト時間までラウンジで静かに過ごすなどの使い方が出来るということですね。
さらにプレミアムカード会員になると国内の主要空港に加えて、海外のさまざまな空港ラウンジが回数制限なく利用可能に。
ゴールドカード会員よりさらに多くの空港で、回数の制限なくラウンジ利用が出来るということで、明らかに特典の密度が上がっているのがポイントです。
カード券種 | 無料利用できるラウンジ | 回数 |
楽天カード(通常) | - | - |
楽天ゴールドカード(家族カード含む) | ・国内の主要空港 ・海外の一部空港 | 年間2回 |
楽天プレミアムカード(家族カード含む) | ・国内の主要空港 ・海外1,300カ所以上の空港 | 制限なし |
トラベル好きは押さえておくべきポイント!旅行保険の付帯の違いも…
クレジットカードを手にすると、海外旅行に出向いた際に傷害保険が付帯されることは珍しい話ではありません。楽天カードの場合も同様です。
通常カード、楽天ゴールドカード会員の場合、傷害死亡・後遺障害保険金が最高2,000万円まで補償の海外旅行傷害保険が適用されることになっています。いざと言う時に備えて、心強い保険ですね。
さらに楽天プレミアムカード会員の場合は傷害死亡・後遺障害保険金として最高5,000万円までの海外旅行傷害保険が適用されます。また、国内旅行においても適用となる国内旅行傷害保険が同じく5,000万円。
プレミアムカード会員が1点10,000円以上する商品を購入したのち、90日以内に破損、盗難などに遭った場合に支払われる動産総合保険も300万円まで補償される仕組みとなっています。
ただし、ここで絶対に知っておくべき大事な注意点がありまして、通常カード会員、ゴールドカード会員の海外旅行傷害保険は自動付帯ではありません!必ず、国外出発前に募集型企画旅行の料金を楽天カードで支払っておく必要があります。
一方でプレミアムカード会員の場合は保険は自動付帯ですので、この手間はオミットされています。
海外旅行においては通常カード、ゴールドカード会員でも海外保険が付帯となり、プレミアムカード会員になると国内旅行や買い物の際にも適用となる、と分けておぼえておきたいですね。
カード券種 | 海外旅行保険 | 国内旅行保険 | 動産総合保険 |
楽天カード(通常) | 最高2,000万円(利用付帯) | - | |
楽天ゴールドカード | 最高2,000万円(利用付帯) | - | |
楽天プレミアムカード | 最高5,000万円(自動付帯) | 最高5,000万円(自動付帯) | 最高300万円 |
海外旅行中のトラベルデスクを利用できる券種は?
また、楽天カードのゴールド、プレミアム会員の提供される特典の中には、トラベルデスクと呼ばれるサービスが存在しています。このトラベルデスクとは、ニューヨーク、ホノルル、パリ、ミラノ、上海など世界の主要38拠点の現地デスクスタッフが、カード会員の海外旅行のサポートをするというもの。
たとえばパスポートを紛失したり盗難の被害に遭った場合の緊急の対処を任せられたり、現地の観光案内をしてもらえたり、レストランの予約・ツアーの手配をしてもらったり。このような「海外旅行中にあると便利な手助け」を得られる優待になっています。
これは通常会員には適用されないものとなりますが、ゴールド会員でもプレミアム会員でも、隔たりなく同じサービスを受けることが出来ます。
カード券種 | トラベルデスク |
楽天カード(通常) | - |
楽天ゴールドカード | 利用OK |
楽天プレミアムカード | 利用OK |
各券種の利用可能額の違いは100万円ずつアップ
楽天カードはクレジットカードですので、当然利用可能金額の枠が用意されています。その金額は申込をした利用者ごとに違うわけですが、もう一つ付け加えますとカードの券種によっても上限額が異なっています。
たとえば通常の楽天カードの場合、利用可能額は最大100万円。楽天ゴールドカードの場合は最大200万円と、2倍です。そして楽天プレミアムカードの利用可能額は最大300万円となっています。
100万円ずつ上限が増えていく、とおぼえておくとシンプルですね。
もちろん利用者ごとに審査結果が異なるため、人によってここで挙げた上限の利用が出来ない場合も想定されますが。
カード券種 | 利用可能額 |
楽天カード(通常) | 最大100万円 |
楽天ゴールドカード | 最大200万円 |
楽天プレミアムカード | 最大300万円 |
通常の楽天カードにしかない特典もある!
ここまでどうしてもゴールドカード会員、プレミアムカード会員に多くのメリットがあり、通常会員がそれを比較するとあまり恩恵が多くないようにも受け取れる説明が続いたように見受けられるところです。
実際に年会費が発生するとそうなっちゃうわけですが、一方で通常会員しか手に入れることが出来ない特典・メリットと言ったものはちゃんと用意されているんです。
まずはカードのデザインです。
通常カードのみ、複数あるデザインから任意のものを選んで発行してもらうことが可能となっています。その中でもおすすめになるのが、お買いものパンダデザインカード。
CMでもおなじみのキャラクター、お買いものパンダが印刷されているカードデザインになるのですが、申込をした際にこのデザインを選ぶと、特製のノベルティーグッズが毎月抽選で500名にプレゼントされるキャンペーンが実施されているのです。
グッズは月ごとに切り替わる形になっており、たとえば2021年7月のノベルティーはお買いものパンダの大判バスタオルでした。もちろんデザインは、とびきりキュートです!
こういうノベルティグッズを手にするチャンスがあるのは、現状で通常カードのデザインをお買いものパンダにした人だけ。つまり通常カード会員入会時限定のキャンペーンと言うことになります。
これはこれで見る人によっては、その他の券種のメリットにも勝る特典ではないでしょうか。…抽選ってのが、ちょっとネックですけども(笑)。
生活スタイルに合わせて最適な券種をチョイス。それが楽天カードを効果的に使うポイント!
というわけで、楽天カードの主要3券種のカードについて、諸々の説明をしていきました。
もちろん、手厚い特典を得たいなら年会費11,000円(税込)のプレミアムカード会員になっておけば間違いないんですが、プレミアム会員ほどの厚遇は不要だけど、ちょっと贅沢をしたい、優待を手にしたいというのであればゴールド会員。
単純に楽天市場でのポイント獲得を3倍にしたいなら通常カード会員、と言った具合に、TPOによって自分好みの券種を選択するのが一番でしょう。
最後にそれぞれの券種の特徴について簡単にまとめておきましょう。
まず通常の楽天カードのメリットは、年会費が不要。そして楽天市場でのポイントが3倍付与になるということ。そして「カードのデザインが選べる」ですね。最低限の特典構成なので、特に優待を得るチャンスがない点は注意が必要です。
次に楽天ゴールドカードですが、国内空港ラウンジと海外の一部ラウンジを年2回までは無料で利用可能で、海外旅行の際にはトラベルデスクを利用可能。さらに国内旅行好きに嬉しい楽天トラベルのチケット2,000円分が毎月貰えるというのが主なメリット。
気になる点は、ポイント付与が基本的に3倍のままと通常カードと大差がない、そして優待特典にも回数制限があり、使い方によっては不便…といったところでしょうか。
最後に楽天プレミアムカード。優待の数も多く、年会費に見合った特典が多数。旅行先での保険も自動付帯ですから出発前の手続きの手間もない上、主要空港ラウンジの利用も無制限で無料。
ゴールド会員と同じくトラベルデスクも利用出来るため海外で死角なし。しかしネックはその年会費の高さですね。もちろん、これを安いと考えられる方にはおすすめです。
長々と説明していきましたが、これから楽天カードの申込を検討している方や、既に通常カード会員だけど、年会費の発生するプランへの切り替えを検討している方にとって、決断の後押しになったのであれば幸いです。