ご家庭に1台はあるキッチン家電といえば「冷蔵庫」ではないでしょうか。現代の日本では、ほとんどの家庭で冷蔵庫を利用していると思います。
冷蔵庫は、電源をオンオフができるエアコンや電灯系ではなく、食材を腐らせないために24時間365日稼働し続けている家電です。
食材を腐らせないためにも、冷蔵庫は節電出来ない…と諦めるのはちょっとまってください!常に使い続ける家電だからこそ、毎日少しずつ節約をしていけば年単位で見ると大きな節約に繋がります。
今回の記事では、冷蔵庫の電気代を最大20%節約する方法についてご紹介します。今日からコツコツ小さな節電を始めていきましょう!
24時間365日稼働している冷蔵庫

ご自宅にある冷蔵庫、購入してから一度もコンセントを抜いたことがない、電源を切ったことがないという人がほとんどでしょう。
電源を切るタイミングとしては、旅行や出張などで自宅を長期留守にする時や引っ越しのタイミングでコンセントを抜くことが多いかと思います。
電気代節約のために電源を切りたいけど、それがなかなか難しい冷蔵庫。では冷蔵庫は節電できない電化製品なのでしょうか?
冷蔵庫は電源を切らない電化製品
冷蔵庫は、日常生活の上で基本的に電源を切ることをしない電化製品です。
野菜などは少しくらい常温で置いておいても問題はなく、肉・魚類も冬場の暖房のついていない部屋であれば少しくらい冷蔵庫から出していても問題はないでしょう。冷凍品に関しては、冬場の暖房がついていない部屋でも置いておくのは少し抵抗のある人が多いかもしれません。
食品の安全・食中毒などの観点からも、冷蔵庫の食品を出すことはあまりおすすめできません。したがって冷蔵庫の電源は切ることがなく稼働し続けることになります。
「冷蔵庫は節電できない」は間違い
では冷蔵庫は節約の出来ない家電なのかというと、それは間違い。確かに冷蔵庫は電源を切るといった節電方法は出来ませんが、節約方法は電源を切るだけではありません。
後述しますが、冷蔵庫で節電を行う方法はいくつかあります。いきなり大きな電気代を節約できるわけではありませんが、日々の少しずつの行動の積み重ねを続けるようにすれば節電は可能となります。
冷蔵庫に使用している電気代はいくら?

そもそも、全体の電気代の中で冷蔵庫に使用している電気代がどの程度なのかを把握することから始めると、節約を始めて結果的にどのくらい節約できたのがかわかりやすいです。
節約の第一歩として、冷蔵庫に使用している電気代の把握を行いましょう。
冷蔵庫の電気代の計算方法
冷蔵庫の電気代を算出するには、以下の計算式で出すことができます。
冷蔵庫の年間消費量は冷蔵庫に記載されていることが多いのでそこで確認するか、メーカー公式サイトから型番などで検索しても確認できます。
電気の単価に関しては契約している電気会社との契約で異なりますので、月々の電気代明細や契約状況などで確認しましょう。
冷蔵庫の電気代を最大20%節約する方法8選

それではいよいよ冷蔵庫の電気代を節約する方法を紹介します。
冷蔵庫は少し使い方を工夫するだけで10%以上、徹底的に使い方の工夫を行うことで最大20%の節約を行うことが出来ます。
もちろんできるのであれば最大の20%の節約を行いたいと思うところですが、無理をするよりも簡単にできるものを長期間実践することを目指す方が、より節電になるのでおすすめです。
ここからは、冷蔵庫の電気代を節約する方法を8つ紹介するので、まずは2つほど選んで毎日実践することから始めてみましょう!
(1)契約する電気会社の見直し
こちらは冷蔵庫だけの問題ではありませんが、まずは契約している電気会社の見直しを行いましょう。
家族の生活スタイルや契約している携帯電話サービス、インターネット回線により、組み合わせ次第ではかなり電気代の安いプランが用意されています。
複数の電気会社から複数のプランを検討し、もっともコスパのいい生活スタイルにあったプランに変更することで、電気代が下がり結果的に冷蔵庫の節電に繋がります。
(2)冷蔵庫本体の見直し
現在使っている冷蔵庫はいつ頃に購入したものでしょうか?冷蔵庫が古いものであれば、冷蔵庫を買い替えるだけで電気代が下がる可能性があります。
特に省エネやエコを謳っている冷蔵庫は、使用する電気消費量がより小さくなるため節約に繋がります。
最近買った冷蔵庫をわざわざ省エネやエコタイプに買い替える必要はありませんが、もし現在使っている冷蔵庫が5年以上前のものであれば買い替えを検討してもいいかもしれません。
(3)開けるときは小さく・素早く
冷蔵庫は、庫内を冷気で満たし食材を冷やす機械です。そのため、冷蔵庫のドアを大きく長時間開けていれば冷気が逃げて庫内の温度が上昇します。上昇した庫内の温度を下げるためには多くの電力が使用され、冷蔵庫にかかる電気代は上がってしまいます。
庫内の温度を上げないことが節電につながるため、冷蔵庫のドアを開ける時は小さく、開ける時間は短く・素早く閉めることで、庫内温度の上昇を抑えることが出来ます。
どこに何があるかを把握していると冷蔵庫を開ける時間が減るため、日頃から冷蔵庫内の整理整頓をしておくと良いでしょう。
(4)冷蔵庫内は7割程度
冷蔵庫に食材がパンパンに入っていませんか?もし隙間がないくらいに物が詰まっているのであれば、少しゆとりが必要です。
多くの冷蔵庫は上部から冷気が出ており、上から下に冷気が流れることで冷蔵庫内を冷やしています。そのため食材がパンパンに詰まって冷気の流れが遮られると、下まで冷えず冷蔵庫内の温度が高いままとなり、冷蔵庫は設定温度まで冷やすため多くの電力を使用してしまいます。
冷蔵庫内は食材をパンパンに詰めるのではなく、7割程度に抑えるようにしておきましょう。冷蔵庫内を7割程度にすると、ぱっと見るだけでどこに何があるかがわかりやすくなるので、冷蔵庫の開閉をは小さく・素早くすることにも繋がります。
冷凍庫だけは、スカスカよりもある程度詰まっている方が食品同士が互いに冷やし合うため、冷凍庫内の温度が下がり電気代の節約に繋がります。冷凍庫の食材を無理やり増やすのではなく、均等に隙間を開けず一箇所にまとめておくだけでも大丈夫です。
(5)熱い料理などは入れない
冷蔵庫の電気代が上がるタイミングは、上がった冷蔵庫内の温度を下げるときです。そのため、熱い料理などを冷蔵庫に入れると冷蔵庫内の温度が上がってしまい、設定温度まで下げようと多くの電気を使います。
それだけではなく、温かい料理の周りに生肉や生魚があった場合、その食材が熱で傷んでしまう可能性もあります。熱いものは冷蔵庫に入れず、しっかりと粗熱が取れたものを冷蔵庫に入れましょう。
(6)冷蔵庫の設置場所
冷蔵庫を壁にぴったりとくっつけて設置していませんか?
冷蔵庫は食材を冷やす家電ですが、稼働している冷蔵庫の裏側や側面は熱を持っています。そのため壁にぴったりとくっつけてしまうと熱の逃げ場が無く冷蔵庫内に熱がこもってしまい、その熱を下げるために多くの電力を使用してしまいます。
冷蔵庫は壁から5~10cm程少し離して熱の逃げ道を作ってあげるといいでしょう。
(7)パッキンゴムの定期的な取替
冷蔵庫のドアには冷気を逃さないためのパッキンゴムが使用されていますが、ゴムなので長時間使用していると劣化してしまい割れてしまう事があります。当然ですが、パッキンゴムが割れてしまうと冷気が逃げて冷蔵庫内の温度が上昇し、電気代が上がってしまいます。
冷蔵庫のパッキンゴムはホームセンターやインターネットでも販売しているので、自分で取り替えることも業者に依頼して取り替えてもらうことも可能です。
パッキンゴムが割れていなくてもゴミが溜まっていればしっかりと密封してくれなくなるので、ゴムの取替だけではなく定期的な掃除もかなり効果的です。
(8)冷蔵庫の放熱部分を掃除
冷蔵庫には背面や底部分に放熱部分が存在しますが、そこにはホコリが溜まりやすくなっています。ホコリが溜まったままだと放熱効率が下がってしまい、うまく放熱できなかった熱は庫内にたまり、温度を下げるために電気を使います。
放熱部分が底面にある場合であればなかなか掃除は難しいかもしれません。しかし、背面にあるのであれば少し本体をずらせば掃除が出来ると思いますので、少なくとも年に1回程はしっかりと掃除を行いましょう。
24時間365日使用している物だからこそ節約意識を!

冷蔵庫は24時間365日使用している数少ない家電。だからこそ毎日の小さな節約が1年を通して見ると大きな節約に繋がります。
今回は、冷蔵庫の電気代を節約する方法を8つ紹介しましたが、どれも簡単に始められるものだったと思います。全てを一気に始めてしまうと続かない可能性があるので、まずは2つほど決めて実践してみるといいでしょう。
その2つの習慣が身についたら、さらに習慣を1つ増やすなどをして大きな節約へと繋げてください。この記事を読んだ本日から、ぜひ冷蔵庫の節約を始めましょう!


