【2025年10月最新】株の配当金はいつもらえる?スケジュール・受け取り方・高配当銘柄を解説

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株式投資で得られる利益は2種類があります。ひとつは値上がり益、もうひとつは配当金です。このうち配当金は、安定的な収入源として期待できる点が大きな魅力です。

この配当金がいつもらえるのか、いくらもらえるのかは、その企業の決算スケジュールによって異なります。そんな配当金を確実に受け取るために知っておきたい、配当金に関するスケジュールや、配当金の入金時期、配当金の受け取り方法などの基礎知識をわかりやすく解説します。

さらに高めの配当金が期待できる銘柄選びのポイントも紹介しますので、株選びの参考にしてください。

目次

株式の配当金はいつもらえる?

株の配当金は、その企業の決算日から2〜3か月後にもらえます。その詳しいスケジュールを説明する前に、まずは株の配当金に関する基礎的な情報からお伝えしましょう。

株の配当金は4種類

株の配当金とは、企業の利益の一部を株主へ還元する際に支払われるお金のこと。現金で配られるため「現金配当」ともいいます。

この配当金は、実は4種類に分類されます。それぞれの内容を簡単に解説しましょう。

普通配当
普通配当とは、その期の利益の中から企業が株主に支払う一般的な配当のこと。年1回配当を出す銘柄の場合、株主が受け取るのはこの普通配当です。

中間配当
中間配当とは、その期の途中で企業が株主に対し支払う配当のことです。年2回配当を出す銘柄の場合、普通配当と中間配当を受け取れます。

特別配当
特別配当とは、業績に応じて特別に支払われる配当のことです。例年よりも多くの利益が上がった場合に、この特別配当が出ることがあります。

記念配当
記念配当とは、会社の創立記念日や株式公開など祝い事があった際に、それを記念して支払われる配当のことです。事例としてはあまり多くありません。

株式投資によって配当収入を得る際は、普通配当や中間配当を受け取ります。そして業績が好調なときには特別配当も受け取れる可能性があるのです。

株の配当金がもらえるスケジュール

配当金を得るためには、権利付き最終日までに株を購入し、権利落ち日まで保有するのが条件です*配当の権利が得られるスケジュールはやや分かりにくいので、実際に事例を挙げて説明します。

【2025年10月に、10月決算企業の配当を受け取るためのスケジュール】

日程10月29日(水)10月30日(木)10月31日(金)
名称権利付最終日権利落ち日権利確定日
株の保有ここまでに株を購入この日には株を売却してもよいこの日には株を売却してもよい

株の配当や株主優待などを受け取るためには、権利確定日に株主名簿に名前が記載されている必要があります。この株主名簿に名前を載る人は、権利付最終日までに株を保有している人です。

よって2025年10月に決算日を迎える企業の配当を受け取りたければ、権利付最終日である10月29日までに株を購入しておけばいいのです。その後は、翌日以降に売却してしまってもかまいません。

ただし権利落ち日や権利確定日は、配当の権利を獲得した投資家が売り注文を出すので、株価が下落するリスクがあります。値動きをよく見ながら売り抜けるといいでしょう。

そして実際に配当金が入金されるのは、決算日から2〜3か月後。10月決算なら12月~翌年1月になります。決算日からタイムラグがある理由は、配当について株主総会で承認される必要があるからです。多くの株主総会は、決算日から2〜3か月後に行われます。よって、配当が入金されるのもその時期になるのです。

配当金の金額計算例

株の配当は「1株あたり〇〇円」という形で決められています。つまり持っている株数に応じて決まるのです。

【配当金の計算例】

条件:

  • 1株あたり86円の配当
  • 株価1,500円で1,000株を購入

受け取れる配当金額:

  • 86円 × 1,000株 = 86,000円
  • ※実際は20.315%の税金が引かれるので、受け取れる金額は約68,529円

なお株を長期保有すれば、この配当が基本的には毎年入ってくるため、安定した収入源として期待できるでしょう。

【豆知識】日本企業の配当は増加傾向

日本の上場企業が株主に支払っている配当は、年々増加傾向にあります。2006年の配当金総額は約5.4兆円でしたが、2017年には10兆円の大台を突破。2019年には12.2兆円もの配当が株主に還元されています。

日本企業全体として、配当を出して株主に利益を還元しようという動きは見られるものの、すべての企業が配当を出すわけではありません。中には配当を出さずに力強い企業成長を実現し、値上がり益によって株主に貢献する企業もあります。

また、配当はその期によって変更することができるため、例年通りの配当が出るとは限りません。特に経済環境が厳しい時期には、配当金を減らす企業が散見されます。

配当目的で株を購入する際には、企業から発表されている最新情報をよく確認してから取引するといいでしょう。

株の配当金の受け取り方、変更方法

配当金は実際、どうやって受け取ったらいいのでしょうか?その受け取り方法や変更方法をお伝えします。

株の配当金の受け取り方は4種類

株の配当を受け取る際、その受け取り方法は4種類もあります。それぞれの内容を簡単に説明します。

・株式数比例配分方式
株式数比例配分方式とは、すべての株式の配当を証券会社口座で受け取る方法のこと。もし同じ銘柄を複数の証券会社で保有する場合は、各証券会社ごとに配当が入金されます。

証券口座が確定申告の必要ない「源泉徴収あり特定口座」なら、この方式を選んでいるはずです。また、NISA口座を使って株を購入し、配当を非課税にする場合も、この方式を選ぶ必要があります。

・配当金領収証方式
配当金領収証方式とは、株主総会前に会社から郵送される「配当金領収証」を使って、郵便局などの金融機関で配当を受け取る方法のこと。特定口座を使用していない方に多く利用される傾向があります。

・登録配当金受領口座方式
登録配当金受領口座方式とは、すべての保有株式から得た配当を、自分で指定したひとつの金融機関の口座で受け取る方法のこと。特定の口座でまとめて受け取りたい方に利用されています。

・個別銘柄指定方式
個別銘柄指定方式とは、銘柄ごとに指定した口座で配当金を受け取る方法のこと。銘柄ごとに管理する口座を分けている方に利用されます。

なおこの受け取り方法は、基本的には証券会社の口座開設時に選択します。すでに口座を持っている方は、どう指定したのか確認してみるといいでしょう。またこの受け取り方は、証券会社で手続きをすれば随時変更できます。

配当金から株を選ぶなら「配当利回り」に着目

配当を多くもらえる株式は、どうやって選んだらいいのでしょうか?着目すべき項目は「配当利回り」です。その意味や計算式をご紹介します。

配当利回りで配当の「お得さ」が分かる

配当利回りとは、その時点での株価に対し、年間でもらえる配当金の割合を示す数値です。次のような計算式で算出できます。

【配当利回りの計算式】
配当利回り(%)= 1株あたりの配当 ÷ 株価 × 100

【例:配当利回りの計算】
1株あたり配当86円、株価1,500円の場合
86円 ÷ 1,500円 × 100 = 5.73%

この配当利回りの高い株を選ぶと、高配当が期待できるでしょう。ただ配当利回りはそのときの株価や配当額によって変動しますので、購入直前の数値を確認しておくのがおすすめです。

高配当株を選ぶ際のポイント

高配当株を購入する際は、いくつか注意点があります。

業績の確認は必須

**業績が悪化している企業の株は避けること。**例えば、予想配当が1株100円の銘柄を購入したのに、業績の悪化により減配(配当が減ること)し、実際は50円しか払われなかった、というケースはよくある話です。

配当は企業の利益が上がってこそ得られるもの。購入したい高配当株があったら、まずは業績を確認し、業績が好調もしくは現状維持の株を狙って、購入するといいでしょう。

減配リスクへの注意

配当が下がる「減配リスク」があることも理解しておきましょう。高配当株は他の株よりも配当に対する期待が大きいため、減配のニュースに非常に敏感。こうした減配のニュースは、決算発表時期に知らされることが多く、株価が大きく値下がりする可能性があります。

短期保有予定の方は、権利落ち日を過ぎたら、定期的に株価チャートをチェック。そして決算時期を迎える前に売り抜いてしまった方が、値下がりリスクは低くなります。

株取引におすすめの証券会社(2025年10月時点)

最後に、株を購入するのにおすすめの証券会社をいくつか紹介します。

高配当株を少額でも購入できれば、それだけ複利の効果が得られますので、少ない資金からでも始めることができます。

SBI証券

SBI証券は国内最大手のネット証券で、単元未満株(S株)の買付手数料が無料です。1株から購入できるため、少額から高配当株投資を始められます。

取扱銘柄数も豊富で、投資信託やIPO株など多様な金融商品を扱っています。初心者から上級者まで幅広く利用されている証券会社です。

楽天証券

楽天証券もSBI証券と並ぶ大手ネット証券です。単元未満株(かぶミニ™)の買付手数料が無料で、楽天ポイントを使って投資することも可能です。

楽天銀行との連携で金利優遇が受けられるなど、楽天経済圏を利用している方には特におすすめの証券会社です。

松井証券

松井証券は、全国の証券取引所(東京、名古屋、札幌、福岡)の取り扱いがあるため、地方証券取引所に上場している銘柄も購入できます。

1日の約定代金50万円まで手数料無料という特徴があり、少額投資家にも優しい証券会社です。

PayPay証券

キャッシュレスサービス「PayPay」を利用している人ならば、PayPay証券を開設しておくと良いでしょう。日々の支払いでPayPayを利用していると、そのボーナスポイントで株取引ができる「ボーナス運用」というサービスが特徴的です。

新たに資金を用意する必要もなく、生活で溜まったポイントを運用し、利益が出た分はPayPayでの支払いに回せます。米国株の購入も可能で、株単価ではなく、手持ちの資金から運用できるので、手軽に株式投資を体験できます。

配当狙いなら高配当株を期日までに購入を

株の配当金は「権利付き最終日」までに購入・保有した人が受け取れます。実際に入金されるのは、決算日から2〜3か月になるでしょう。

高配当の株を購入するなら、配当利回りが高めの企業の中から選ぶのがおすすめです。ただし、業績の確認は必須。減配リスクも考慮しながら、慎重に銘柄を選びましょう。

まずは証券会社で口座を開設し、株価をチェックすることから始めてはいかがでしょうか。新NISA制度を活用すれば、配当金を非課税で受け取ることも可能です。


※本記事の情報は2025年10月時点のものです。株価や配当金額は常に変動しますので、投資の際は最新情報をご確認ください。
※株式投資にはリスクが伴います。投資判断は自己責任で行ってください。

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この記事を書いた人

おトクらし編集部です!(管理人もやってます!)お得・節約・ポイ活・キャッシュレス・キャンペーン…などの言葉に敏感な運営メンバーが、日々のお得にまつわる情報を配信!

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