2022年の国内映画興行ランキングの1位は興行収入187億8,000万円を記録した『ONE PIECE FILM RED』。コロナ禍でも映画の人気は落ちません。
筆者も最近『すずめの戸締まり』を映画館で観てきましたが、大きなスクリーンで観ると格別!見惚れるほどの映像美と、緊張感溢れる展開、迫力ある音楽を味わって久しぶりに充実しました。
一方で、世間ではインフレが始まっており物価の値上がりが続いています。家計の娯楽費は削られそうですが、工夫次第では映画を安く観ることができるんです!
今回はおトクに映画が観れる方法を5つ紹介します。
映画会員になっておトクに映画を観よう
各配給会社には映画会員制を作っているところがあります。
例えば、東宝(TOHO)系の「シネマイレージ」なら毎週火曜日は1,200円で映画が観れるほか、6回観ると1回無料になったり、マイルを貯めればドリンクやポップコーンと交換できるといった特典満載です。
入会金500円、更新料は300円と維持費も格安な点は個人的に嬉しいポイント。
東宝の作品といえば、冒頭で紹介した『すずめの戸締まり』や『クレヨンしんちゃん』、『名探偵コナン』など個人からファミリーまで楽しめるラインナップが揃っています。
似たような会員カードにはテアトル系の作品が観られる「TCGメンバーズカード」もあります。好みの作品や配給会社に合わせてチョイスしてみて。
ムビチケを使って割引価格で映画を観よう
「観たい作品は東宝に限らないから困る」そんな方もいるでしょう。そこでおすすめなのが「ムビチケ」です。
「ムビチケ」はデジタル映画鑑賞券のことで、映画館の窓口でチケットを購入しなくてもネット上で予約や購入ができ映画館で発券して観ることができます。
配給会社に縛りがないため全国各地で公開されている作品が対象。
「ムビチケ」には前売券と当日券があり、当日券は公開中の作品から選択可能。支払い時に「PayPay」や「LINE Pay」といったポイント決済で購入できるため、現金決済よりポイント還元があっておトクです。
前売券はもっとおトク!例えば3月3日から公開される『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』は一般なら1,400円、子供料金は800円で購入できます(2月時点の価格)。
基本的に、映画公開の前日までならおトクな割引金額で購入できるので、気になる作品があれば事前にチェックしておくと良いでしょう。デジタルチケットなので紛失の心配もないし、公開終了日まで使えるのでデートの約束に合わせて使えるのも特徴です。
「ムビチケ」ではムビチケ専用のポイントシステム(ムビチケポイント)も導入されていて、100円で1ポイント貯まります。映画を観れば観るほど貯まっていき1ポイント1円から使えるので、次回の映画チケット購入時にはポイントを使って安く購入しましょう。
さらに、ポイントサイト「アメフリ」を経由して「ムビチケ」を購入すればポイントも貯まるのでダブルでおトク!忘れないようにブックマークしておくと良いでしょう。
前売券や試写会を利用して映画を観よう
「ムビチケ」以外に、ローソンをはじめとするコンビニでも前売券やおトクなチケットが手に入ります。
例えば「ローソンチケット(ローチケ)」なら、今流行りの映画館でライブを観る「ライブビューイング」のチケットもあるので、コンサート会場のチケットが完売していたり、開催日直前に都合が付いたときに利用する際に便利です。映画なら舞台挨拶付きのチケットも手に入るので、イベントとして楽しめますよ。
また、「試写会CLUB」、「懸賞生活」、「MOVIE WALKER PRESS 映画」、「チケットぴあ」では定期的に試写会への参加募集を行っているので、小まめに応募すれば試写会チケットが手に入ります。
意外なところでは、ラジオ局の「J-WAVE」も試写会の案内を流すことがあります。筆者は何度となく当選し、仕事帰りにふらっと観に行っています。
これから公開される作品とあって、イチ早く観られる先行性と、知らなかった作品に出会える嬉しさ、そして司会をラジオのパーソナリティが務めるのを目撃し、一石三鳥なお得感が味わえました。
作品にこだわりがなければ、試写会に応募してみるのもおすすめです。
株主優待を得て映画を観よう
上場している配給会社の株主になって優待券を得る方法もあります。
例えば、今年公開予定の『シン・仮面ライダー』を配給している東映では、100株で6枚綴りの優待券がもらえます。元手を使わずに映画が観れて大変おトク。
東映やテアトル系列も同様に優待券が配布されています。特定の作品の前売券と違って、優待券は有効期限内であればいつでも使えるため、半年くらいを目安に忙しい時期と暇な時期で調整できる気楽さが助かります。
金券ショップで安くチケットを購入しよう
最後は定番の金券ショップ。有名店「大黒屋」などでは誰かが理由があって行けなくなった映画チケットを買い取り販売しています。
当日急遽映画に行くことになったときにお近くの金券ショップを覗いてみたら、お目当ての映画チケットが定価より安く手に入るかも。スマホで「Google Map」を開いて「金券ショップ」で検索をかければ近隣のショップが見つかるはず。
急に決まった映画のデートの際に「金券ショップ」で購入しておいて、劇場で「これ」といって相手に渡せばスマートだし、お財布的にも優しい裏技です。
いま観ておきたいおすすめ作品
ここまで、おトクに映画が観れる方法を5つ紹介してきました。準備は万端ですね。では最後に、今おすすめの劇場映画作品を2本を紹介します。
1つ目:『BLUE GIANT』
累計920万部突破した人気コミックの映画化。作者は『岳 みんなの山』で第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した石塚真一。
以前「おトクらし」でも紹介したマンガアプリでも掲載されており、JAZZをテーマに”音の見える漫画”として注目を集めていました。
2月17日より劇場公開され、音楽をジャズ・ピアニストの上原ひろみが担当。絵では見えなかった音が映画館では聴こえるという感動体験。しかもJAZZというと大人向けと思われますが、20歳前後の青年が主人公の熱い青春ドラマに心打たれます。
胸にこみ上げる高鳴りを感じたい方は本作をご覧あれ。
2つ目:『エゴイスト』
こちらは完全に大人向けの作品。2月10日に劇場公開されてから、公式YouTubeの再生回数がすでに320万回も再生されている話題作。
高山真による自伝的エッセイが映画化。鈴木亮平と宮沢氷魚による男性同士の恋愛物語です。と聞いて敬遠している方はストップ。絶妙な人間ドラマに仕上がっており、最近耳目に触れる機会の多いLGBTの根源を知り得る深い作品となっています。
特に主演を務めた2人の演技力の高さには脱帽。これからの時代を感じる新進気鋭の作品とあって見逃せませんよ。
大切な人と素敵な作品をおトクに楽しもう
いかがでしたでしょうか。昔は劇場窓口でチケットを購入するのが当たり前でしたが、昨今はネットで購入から座席指定までできる時代になりました。
それでも観たい作品を友達や恋人、家族と一緒に選ぶワクワク感は、いつまでも変わらずにあり続けるのが映画の素晴らしさです。物価高に負けずおトクにこれからも楽しみましょう。