円安も加速し、米ドル円も一時150円台に突入。ただでさえ値上げラッシュの2022年でしたが、まだまだ厳しい状況は続いていきそうですし、家計は苦しくなるばかりですよね。
あれも値上げ…これも値上げ…と、頭を抱える日々。しかし、そんな状況下でも値下げに踏み切っている商品があるのです。
今回はジャンル別の値下げ商品に加えて、値上げラッシュを乗り切る生活のコツを紹介します。2022年もあと数ヶ月、一緒に乗り切っていきましょう!

意外とたくさん!値下げリスト2022年版

連日、値上げに次ぐ値上げのニュースばかりで、「値下げ商品なんて果たしてあるのだろうか?」と思っていましたが、意外にもたくさんありました!
以下より、商品のジャンル別に値下げ商品をリストアップしましたので、お買い物の参考にしてみてくださいね。
値下げ商品は企業や市場の状況により値上がりする可能性もあります。気になる商品があったらまず、最新情報や関連ニュースなどをチェックしてみましょう!
食品
まずは毎日の生活の基盤となる、食品の値下げについてです。
商品 | 値下げ率など | 主な理由 |
新米「ひとめぼれ」 | 6%値下げ | 外食需要低迷による米余り のため |
伊藤園「おーいお茶」 | 75ml増量で価格据え置き | 女性需要喚起のため |
食品は円安やウクライナ危機の影響を受けやすいこともあり、多くの商品が値上がりとなってしまっているものの、お米やお茶といった日常的に口にするものにも値下げ商品があるのは嬉しいですね。
外食
続いて同じく「食」にまつわる値下げ項目です。外食業界も食材の高騰から、全体的に値上がり傾向にありますが、一部のチェーンではそんななかでも値下げや価格据え置きのメニューを用意しています。
チェーン | 値下げ率など | 主な理由 |
バーミヤン | バーミヤンラーメン 49円引き(598円→549円) バーミヤンハイボール 85円引き(384円→299円) | 外食需要が復活傾向にあるため |
幸楽苑 | ロカボスープ 100円引き(640円→540円) おつまみセットB 100円引き(900円→800円) | メニューの見直しと絞り込みで効率化を図るため |
しゃぶ葉 | 小学生食べ放題コース均一価格化(コースにより値下げ) | 話題喚起、利用促進のため |
焼肉の和民 | 全品390円(税込429円)に統一 | リブランディングによる利用促進のため |
厳しい状況のなかでも一部のチェーンでは、外食産業を盛り上げていくためのきっかけとして値下げにチャレンジしているようです。コロナ禍で外食機会が減ってしまったという方も、たまには上記のようなおトクな店舗で食事をしてみませんか?
生活
郵便や電話料金、保険料など生活周りのサービスのなかにも値下げしたものがあります。
サービス | 値下げ率など | 主な理由 |
速達料金 | 250gまでの場合30円値下げ ※重量により変動 | 普通郵便物が土曜配達休止となるため |
電話料金 | 固定電話から携帯電話への通話料金(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)4.4円値下げ/分 | 電話料金高止まりの状況見直しのため |
振込手数料 ex.みずほ銀行 | 3万円未満のATMでの他行宛て振り込み 60円値下げ | 銀行間の振り込みシステム料が値下げとなったため |
自動車保険料 | 平均3.9%値下げ(参考純率) | 交通事故減少のため |
システム利用料改定で値下げになったり、交通事故減少によって値下げとなったりと、円安やコロナのような私たちが直接的に見える部分以外でも、さまざまな外的要因が影響しているようですね。
アパレル・インテリア
輸入品も多いアパレル、インテリア業界。円安で厳しい状況にあるものの、一部の企業では値下げに踏み切っています
ブランド | 値下げ率など | 主な理由 |
ニトリ | 期間限定お試し価格 252アイテム値下げなど | 消費者の生活応援、利用促進のため |
GU | 2022秋冬ものも価格据え置き | 品数の絞り込みや製造の効率化を行ったため |
アルペン | 期間限定180アイテム平均20%値下げ | 創業50周年記念のため |
原材料などの原価は高騰が予想されますが、そんな中でも生活応援や話題喚起のために、プロモーションも兼ねて値下げにしているケースが見受けられました。
継続的な値下げではなく、期間限定キャンペーンのものもありますので、最新の値下げ情報を注視しましょう。
交通
通勤、通学などで毎日利用する人も多い交通関連でも値下げがありました。
サービス | 値下げ率など | 主な理由 |
首都高 | 深夜0~4時までの通行料が20%値下げ | 料金体系見直しのため(基本料金は値上げ) |
小田急線 | 子ども運賃一律50円 | 子育て世代の利用促進のため |
北総線 | 平均15.4%の値下げ | 累積損失解消後、利用者の声を受けて |
筆者は東京近辺に住んでいるため、小田急線値下げの際は大きくニュースに取り上げられていたことが記憶に新しいです。子育て世代には見逃せない値下げだと思いますので、今後沿線が子育ての街としてより賑わっていくかもしれませんね!
テーマパーク
コロナ禍では一時休園を強いられ、厳しい状況にあったテーマパークですが、日本を代表する以下2つのテーマパークにて、一部値下げの発表がありました。
サービス | 値下げ率など | 主な理由 |
東京ディズニーリゾート | 平日夜の入園料200円引き | アフター6パスポート廃止に伴いウィークナイトパスポート新設のため |
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン | 年間パスポート最安プラン1800円引き | プラン改定のため(別プランは値上げ) |
どちらも入園時間や入園日の制限つきではありますが、テーマパーク好きには外せないトピックスですね。コロナ禍でしばらくテーマパークに遊びにいくのは控えていた…という方も、そろそろおトクなタイミングを狙って行ってみてもいいかもしれません!
値上げ時代をおトクに乗り切る4つのコツとは

ここまで18種類の商品・サービスにわたる、「値下げリスト」を紹介していきました。気になる値下げ商品はありましたか?しかし、たくさんの値下げ商品があった一方で、世の中全体としては値上げ商品のほうが多いのが実情です。
ここからはまだまだ続く値上げ時代を乗り切るためのコツを紹介します。値下げ商品リストとあわせて、生活のヒントになれば幸いです。
①セールのタイミングを狙う
「値下げリスト」の多くは通常時の金額が値下げとなったものを紹介していきました。一方、普段は値上がりしてしまっている商品でも、セール期間であれば大幅値下げとなるケースがあります。
ちょうどこれからの時期は、11月のブラックフライデーセール、12月の年末年始セールなど、大型セールが連続するタイミング。特に家電やガジェット類、ゲームなどはセールの対象になりやすいので、すぐに購入してしまうのではなくセールの時期を狙ってみましょう。
②日頃から家計簿をつけておく
世の中の値上げ・値下げトレンドを気にすることも大事ですが、自分の家計の収支を知っておくことも同じくらい大事です。家計簿をつけることで、まず毎月何にどのくらいお金を使っているのかを可視化しましょう。意外な無駄遣いが見つかるかもしれません。
「家計簿を毎日わざわざ書き込むのは面倒」という方には、自動反映で便利な家計簿アプリもあります。家計簿としての機能だけでなく、貯まったポイントの管理や金融資産の状況まで見える資産管理ツールもあるので、うまく活用することで自己資産をまとめて管理できるようになるでしょう。

③おトクなサービスはまず試してみる
本記事を読んでいる方は日々おトクな情報をキャッチアップしていることと思いますが、「知っているけれどまだ試したことがない」というサービスはありませんか?
キャッシュレス決済、ポイント二重取り術、格安スマホなどなど…おトク情報として当然知っている常識だとしても、案外まだ試したことがないというものがあるかもしれません。もちろんメリット、デメリットなどは慎重に判断する必要がありますが、食わず嫌いでなんとなくやったことがないというサービスがあるのであれば、まず試してみるのもいいかもしれません。
筆者は最近、auから格安スマホの「povo」に乗り換えてみました。おトクだということが分かっているけど億劫で乗り換えていなかったのですが、いざやってみたら1時間足らずで契約完了!家にいながら、あっという間に月のスマホ代を8,000円ほど抑えることに成功しました。
④無駄な買いだめをしない
ここまで「使ってみる」「タイミングを狙って買ってみる」ことのススメでしたが、最後のコツは「買わない」ことです。
もちろん、必要なものを必要なタイミングで買うことはOKです。しかし、日持ちのいい食品やお菓子、日用品などを「セールだからとりあえず大量買い」してしまっていませんか?結局使い切れず余らしてしまった経験がある方も少なくないでしょう。
せっかくおトクに買ったのに使いきれないというのは、一番もったいありません。必要な分だけ買って使い切ることはエコにもつながりますので、自分のためにも環境のためにも配慮してみましょう。食費や生活費の使いすぎを防ぐためにも、家計簿アプリなどで毎月の収支を確認することが大事です。
値上げ時代のいまだからこそ、フットワークの軽いおトク生活を!

本記事では、ジャンル別値下げ商品の具体的な品目や値段、理由などの紹介に加えて、「生活のコツ」を紹介しました。
昨今はスマホ決済サービスで簡単にポイント利用ができたり、家計簿アプリで銀行口座の預金から保険料まで可視化できたりと、いろんなものが一括で便利にできるサービスが増えています。
「毎日の生活にあれこれ導入するのは面倒だし続かない…」という方でも、簡単に続けやすい便利な仕組みがたくさんあるので、フットワーク軽く、まずは試してみるのもいいかもしれません。
これからはきっとより一層、「何もしない人」より「積極的におトクなサービスやツールを使いこなせる人」が得する時代となっていきますよ!