FP(ファイナンシャルプランナー)3級の難易度は?合格率や勉強方法など紹介!

当ページのリンクには広告が含まれています。

FP(ファイナンシャルプランナー)3級の難易度は?合格率や勉強方法など紹介!

「FP(ファイナンシャルプランナー)ってどんな内容を勉強するの?」

「FP3級はむずかしい?」

など、FP3級の試験にハードルを感じている方も少なくないでしょう。

FP3級の合格率は高く、誰でも挑戦しやすい資格です。

また、FP(ファイナンシャルプランナー)の知識は日常生活でも役に立つので、勉強して損しない国家資格です。

今回の記事では下記の内容を紹介します。

この記事で分かること
  • 「FP(ファイナンシャルプランナー)の概要」
  • 「難易度と合格率」
  • 「FP協会ときんざいの違い」
  • 「独学でも合格できるか」
  • 「FP(ファイナンシャルプランナー)のメリット・デメリット」

この記事を読めば、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格に対するハードルが低くなり、お金への不安を軽減できる可能性を見つけられるでしょう。

目次

FP(ファイナンシャルプランナー)とは?

FP(ファイナンシャルプランナー)とは、資産計画や資産運用、保険などを活用して、個人の目標を達成するお手伝いをする専門家です。

「お金の専門家」ともいわれていて、アメリカではFP(ファイナンシャルプランナー)に家計や資産などの相談をするのは常識になっています。

FP(ファイナンシャルプランナー)の勉強をすると6つの知識を得られます。

FPで習得できる6つの知識
  1. ライフプランニング・資金計画
  2. リスク管理
  3. 金融資産運用
  4. タックスプランニング
  5. 不動産
  6. 相続・事業承継

お金に関する内容を幅広く勉強するので、お金に強くなれる点がファイナンシャル・プランニングを勉強するメリットです。

これらの知識を活かして、自分の家計やクライアントのお金の悩みを解決するアドバイスをしていくのが「FP(ファイナンシャルプランナー)」です。

FP(ファイナンシャルプランナー)の試験は2つの指定試験機関がある

FP(ファイナンシャルプランナー)の試験は「日本FP協会(以下:FP協会)」一般社団法人「金融財政事情研究会(以下:きんざい)」の2つの指定試験機関で実施されます。

どちらで合格しても、同じ資格を取得できます

違う点は、実技試験の試験範囲と合格証書の発行者名やデザインだけです。

受験料も同じで、学科試験・実技試験は「各4,000円(非課税)」です。

両方受ける場合は「8,000円(非課税)」が必要になります。

試験には学科と実技の2種類ある

FP3級の試験は「学科試験」と「実技試験」の2つに合格しないといけません。

科目出題範囲試験時間問題数解答形式
学科試験ライフプランニング・資金計画リスク管理金融資産運用タックスプランニング不動産相続・事業承継90分
※2024年4月から
60問マークシート
実技試験FP協会資産設計提案業務60分20問マークシート
きんざい・個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務60分15問(5題)マークシート

学科試験は、6つの分野から60問出題され、マークシート形式で解答します。

そのうち、30問は「○×問題」、ほか30問は「三答択一式」です。

実技試験は、FP協会ときんざいで出題範囲と問題数が変わります。

  • FP協会:20問「資産設計提案業務」
  • きんざい:15問「個人資産相談業務」または「保険顧客資産相談業務」のどちらか一つを選択

FP協会の「資産設計提案業務」ときんざいの「個人資産相談業務」は似ているので、どちらか好きなほうで問題ありません。

税金や相続、不動産など、暮らしに必要なお金に関する問題が幅広く出題されます。

一方、きんざいの「保険顧客資産相談業務」は保険業務に特化した問題が出題されるので、保険会社に勤めている方や保険の知識を深く身につけたい方向けです。

実技試験も解答方法は「マークシート形式」です。

実際にFP(ファイナンシャルプランナー)として、審査官に模擬アドバイスするような試験ではないので安心してください。

FP3級のペーパー試験は廃止!CBT試験がスタート

2024年1月28日実施予定のテストで一斉方式のペーパー試験は終了します。

FP協会は、2024年4月以降からFP3級の試験だけ、全国で随時受験ができる「CBT試験」に変わります。

きんざいは2023年11月1日からCBT試験が開始されています。

CBT試験とは、テストセンターのパソコンで受験する形式の試験です。

時間はテストセンターごとに異なりますが、受験者が希望できる日時で受験可能です。

ただし、休止期間は試験の予約が取れないので注意しましょう。

2024年度休止予定期間は下記のとおりです。

2024年度休止期間
  • 024年5月26日(日)~5月31日(金)
  • 2024年12月27日(金)~2025年1月6日(月)
  • 2025年3月1日(土)~2025年3月31日(月)

CBT試験なら3日前まで試験日時と会場の変更が可能です。

今までは、変更ができなかったのでうれしい変更点です。

得点は、試験終了後その場でスコアレポートが受け取れるので、そちらで確認できます。

合格発表は、試験日翌月中旬にWebサイトで確認可能です。

たとえば、2月1日に受験した場合「3月15日頃」に合格結果が発表されます。

テストの問題数や内容に変化はありません。

そのため、試験勉強も今までの過去問で問題ないでしょう。

ただし、学科試験の試験時間だけ変更されます

今まで、学科試験は120分間でしたが、2024年4月から90分に変わります。

その点だけ注意しましょう。

参照:きんざいFP協会

FP3級の難易度は?2級と比較するとどう?

FP3級の難易度と、FP2級と比較したときの難易度の違いを紹介します。

FP3級がむずかしいイメージを持っている方は、ぜひ参考にしてください。

FP3級の難易度は高くない

FP3級の難易度は高いほうではありません。

FP協会ときんざいで合格率が変わるので、2つの指定試験機関ごとに紹介します。

まず、FP協会の2023年9月に実施された学科試験と実技試験の合格率は70%を超えています

【FP協会】FP3級試験合格率(2023年9月)
  • 学科試験:74.78%
  • 実技試験:77.67%(資産設計提案業務)

一方で、きんざいの2023年9月に実施された学科試験と実技試験の合格率は約37%〜62%です

【きんざい】FP3級試験合格率(2023年9月)
  • 学科試験:37.19%
  • 実技試験:62.29%(個人資産相談業務)/55.30%(保険顧客資産相談業務)

学科試験の出題される問題内容は、FP協会ときんざいで同じです。

しかし、きんざいは団体受験の申し込みが多く、資格の勉強をしないまま受けている方も多いようです。

そのため、FP協会と比較して合格率に大きな差がでています。

合格点は以下のとおりです。

FP協会の合格点
  • 学科試験:60点満点の36点以上
  • 実技試験:100点満点の60点以上
きんざいの合格点
  • 学科試験:60点満点の36点以上
  • 実技試験:50点満点の30点以上

このように、半分以上点数を取れば合格できるので、FP3級の難易度はそこまで高くありません。

FP3級とFP2級の難易度の違い

FP2級は、FP3級と比較するとむずかしい傾向にあります。

FP協会の合格率を比較してみるとわかりやすいでしょう。

科目FP3級FP2級
学科試験74.78%53.54%
実技試験(資産設計提案業務)77.67%52.02%
参照:FP協会「2023年9月実施2級FP技能検定試験結果

FP3級とFP2級の合格率には約20%も差がでています。

そのため、FP3級はFP2級と比べて取得しやすい傾向にあります。

しかし、FP2級も合格率が半分を超えているので、きちんと勉強すれば合格できる難易度です。

FP協会ときんざいで難易度は変わる?

FP協会ときんざいの学科試験の内容は同じなので、難易度に変化はありません。

一方、実技試験はそれぞれ問題内容と問題数が違うので難易度も変わります。

たとえば、FP協会の「資産設計提案業務」ときんざいの「個人資産相談業務」の出題内容はほぼ同じです。

しかし、きんざいの「個人資産相談業務」では、リスク管理が出題範囲から外れています。

FP協会の「資産設計提案業務」のほうが6分野の広い範囲で浅く出題されるようです。

そのため、「FP協会のほうが問題は簡単」という口コミも見受けられます。

また、出題問題数も5問違うので、1問にかけられる時間に余裕を持ちたい方はきんざいのほうが良いかもしれません。

このように、FP協会ときんざいで大きな難易度の違いはないので、余裕がある方は過去問を解き比べてみると良いでしょう。

FP3級のメリット4選

FP3級を取得するメリットを4つ紹介します。

FP3級を取得する4つのメリット
  1. 学んだ知識を生活に活かせる
  2. 資産運用の知識が身につく
  3. 一度取得すれば更新が必要ない国家資格
  4. FP2級の試験に挑戦できるようになる

FP3級の試験に挑戦する勇気がでない方は、ぜひ参考にしてください。

FP3級のメリット1:学んだ知識を生活に活かせる

FP3級は、ライフプランの作成方法や税金、保険、金融資産、不動産など日常生活に必要な知識を学びます。

たとえば、年金の受け取りタイミングや多くもらう方法などが身についたり、住宅ローンの種類を学べたりします。

身近な内容が多いため、学んだ知識を私生活に活かしやすいでしょう。

知らなければ損する内容ばかりなので、勉強していて損しない資格です。

FP3級のメリット2:資産運用の知識が身につく

FP(ファイナンシャルプランナー)では、金融資産運用を勉強します。

たとえば、「投資の種類」や「投資にかかる税金」などが勉強範囲です。

そのため、資産運用の基礎知識を自然に身につけられます。

今後、投資は必要性が高くなる傾向にあるので、身につけておきたい知識の一つです。

FP3級のメリット3:一度取得すれば更新が必要ない国家資格

FP(ファイナンシャルプランナー)の資格は「国家資格」です。

さらに、FP3級は一度取得すれば永久に保有でき、面倒な更新手続きも不要です。

難易度も低いので、取得していて損はない資格でしょう。

FP3級のメリット4:FP2級の試験に挑戦できるようになる

FP3級に合格できれば、FP2級にも挑戦できます。

FP2級を取得できれば、仕事で活用もできるようになり、履歴書への記載も恥ずかしくないレベルになります。

FP3級で基礎の土台をしっかり作り、FP2級へ挑戦してみるのも良いでしょう。

FP3級のデメリット

FP3級のデメリットは、仕事への活用がむずかしい点です。

FP3級は取得しやすい反面、知識面での信用性は低い傾向にあります。

なぜなら、FP3級は専門的な知識というより、一般的な知識くらいのレベルだからです。

そのため、就職や転職で活かしづらくなります。

もし、仕事でFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を利用したい場合は、専門性が高くなる2級以上を目指すようにしましょう。

FP3級に合格するために必要な勉強時間

FP3級に合格するために必要な勉強時間は「約80〜150時間」といわれています。

たとえば、毎日5時間勉強できる方は「半月〜1ヵ月くらい」でFP3級の試験に挑戦できる計算です。

一方で、1日2時間くらいしか確保できない方は「40日〜2ヵ月半くらい」の勉強日数が必要になります。

FP(ファイナンシャルプランナー)の知識がまったくない方は150時間くらい必要だと思っておいたほうが良いでしょう。

あくまでも「80〜150時間」は目安なので、知識量や勉強を継続できる環境などで必要な勉強時間は変動します。

参照:スタディング

FP3級は独学で合格できる?

FP3級は、独学で合格できる可能性は高いでしょう。

実際に、私もFP3級は独学で合格できました。

教科書で基礎知識を身につけ、過去問で問題に慣れれば、独学でも合格は可能です。

試験日から逆算して、いつまでにどの分野を終わらせて、過去問を何回解くか決めていくと良いでしょう。

FP3級に独学で合格できるか不安なら「スタディング」

FP3級は独学でも合格は可能です。

しかし、金融知識がまったくない方や、試験勉強の計画立てが苦手な方などはサポート体制がある「オンライン講座」もおすすめです。

スタディングなら、CBT試験の練習にも対応しているので、試験本番も落ち着いて挑めるでしょう。

【スタディングの5つのポイント】
  1. スマホでも学習できるから、移動中のスキマ時間にも学習できる
  2. 進捗管理や復習をAI機能でサポートしてくれる
  3. 1回30分くらいの講義が、分割されていて学習しやすい
  4. 出題傾向を反映したカリキュラムが組まれている
  5. Q&Aサービスで講師に質問できる

スタディングFP講座は無料でお試しできるので、一度トライしてみてください。

FP3級はライフスタイルで役に立つ資格!

FP3級は、金融関係の仕事に関係ない方でも役に立つ知識を得られます。

日常生活に必要な金融知識が身に付くため、お金で損する機会も少なくできるでしょう。

FP3級の勉強内容は「義務教育に組み込むべき!」という声もあるくらい大切な知識なので、興味がある方は勉強して損しない資格です。

FP3級は勉強すれば合格しやすいので、ぜひ挑戦してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アメリカの大学で経済・会計学を学ぶ。Associate degree(准学士号)を取得後、不動産事務やWeb広告営業など様々な業界を経験。

現在は、ファイナンシャルプランナーとしてWebライターの活動をしながら自身のブログやSNSで20代に向けた「お金の基礎知識」について発信をしている。

目次