楽天銀行といえば、ネット銀行の代表格ですね。今回の記事では「楽天銀行をメインバンクに替えてみる」ところからスタートします。
メインバンクにしても困る点が出ないかを確認していきます。万が一困ることがあっても対処できるのか、そのうえでメリットがあるなら楽天銀行を使うのが正解となるでしょう。
生活する上で楽天グループのサービスの利用に寄せる「楽天経済圏」に近づけていきたい人にとっても、楽天銀行の利用を検討する人は多いのではないでしょうか。ぜひ参考にしてください。
楽天銀行の口座開設をする

まずは口座開設が必要となります。楽天銀行の口座は、ネット銀行のためWebから申し込んで開設します。
申込手順は次の通りです。
- 個人情報等必要事項を入力、カード種類を選び送信
- 本人特定事項確認方法を選択(アプリ提出が簡単)
- アプリ提出の場合、楽天銀行アプリをダウンロードし、運転免許証等の本人確認書類を撮影アップロード
- 簡易書留で初期設定ガイドが到着
- 指示に従い、楽天銀行のサイトやアプリでログイン(取引開始)
- 申込みから最短7日でキャッシュカード到着
申込時にカードの種類が選べる

キャッシュカードについては、申込時に次の3種類の中から選ぶことができます。
- キャッシュカード単体
- デビットカード一体型
- クレジットカード一体型
一体型のクレジットカード「楽天銀行カード」の性能は、おおむね人気の楽天カード(クレジットカード)と同等です。楽天銀行口座の残高で買い物できる、デビットカード一体型もおすすめです。
楽天銀行のデビットカードは、ポイント還元率や特典が楽天カードと同等に優れており、クレジットカード好きの人も一度使ってみてはいかがでしょうか。
デビットカードの国際ブランドは、VISA、Mastercard、JCBから選べます。JCBには人気のお買いものパンダデザインも選択できます。
2025年9月限定キャンペーンを活用
2025年9月現在実施中のキャンペーンは以下の通りです:
楽天モバイルご契約者様限定キャンペーン
- 口座開設申込期間:2025年9月3日(水)10:00~2025年9月26日(金)23:59
- 条件達成で最大現金プレゼント
楽天証券口座開設連携キャンペーン
- エントリー・楽天証券口座開設・マネーブリッジ登録期間:2025年9月1日(月)~2025年10月31日(金)
- 現金プレゼント予定日:2025年11月下旬
口座紹介キャンペーン
- キャンペーン期間:2025年8月1日(金)0:00 ~ 2025年9月30日(火)23:59
- 1名紹介ごとに1,000ポイント
キャンペーンを組み合わせることで、最大数千円相当の特典を受け取ることが可能です。楽天銀行キャンペーン情報
楽天銀行をメインバンクにすることのメリット

楽天銀行をメインバンクに据えて、この先のメリットおよびデメリットが発生した際の克服法を見ていきます。
できる限りの決済を楽天銀行に寄せていくことで、最終的な使い勝手がどうなるかがテーマとなります。
(1)提携ATMはいつでも利用可能
店舗や自前のATMを持たないネット銀行である楽天銀行ですが、コンビニATMと提携しているので24時間毎日入出金が可能です。
2025年現在の提携ATM:
- セブン銀行
- イーネット(ファミリーマートなど)
- ローソン銀行
- イオン銀行
- ゆうちょ銀行
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行(2025年2月17日より手数料275円に改定)
問題は手数料で、1回220円または275円がかかります。これを支払わないようにするのが、楽天銀行を使う上での最大の課題ということになります。なお、入金に関しては3万円以上なら常に無料です。
(2)給与振込で月間5回まで振込手数料無料
給与賞与や公的年金を楽天銀行で受け取ると、翌月3回まで他行振込手数料が無料となります。無料回数は自動で繰り越せるので、最大で月5回まで無料となります。
ただし、この特典を「お金を無料で引き出す」ために使う場合、当然他の銀行口座が必要です。
相性の良い銀行:
ゆうちょ銀行
楽天銀行と次の通り好相性です。
- 楽天銀行→ゆうちょ銀行本人口座への振込手数料:168円
- ゆうちょ銀行本人口座→楽天銀行への入金手数料:無料
なお、どちらも即時振込ではありません。通常の振込とは違う手続きのため事前の登録が必要ですが、その価値はあります。
イオン銀行
イオンの商業施設で楽天ペイや楽天Edyが使えないのは目に見えてわかるように、イオンと楽天との間の協力関係は薄いものです。だからこそ、相互補完の意味でイオン銀行はおすすめです。イオン銀行ATMなら、手数料無料で使えます。
(3)手数料を気にしなくて済む方法がある
楽天銀行から他の銀行に無料で振り込めることがわかりましたが、それだけでは活用しきれません。手数料を気にしないで使えるようになってこそメインバンクです。
次の手段を複数講じることで、楽天銀行での手数料を気にしなくて済むようになっていきます。
- デビットカードを活用
- 楽天カードや他クレジットカードを活用
- 公共料金を引き落とす
デビットカードは楽天銀行口座の預金を使って買い物をするので、お金を引き出す手間が要りません。それからなるべく現金でなく、楽天カードやその他クレジットカード(その他カードを活用した電子マネーやQRコード決済)で買い物をしていると、生活資金がまとめてカード引落しとなります。
そして公共料金引落しの活用です。公共料金は一般的にはクレジットカードで支払ったほうがポイントが多く貯まりお得になりますが、楽天銀行引落しにも大きなメリットがあります。
その理由としては、引落し1件ごとに取引件数が増えるためです。月の取引回数が増えることで、引出し・振込手数料の無料回数が増えます。
(4)ハッピープログラムで入出金手数料も無料に

楽天銀行口座を開設したら、「ハッピープログラム」に参加しましょう。これによって楽天ポイントが貯まり、入出金や振込の際の手数料が安くなります。
現金をあまり使わない生活ができるようになっている現代ですが、多少は現金も必要ですよね。その際、他の銀行に頼らなくても手数料なく引き出せた方がいいでしょう。
2025年現在のハッピープログラム詳細:
| ステージ | 残高または取引件数 | ATM無料回数/月 | 他行振込無料回数/月 | ポイント倍率 |
|---|---|---|---|---|
| ベーシック | エントリーのみ | 0回 | 0回 | 1倍 |
| アドバンスト | 10万円以上または5件以上 | 1回 | 1回 | 1倍 |
| プレミアム | 50万円以上または10件以上 | 2回 | 2回 | 2倍 |
| VIP | 100万円以上または20件以上 | 5回 | 3回 | 3倍 |
| スーパーVIP | 300万円以上または30件以上 | 7回 | 3回 | 3倍 |
月2回手数料無料「アドバンスト」
まずは「ATM引出し」と「他行への振込」が、月1回ずつ無料になる「アドバンスト」を目指しましょう。
アドバンストの要件は次の通りです。
- 残高10万円以上
- または月の取引が5件以上
これは決して難しくありません。残高10万円を維持できないとしても、次の例で取引5件は比較的容易に達成できます。
- 給与振込
- 楽天カード引落し
- 他のクレジットカード引落し
- 他行へ振込み
- 公共料金引落し
楽天銀行デビットカードの利用については、ハッピープログラムのカウントの対象外となっているので注意が必要です。
(5)楽天銀行で得られる楽天ポイント

手数料のほうは解決として、今度は楽天銀行を使う積極的なメリットです。
楽天銀行の利用で貯まる楽天ポイントは次の通りです。
- 楽天カード引落し:3ポイント
- 取引ごと:1ポイント
デビットカード以外の取引ではほとんどポイントが貯まりますし、またハッピープログラムのランクによって2倍または3倍になります。
貯まったポイントは、楽天カードなど他のサービスと共通で利用できます。また、楽天銀行の手数料に充当することもできます。
(6)マネーブリッジで金利アップ
2025年3月1日より適用中の金利:
- 普通預金残高300万円以下:年0.28%(税引後 年0.223%)
- 普通預金残高300万円超:年0.22%(税引後 年0.175%)
楽天証券口座と連携する「マネーブリッジ」に登録すると、通常の普通預金金利0.02%から大幅にアップします。100万円を1年預けた場合、約2,230円の利息を受け取れる計算です。楽天証券との連携について
関連YouTube動画
メインバンクにする価値あり!楽天銀行を使ってみよう

楽天銀行が便利と聞いても、きっかけがないとなかなか口座開設までしないものです。一方、「楽天銀行があったら便利」というシーンに出くわす機会も多くなっているのではないでしょうか。
今回の記事では、通常とアプローチを変えて楽天銀行でいかにことが足りるかを見てみました。ここに挙げた以外にも多くのメリットがあるので、ぜひ使ってみてくださいね。
2025年9月時点での最新情報まとめ:
- 金利:マネーブリッジ利用で最大年0.28%(300万円以下)
- ATM手数料無料回数:ハッピープログラムで最大7回/月
- 他行振込手数料無料回数:最大3回/月(給与受取で+3回)
- 口座開設キャンペーン:2025年9月末まで複数実施中
- 提携ATM:全国約100,000台で24時間利用可能
楽天経済圏を活用する方にとって、楽天銀行は確実にメインバンクとしての価値を持つ金融機関と言えるでしょう。
参考動画
出典・参考リンク

