VIO脱毛に興味を持っていても、「サロンに行くのはお金がかかるし、なんだか恥ずかしい……」と、踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
VIO脱毛はサロンに行かずセルフで行うことも可能です。しかしVIOはデリケートな部位のため、脱毛の際にはいくつかの注意が必要です。
この記事では、セルフVIO脱毛できる方法の紹介とそのコツ、注意点などを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
「VIO脱毛」はデリケートゾーンの脱毛のこと
「VIO」とは、デリケートゾーンとも呼ばれるVライン、Iライン、Oラインの3つの部位の総称です。
- Vライン:足の付け根から下腹部までの三角部分。ビキニラインともいう
- Iライン:女性器の両サイド部分
- Oライン:お尻の穴の周り
そして、VIO脱毛とは、デリケートゾーンにあるアンダーヘアを処理することです。
デリケートゾーンを清潔に保ち、においや蒸れを予防できるという理由から、VIO脱毛を検討する方も少なくありません。
また、VIO脱毛をする人は若い人に限りません。
介護時の手間や迷惑を避けるためにも、年齢を重ねてからVIO脱毛を行う人もいます。
自分でVIO脱毛はできる?
VIO脱毛は、自分で行うことができます。
比較的低コストで、人の目を気にせず気軽に行えるのが大きなメリットです。
VIOの脱毛方法は複数あり、「初心者でも行いやすいもの」と「痛みやケガの心配があるもの」の大きく2つに分けられます。
使用する道具によってかかる費用や仕上がりもさまざまです。
そこで、VIO脱毛ができる道具の特徴をご紹介します。
それぞれの参考商品と価格帯も掲載するので、自分でVIO脱毛する際の参考にしてくださいね。
初心者でも行いやすい!セルフVIO脱毛のやり方
初心者でもセルフVIO脱毛が行いやすい道具・方法としては、次の6つが挙げられます。
- 電動シェーバー
- 電動トリマー(ヒートカッター)
- カミソリ
- 除毛クリーム
- 家庭用光美容器
- セルフ脱毛サロンに通う
それぞれの特徴や正しいやり方をご紹介しましょう。
電動シェーバーによるVIO脱毛の特徴・メリットとデメリット
電動シェーバーは肌の負担を少なくしたい方におすすめの道具です。
刃先にガードがついており、刃が肌に直接触れずに脱毛できます。
VIOのように手が届きにくい部分でも、安心して脱毛可能です。
電動シェーバーの刃には、剛毛で長い毛を一気に剃れる「トリマー刃」と、つるつるな肌触りへと仕上げる「ネット刃」の2種類があります。
つるつるの状態を目指す方は、アタッチメントで刃を交換できるタイプがおすすめです。
後述するカミソリよりも費用がかかりますが、一度購入すれば長く使えるのがメリット。
また、商品によっては掃除用ブラシが付属しており、清潔な状態で保管できます。
VIO以外の部位に使える商品もあり、使い勝手が良いのが特徴です。
- 脱毛部位にトリマー刃をあて、長い毛を剃る。床にしゃがむか片膝をつき、下に鏡を置いて行うと処理しやすい。
- ネット刃で仕上げる。肌の上を滑らせるように優しく動かすのがコツ。
- 脱毛後は十分に保湿する。
<参考商品>VIOフェリエES-WV60
お風呂での脱毛が可能な防水電動シェーバー。
ボリュームダウンコームが付いており、毛を好みの長さに調節できる。
電動トリマー(ヒートカッター)によるVIO脱毛の特徴・メリットとデメリット
ヒートカッタータイプの電動トリマーは、熱を帯びた先端部分に毛を通すことで、毛を焼き切る仕組みです。
焼き切った毛先は丸くなり、剃ったあとのチクチク感を軽減できます。
なお「毛を焼き切る」と聞くと少し不安に思う方もいるかもしれませんが、熱を持つ部分にはコームが備わっており、皮膚に刃が直接触れることはありません。
ただし仕組み上、脱毛中には焦げたような臭いを感じることもあります。
電動トリマーは毛を短くするためのツールであるため、ある程度の長さを残したい方に向いています。
ツルツルとした仕上がりにしたい方は、シェーバーなどと併用しましょう。
- アンダーヘアを梳かし、脱毛する部位に電動トリマーをあてる。
- 毛流れに沿ってトリミングする。ツルツルにしたい場合は、シェーバーで剃る。
- 十分に保湿する。
<参考商品>Vラインヒートカッター
360°回転する鏡とLEDライトが付属し、お手入れしにくい部位の脱毛に適した電動トリマー。
幅広のダブルコームの奥に200〜300℃の電熱線があり、スピーディにカットできる。
カミソリによるVIO脱毛の特徴・メリットとデメリット
カミソリは安価で手に取りやすいのがメリットです。
中には、細い形状で肌負担の少ないVIO用のカミソリも販売されています。
水洗いができるためお手入れも簡単。買いやすさ、保管のしやすさが大きな特徴といえます。
しかし、カミソリは気軽に自己処理ができるものの、刃で肌を傷つけてしまう心配があります。
デリケートゾーンは皮膚が薄く、肌トラブルが出やすい部位。
特に粘膜付近は傷つけないよう注意が必要ですので、慎重に脱毛しましょう。
- 脱毛する部位にシェービングジェルを塗っておく。
- 肌を少し引っ張りながら、カミソリで優しく剃る。
- 十分に保湿する。
<参考商品>ジレットヴィーナスVIOヘア&スキンカミソリ
スキンセーフティーバーで肌への接触を抑えながらシェービングできる、VIO向けのカミソリ。
刃の裏側にはピンポイントトリマーがつき、細かな部位も仕上げやすい設計になっている。
除毛クリームによるVIO脱毛の特徴・メリットとデメリット
除毛クリームとは、クリームを塗った部位の毛を溶かして除毛するツールです。
一度に広範囲を除毛したい場合に向いています。
Vラインをハイジニーナ(無毛の状態)にしたい方は選択肢の1つになるでしょう。
除毛クリームは薬剤のため、商品によってはVIOに使用できません。
必ず商品の詳細を確認し、「VIO使用OK」と表示している除毛クリームを選ぶようにしてください。
ツルツルな仕上がりになること、痛みを感じにくいことが除毛クリームのメリットですが、薬剤が肌トラブルを招く可能性もあります。
小範囲で試したのち、広範囲に使用するようにしましょう。
- 除毛部位にクリームを適量塗り広げる。
- 時間を5~10分程度おいてから、付属のスパチュラで毛の流れに沿うようにクリームを取り除く。
- クリームを十分に洗い流す。
- 十分に保湿する。
<参考商品>TBC エステティックTBC エピリムーバー
厳選した保湿成分を配合した、Vライン使用OKの除毛クリーム。
固めで液だれしにくいテクスチャーで、浴室だけでなく室内でも使用できる。
家庭用光脱毛器によるVIO脱毛の特徴・メリットとデメリット
自宅にいながら脱毛サロンに近い除毛効果を得たい場合は、家庭用光脱毛器がおすすめ。
広範囲に照射でき、痛みが少ないことが特徴です。
除毛効果を感じられるまでに数回かかりますが、繰り返していくうちに毛が少なくなっていると実感できるでしょう。
痛みや脱毛効果は個人差があるため、照射レベルを調節できる機器を選ぶのがポイント。
粘膜への照射を防ぐため、下着や水着を履いた状態で生地をずらしたり白い布をあてたりしながら脱毛しましょう。
家庭用光脱毛器は、脱毛方法の中では比較的高額です。
各機器ごとの違いを購入時によく比較し、しっかりと吟味してから購入してください。
- 事前に脱毛部位をシェービングしておく。
- 脱毛部位を保冷剤などでしっかりと冷やす。
- 光を照射していく。痛みを伴う場合は照射レベルを調整する。
- 十分に保湿する。
<参考商品>ケノン
国内で多くの販売実績を誇る家庭用光脱毛器。
照射レベルが10段階から選択でき、自分にとって最適な強さで光をあてられる。
VIOのような細かい部位にも照射しやすい。
セルフ脱毛サロンによるVIO脱毛の特徴・メリットとデメリット
セルフ脱毛サロンとは、脱毛器を自分で操作し脱毛を行うサロンのこと。
脱毛サロンと同じ機器を、人目を気にせず使用できるのが大きなメリットです。
脱毛部位によって価格が決まる通常の脱毛サロンと違い、多くのセルフ脱毛サロンは1ヶ月ごとの定額制となっています。
また、自分のタイミングで好きなだけ通える点も魅力的です。
施術可能時間内であれば自由に脱毛できるので、腕と足、脇とVIOなど、好きな部位を組み合わせて脱毛できます。
ただし、背中やVIOなどの手が届きにくい部位は脱毛しにくい点や、月額費用がかかってしまうため、どのサロンに通うのかは慎重に決める必要がある点にはご注意ください。
<参考>セルフ脱毛サロン ハイジ
- 通い放題プラン:10,800円/月(1日1回まで、30分ずつ)
- 毎月2回プラン:6,500円/月(60分ずつ)
- 都度払い回数券:6,000円/1回(60分)
完全無人にし、リーズナブルな値段設定を実現したセルフ脱毛サロン。
多くの店舗で24時間営業を実施している。
施術する人数分のチケット購入が必要だが、友達や家族、カップルなどペアでの利用も可能。
注意が必要なセルフVIO脱毛のやり方
セルフVIO脱毛の手段として、次のような方法も挙げられます。
- 毛抜き
- ブラジリアンワックス
しかしこの2つの脱毛方法は、痛みやケガに注意が特に必要です。
毛抜きによるVIO脱毛の注意点
気になるムダ毛を部分的に処理できる毛抜きは、手軽で便利な方法です。
お金や時間をほとんどかけずに、少量のムダ毛であれば簡単に処理できます。
しかし、毛抜きでの処理はムダ毛と同時に毛穴も引っ張ってしまうため、肌や毛穴がダメージを受けやすいのがデメリットです。
肌の中で毛が埋もれる「埋もれ毛」や、皮膚バリアが低下して起こる「毛嚢炎」の原因になることもあるため、多用は避けるようにしましょう。
処理したいムダ毛を毛抜きではさみ、引っ張って抜く。
ブラジリアンワックスによるVIO脱毛の注意点
ブラジリアンワックスは、ワックスを使用してムダ毛を処理するブラジル発祥の脱毛です。
広範囲のムダ毛を一気に抜いたり、限定した部分だけ抜いたりと、ワックスを塗る範囲を自分で決められ、脱毛の即効性が高いことが魅力です。
しかし、ムダ毛を一気に引きはがすことで、肌の表面に痛み・赤みが発生しやすい点がデメリットとなります。
- ワックスをスパチュラに取り、ムダ毛の生えている部分に塗る。
- ワックス部分にペーパーを密着させ、一気に剥がし取る。
VIOを自己処理するときのポイントは?
VIOを自己処理する場合、準備から脱毛後のケアまで自分で行います。
肌ダメージやトラブルを引き起こさないよう、気をつけるべきポイントを紹介します。
自己処理の前にVIOを温める
体が冷えた状態でそのまま脱毛するのは避けましょう。
冷えて固くなった肌は脱毛時に摩擦を起こしやすくなるからです。
処理前に蒸しタオルなどでVIOを温めておきましょう。
清潔な場所でVIO処理を行う
VIOは粘膜に近く、人間の体のなかでも特にデリケートな部分です。
雑菌からの感染症を防ぐために、清潔な場所で行ってください。
自己処理の後にしっかりと保湿する
脱毛時にはきれいな肌に見えていたとしても、時間が経ってから赤みや痛みが現れることがあります。
脱毛後はしっかりと保湿して肌トラブルを防止しましょう。
生理中は脱毛をお休みする
一般的に、生理中は脱毛はお休みしましょう。
流血による脱毛しにくさがあるだけでなく、ホルモンバランスが崩れて体調不良や肌トラブルを起こしやすい時期だからです。
VIO脱毛に限らず、脱毛は生理が終わってから再開することをおすすめします。
脱毛したい部位をきちんと見ながら行うこと
脱毛部位がよく見える場所で実施するのが成功のポイント。
見えにくく、手探りの状態で行ってしまうと、肌が傷ついてしまうリスクが増えてしまいます。
傷ついた肌から雑菌が入り、化膿してしまうといった危険性もありますので、なるべく視認しながら行うようにしましょう。
IラインやOラインは鏡を用意すると脱毛しやすいですよ。
まとめ
セルフでVIO脱毛にはいくつかの種類があります。
それぞれ特徴や価格が異なるため、予算感や頻度、肌への負担、痛みの有無などから、自分の希望に合う方法を選ぶのがおすすめです。
まずは取り組みやすいものに挑戦してみましょう。
なお、自己処理でうまくVIO脱毛できなくても、脱毛サロンや脱毛クリニックに通う選択肢もあります。
デリケートな部位なので、不安なときは無理に自分で行わず、脱毛のプロに相談してみてくださいね。