動画・画像編集をしたことがある人にとって、画質の悪い素材や手ぶれしてしまって使いたいけど気が進まない映像や写真などに出くわして悩んだ経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
そんな方に試してもらいたいのがAIの技術を活用した動画・写真加工ソフトの「Winxvideo AI」です。
「Winxvideo AI」は、AIの技術を活用することで、動画の解像度を向上させる高画質化や画像の鮮明化、スムーズな動きを実現するフレーム補間、クリアな映像へと変貌させる手ぶれ補正などを自動で変換できるソフトです。
最近やたらと耳にするAIですが、その性能をイマイチ信じられない人も多いと思います。そこで今回は、「Winxvideo AI」の基本情報とおすすめポイントを紹介し、YouTubeに動画を投稿している筆者が実際に「Winxvideo AI」を使ってみて本当に思い通りに画像と映像が仕上がりになるのかレビューしたいと思います。
Winxvideo AIとは?
「Winxvideo AI」は、AIを活用して動画や画像を高品質にしてくれる加工ソフトです。
簡単に説明すると、撮影した後の写真や動画を確認した時、構図は悪くないけどカメラの設定が上手くできていなかったせいか、少し画質が悪かったりしてどこか微妙な素材を綺麗に仕上げてくれるソフトです。
例えば少しだけぼやけている絵以上を鮮明かつ高画質に変換したり、動画に発生しているノイズを除去することができます。
また、トリミングやカットなど基本的な動画編集機能も搭載されています。字幕も追加できるので、簡単な動画であれば「Winxvideo AI」でも作成できます。
「Winxvideo AI」の基本情報
名称 | Winxvideo AI |
---|---|
制作 | Chengdu Digiarty Software, Inc. |
対応OS | Windows 11 | (32 & 64 bit) Windows 10 Windows 8/8.1 Windows 7 |
空き容量 | インストールには200MBが必要 |
言語 | 日本語対応 |
公式サイト | https://www.winxdvd.com/winxvideo-ai-ja/ |
「Winxvideo AI」のプランと料金
年間プラン | 永久ライセンス | 永久ライセンス② | |
---|---|---|---|
料金 | 3280円 | 4,980円 | 6,780円 |
2年目以降 | 2980円 | 無料 | 無料 |
最大利用可能PC台数 | 3 | 1 | 2 |
30日間の返金保証 | 〇 | 〇 | 〇 |
体験版と製品版の比較表
「Winxvideo AI」は購入前に機能を試すことができる体験版も用意されています。
製品版と比較して、体験版でどのような機能を試すことができるか紹介します。
体験版 | 製品版 | |
---|---|---|
AI動画高画質化 | 五分間制限 | 〇 |
AIフレーム補間 | 五分間制限 | 〇 |
AI手ぶれ補正 | 五分間制限 | 〇 |
通常・希少なビデオ・音声形式/コーデックをすべて変換 | 五分間制限 | 〇 |
オーディオの間で変換、動画から音声をMP3, AAC, FLACへ抽出 | 五分間制限 | 〇 |
GoPro, DJI, Canon, Sony, iPhoneから大型ビデオの個人化操作 | 五分間制限 | 〇 |
M3U8/MKV; 4K MP4, 4K HEVC, 4K MOVなどへの出力 | 五分間制限 | 〇 |
画面録画&ウェブカメラ録画 | 透かしあり | 〇 |
PIP(ピクチャインピクチャ)とグリーンバックの対応 | 透かしあり | 〇 |
録画された動画を他のフォーマットに変換 | 五分間制限 | 〇 |
体験版と製品版の一部だけを比較してみました。体験版は「Winxvideo AI」の試したい機能は使うことができます。5分間の制限があるもの、実際の使用感を確かめるためだけであれば問題なさそうです。
Winxvideo AIがおすすめな4つの理由
それではここからは、「Winxvideo AI」の特徴でもある4つのメイン機能について詳しく解説していきます。
・画像・写真高画質化
・自動高画質化
・AIフレーム補間
・AI手ぶれ補正
画像・写真高画質化
まず最初に紹介したのがAI画像強化機能です。
古い写真やぼやけた写真を高画質化するのに役立ちます。
AI技術を使用して、低画質の写真や画像を4K画質にまで仕上げてくれます。また画質を下げることなく、写真のサイズを拡大できるのも特徴の1つです。
AI画像強化機能には、「実写モデル」と「アニメ専用モデル」の2つが用意されています。それぞれ素材に合わせて使い分けてみるといいでしょう。
例えば、古い写真の画質を向上させる場合は「実写モデル」を使います。写真の色彩やコントラストを調整しノイズを除去することで、より鮮明な写真に仕上げることができます。ここで「アニメ専用モデル」を利用すると、CGのような仕上がりになるのでこのような違いも試してみると面白いと思います。
自動高画質化
「Winxvideo AI」であれば、動画も自動で高画質化することが可能です。
AIの技術によって細かい箇所まで修復しながら480pの解像度の動画を1080pや4kに補正できたり、動画のノイズを低減する機能もついています。
その他にもワンクリックでぼやけた映像をシャープにしたり、色見に補正をかけることでより美しい映像に仕上げることも可能です。また品質を落とすことなく動画を拡大することができます。
操作は基本的にワンクリックで完了するので、手軽により綺麗な映像に仕上げることができると思います。
AIフレーム補間
「Winxvideo AI」の特徴的な機能の1つに「AIフレーム補間」があります。これは、動画のフレームレート(FPS)をAIによって補間する機能で、30FPSの動画を60FPSや120FPSに変更することが可能です。
フレームレート(FPS)とは、1秒の動画を何枚の画像で構成しているかを表す単位です。例えば30FPSであれば、1秒間の動画を30枚の画像で構成することになります。そのためFPSの値が高いほど映像がスムーズで滑らかになります。そのためスポーツなど動きが早くて激しい映像は高いフレームレート(FPS)で撮影することが多いです。
フレームレートが低く動きがカクカクした低品質な映像も、「Winxvideo AI」でフレームレートを60PFSや120FPSに編集することでより滑らかな仕上がりにすることができます。
AI手ぶれ補正
最後の代表的な1つの特徴が、「AI手振れ補正」です。
その名の通り動画の手ぶれを補正してくれる機能です。この機能もスポーツの映像と相性が良さそうな機能です。その他にも撮影時の手ぶれを補正するジンバルを持ってない時に撮影した映像に活用することで、より見やすい映像になるでしょう。
実際にWinxvideo AIを使って機能を検証してみた
定期的にYouTubeに動画を投稿している筆者が、Winxvideo AIの機能を実際に試してみたいと思います。
①画面録画機能
まずは、画面録画機能について試してみました。
「Winxvideo AI」を起動すると、メニューの「録画」を選択します。
録画モードになると、上部のメニューに「画面録画」「カメラ録画」「画面録画&カメラ録画」の3種類が用意されているのが分かります。
画面録画は、その名の通りパソコンのモニターに表示されている画面を録画する機能です。カメラ録画は、ウェブカメラを録画します。「画面録画&カメラ録画」ではモニターとウェブカメラの両方を録画します。
今回は画面録画を試してみることにしました。
モニターが2台ある場合は、どちらの画面を録画するのか選択します。また録画する範囲は画面下「クロップ」で指定できます。録画している際に、マイクからの音声とパソコン側の音も録音することができます。音声録画のオンとオフは、チェックマークをクリックするだけで変更できます。
録画を実行する際は、「REC」ボタンを押すとカウントダウンが実行され、録画が開始されます。
あとは録画を止めたいタイミングでもう一度ボタンを押すだけで録画が終了し、画面右に録画したファイルが表示されれば録画完了です。
操作に戸惑うこともなく、簡単に画面録画できると思います。
②動画編集機能
ここからは、動画編集機能を試してみます。
動画のカットやクロップ、透かし文字や画像の挿入など基本的な動画編集ができます。
まずは動画をカットしてみます。
編集画面のトリミングを選択して実行します。「Winxvideo AI」のトリミング機能は、素材の必要な箇所を抽出してくスタイルです。
オレンジのバーを移動させて、必要な部分を選択してトリミングボタンを押します。トリミングした映像は画面下に表示されていきます。書き出しを行う時に、トリミングした複数の動画が1本になって生成されます。
字幕を追加するためには、事前にSRT形式などの字幕ファイルを用意しておく必要があります。字幕の表示位置やフォントサイズは調整できるものの、使い勝手はそこまで良くない印象でした。
クロップ機能を活用して、映画館で映画を見るあの横長スクリーンの「シネマスコープ」サイズに変更することもできます。
またウォーターマーク(透かした文字やロゴ)を簡単に動画に追加することができます。SNSに動画を投稿する際に無断転載や使用を避けるために役立つ機能だと思います。
その他にも、動画を白黒にしたり変化を加える「効果」機能もあるので気になる方はぜひ試してみてください。
細かい編集は専用のソフトでないと難しいかもしれませんが、先ほど実施した画面録画の動画の不要な部分をカットしたりする程度であれば十分対応できるようです。
③AI高画質化機能
最後にメイン機能でもある、AIの高画質化の機能を試していきます。
夜の東京駅を撮影した動画を使用して、AIの高画質化機能を検証します。
ホーム画面から「動画AI」を選択し、対象の動画ファイルを読み込みます。
すると左側にオリジナルの動画、右側に加工後の動画のプレビューが表示されます。
あとは「AI動画高画質化」「AIフレーム補間」「AI手ぶれ補正」を必要に応じて選択して加工を進めるだけです。
今回は全ての機能を有効にして書き出してみます。
PCのスペックによって処理時間に差はありますが、映像の処理にはまとまった時間が必要になります。 そのため、あらかじめ不要な部分をカットした動画を綺麗に仕上げるといった使い方がいいでしょう。
仕上がった動画は下記の動画から確認できます。
どうでしょうか。用意しておいた素材もよかったのですが、小さな手ブレが解消され、よりスムーズで綺麗な映像に仕上がりました。
まとめ
「Winxvideo AI」の機能をいろいろ試してみましたが、あと少し映像を綺麗にしたい時には活躍する印象でした。ただし「もっと綺麗にしたい」と思って、補正の強度を上げていくと実写の映像だと不自然な加工になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
「Winxvideo AI」には、体験版があるので気になる方はぜひ一度試してみることをオススメします。