クレジットカード各社は、「リボ払い」を使ってもらうため競ってキャンペーンを実施していることが多くあります。おトクなリボ払いキャンペーンに挑みたいけど、初めてだと内容の理解に苦しみなかなか手を出せていない人もいるのではないでしょうか。
そんな初めての方の入門編として、三菱UFJニコスのクレジットカードは最適です。リボ払いには付きものの「リボ手数料」をまったく支払わなくても、条件を達成してキャンペーン報酬を受け取ることができます。
今回は、それがどういう仕組みなのかを詳しく見ていきましょう。なお、詳細はキャンペーンごとに違いますので、この記事に記載した内容と異なるキャンペーンが実施されることもあるので、参加の際はご自身で要項を確認するようにしてください。
リボ払いキャンペーンってどんなもの?
クレジットカード会社がリボ払いを推奨するのは、ユーザーにリボ払いを慣れてもらい手数料を安定して得るためです。
利用者のほうも、その目論見を理解したうえで賢く立ち回りたいものです。知識があれば、キャンペーンでちゃんと利益が得られます。
よくあるリボ払いキャンペーンの例
よくリボ払いを利用した方に抽選でポイントがもらえるキャンペーンもありますが、今回の記事では除外します。
参加者全員がキャンペーン報酬を得られるリボ払いのキャンペーンとは、一般的にこのような内容です。
- キャンペーンへのエントリーは必須
- キャンペーン対象のクレジットカードの、すべての支払がリボ払いとなるよう設定を変更する(または、すでに1回払いで決済済みの伝票を、個別にリボ払いに変更する)
- 月々の支払金額を、キャンペーン指定の額以下に設定する(例:1万円)
- 定められた期間内(1~6か月程度)に、キャンペーン指定の金額(5万円~10万円程度)を使う
- 2~6か月後に報酬(リボ払い利用額の10%前後)を、キャッシュバックやポイントでもらう
キャンペーンの大部分は、必要経費としてのリボ手数料を支払っても適切な使い方ならば得をするものばかりです。しかし、知識不足で失敗すると「手数料>キャンペーン報酬」となり、損をしてしまいます。
それどころか、おかしなリボ払い習慣がついてしまい今後のカードライフの大きな汚点になるかもしれません。よって、キャンペーンは十分に理解して挑みたいものです。
「三菱UFJカード VIASOカード」リボ払いキャンペーンの傾向
三菱UFJカード VIASOカードの場合、入会キャンペーンの上乗せとしてリボ払いキャンペーンがついていることが多いです。
たとえば2021年10月現在、実施中の「三菱UFJカード VIASOカード」の入会キャンペーンは、次の2本立てになっています。
- ショッピング15万円利用…8,000円キャッシュバック
- リボ払い「楽Pay」に登録…2,000円キャッシュバック
8,000円だけもらってもいいわけですが、あと2,000円追加で欲しいときはリボ払い「楽Pay(らくペイ)」の研究が欠かせません。
いっぽう、提携カードであるリクルートカード(VISA、Mastercardブランド)のように、既存会員が参加できるリボ払いキャンペーンを繰り返し実施している例もあります。
他社のリボ払いキャンペーンの場合、「リボ手数料の発生」が要件となっているものもありますが、三菱UFJニコスにはこのような要件は見当たりません。
キャンペーン参加の心構え
三菱UFJニコスのカードのリボ払いキャンペーンは対処が比較的容易です。手数料負担をしなくていいので、キャンペーンの全額が利益となります。
以下を守れば、キャンペーン報酬で利益を得ることができます。
- リボ手数料を発生させないよう常に意識する
- 毎月支払額を忘れず増額する
- うっかり手数料を発生させてしまったらすぐATMで返済する
三菱UFJニコスの「楽Pay(らくぺい)」とは?
三菱UFJニコスは銀行系クレジットカード会社です。合併の経緯からカードブランドの整理ができず、以下3ブランドを抱えています。
- MUFGカード
- DCカード
- NICOSカード
会員向けサービスの中身については、主要部分は統一されています。MUFGカードのブランドからは、「三菱UFJカード」という新しいカードも登場しました。今後は、この名称がカードブランドとなるでしょう。
リボ払いも名称が統一されており、「楽Pay(らくぺい)」という名称が付いています。三菱UFJニコスでは上記以外にも多数のクレジットカードを提携発行していて、リボ払いが「楽Pay」のカードを持っていると、リボ払いキャンペーンに参加できる可能性があります。
次のような提携カードをお持ちの方は、特に注意しておきましょう。
- リクルートカード(VISA、Mastercard)
- JALカード(VISA、Mastercard、アメックス)
- ローソンPontaプラス
- au PAYカード(※リボ払いの名称は「あらかじめリボ」に変更された)
楽Pay(らくぺい)の仕組みとリボ回避方法
リボ払いの仕組みにも種類があります。手数料の発生開始時期については大きく分けて2種類があります。
締め日を過ぎると、手数料が発生する
■初回手数料無料タイプのリボ払い
締め日を過ぎても手数料は発生しない。次の支払日を過ぎると手数料が発生する。
三菱UFJニコスの「楽Pay」は、後者の初回手数料無料タイプです。このタイプのリボ払いは、支払日(三菱UFJニコスの場合、通常10日)にリボ残高が残っていなければ手数料が発生しません。
楽Pay(らくぺい)は返済時の増額をすれば手数料ゼロ
リボ払いの場合、月々の支払額は利用者が設定していますが、キャンペーンがある場合はこの支払額を高い額には設定できません。
しかし、月々の支払額を1万円としていてある月の利用額が1万円を上回っていても、毎月支払日に全額を支払ってしまえば手数料は発生しません。
さらに細かく見ていきます。
<なにもしない>
→リボ残高:5,000円(翌月手数料が発生する)
<月の支払いを増額する>
→月の支払額:10,000円に「利用者が5,000円を増額する」
→リボ残高:0(手数料が発生しない)
2番目のケースにおける「利用者が5,000円を追加する」増額手続き(指定金額変更)が重要です。これを毎月忘れずにすれば、1回払いと同様、リボ手数料は発生しません。
増額指定には締め切りがあります。カードにより異なりますが、支払日の3~5日前までにできるものが多いです。中にはDCカードのように前月15日までと締め切りが早いブランドもありますが、おおむね締め日(15日)を過ぎてから手続きすれば間に合います。
リクルートカードなど増額できる単位が1万円になっていますが、実際の増額より多い額を指定して問題ありません。キャンペーン達成までは楽Payを解除せず、毎月増額しましょう。
注意点(1)増額は一時的なものとして設定
「指定金額変更」が重要ですが、毎月手続きするから意味があります。間違えて「毎月の支払額」そのものを変更してはいけません。
月々の支払額を「1万円以下」にすることが求められているのに、永久的に「5万円」に変えてしまうと、キャンペーン要件を満たさなくなってしまいます。
注意点(2)増額を忘れたらすぐに返済
月の支払額の臨時増額を忘れてしまった場合は、10日の支払日を過ぎるとリボ残高が発生します。
ただし三菱UFJ銀行やコンビニ等のATMですぐに全額返済すれば、大きな額にはなりません。
注意点を守れば怖くない!ぜひチャレンジしてみよう
今回は、三菱UFJニコスのリボ払いキャンペーンの取り組み方について説明しました。こういったキャンペーンは、月々の支払額を増額することさえ忘れなければ怖いものではありません。
うっかり忘れてもリボ残高をATMで支払えますし、入会時のキャンペーンなどに一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
なお、リボ払いの仕組みはカードによって違います。他のカードのキャンペーンにチャレンジする際は、手数料発生の違いをきちんと認識してからにしましょう。