JR東日本が主体となっている「JRE POINT」。定期券の購入やアトレでの買い物の際にポイントが貯まるとあって、関東在住の方を中心に利用者の多いポイントサービスです。
そんな「JRE POINT」に、2023年10月よりステージ制が導入されます。本記事では、どんな制度なのか?どういった点がお得なのか?を紹介します。
「JRE POINT」とは?
「JRE POINT」は、JR東日本が行っているポイントサービス。「Suica」による入金残高を使った在来線への乗車や新幹線のチケット購入などで貯まります。
2019年10月1日よりサービスが開始され、2023年現在では「ビューサンクスポイント」や「アトレポイント」とも合体し、電車の利用以外にも駅ビルでの買い物でも貯まる汎用的なポイントサービスへと進化しました。
どうやってポイントを貯めるの?
複数のポイントサービスが合体して生まれた「JRE POINT」。そのためイマイチ理解し切れていない貯め方をいくつか紹介したいと思います。
①電車・鉄道の乗車でポイントが貯まる
JR東日本の在来線を利用する際に「Suica」を使うとポイントが貯まります。「Suica」は駅の券売機やクレジットカードなどでチャージすると、「Suica」の中に蓄積され、切符を買わずにホームへの入退場ができる仕組み。
ICカード版やアプリ版があり、この「Suica」を使って自動改札機で入退場の際に支払いを行うため、支払い毎にポイントが貯まるようになっています。
注意点として、切符の購入では貯まらない点と、「JR東日本」の駅・自動改札機を使わないと獲得できない点が挙げられます。
例えば、大阪を中心とした「西日本」は別サービスとなるので、「Suica」は利用できても「JRE POINT」は貯まらないので注意してください。
余談ですが、2023年3月7日よりJR西日本が主体となっている「WESTERポイント」が始まりました。関西圏にお住まいの方はこちらのサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
②買い物でポイントが貯まる
アトレを始めとする「JRE POINT」マークのある駅ビルで、買い物の際に提示する毎に100円で1ポイント貯まります。
カフェや飲食店といったお店でも対象となるので、仕事帰りや休日の友達との歓談の際に利用すればお得に貯められますよ。
③ビューカードの利用で貯まる
「アトレビューSuicaカード」「エスパルカード」「weビュー・スイカカード」「フェザンカード」「ペリエビューカード」「ジェクサービュー・スイカカード」といった「JRE POINT」のロゴや、カード券面に「JREP番号」の記載のカードが対象。
クレジットカードとして使うのでJR東日本と関係のない店舗での買い物でも、クレカでの支払いにすればポイントが貯まります。
筆者は、ジムの「ジェクサー会員」でもあるので、月額利用料金の引き落としでもポイントが貯まっています。
④JRE POINTのWEBサイトやアプリの活用で貯まる
JRE POINTの専用サイトやアプリでは独自のサービスやキャンペーンを実施しています。これらを活用すると無料でポイントが貯まる仕組みも。
特にアプリはポイントが手に入る「ミニゲーム」や、GPSに連動した「チェックイン」によるポイント獲得方法もあるので、アプリをダウンロードしておくと効果的に貯めることができます。
ステージ制に変わるとどうなるの?
2023年10月より「JRE POINT」にステージ制が導入されます。3月から8月までの各ポイントの獲得実績に応じてステージが決まる本サービス。半年の実績に応じてランクが判定されるので、年に2回ステージの昇降が決まります。
ステージは4段階に分けられているので詳しく見ていきましょう。
星1:ステージ1
最初のステージランクです。
「JRE POINT」に加入するだけで誰でもなれるファーストステージです。
基本的に現在のサービスと変わらずキャンペーンやお得情報が届くので、そちらを利用できます。
星2:ステージ2
300ポイントを獲得すればステージ2にランクアップします。6ヶ月で300ポイントなので、月に50ポイント貯めれば達成できるため簡単でしょう。
「NewDays」や「GALA湯沢スキー場」などで割引が受けられるほか、「BECK’S COFFEE SHOP」ではドリンクのサイズアップの特典があります。
毎朝出勤時にコーヒーを飲む方や、週末にカフェタイムを過ごす方に嬉しい特典ですよね。
星3:ステージ3
ここから少し難易度が高くなります。まず資格取得には「JRE POINT WEBサイト」で「ビューカード」と「Suica」の登録が必要です。つまり、「ビューカード」を持っていることが前提となります。
さらに、3,000ポイントの獲得と1,000ポイントの利用が条件となるのです。3,000ポイントに達するには1ヶ月で500ポイントの獲得が必要。アトレでの買い物だと100円で1ポイント付与されるので、毎月5万円使わないと届きません。
買い物だけで5万円は厳しく、新幹線のチケット購入で貯められるビジネスパーソンなら旅行や出張でも獲得できるので有利でしょう。ただし、貯めるだけでなく1,000ポイントを利用しないと条件達成にはなりません。
特典は、「JR東日本びゅうダイナミックレールパック 割引クーポン」と「キャンペーンによるポイントアップ」のみと中々渋いです。今後のサービス拡充に期待しましょう。
星4:プレミアム
ラストはプレミアム(ステージ4)です。条件はステージ3と同様にまず「JRE POINT WEBサイト」で「ビューカード」と「Suica」の登録が必須。
さらに、10,000ポイント以上の獲得と3,000ポイントの利用が必要です。半年で10,000ポイントを貯めるには1ヶ月で約1,667ポイントが必要で、アトレで買い物をする場合は毎月16万7千円も使わないといけないのです……。
流石にこれは現実的ではありません。「ビューカード」の引き落としで高額の支払いがある方にはメリットが高いでしょう。
ちなみに特典は、「JR東日本ホテルズ」直営店のレストランでスパークリングワイングラス1杯や、通常6,000ポイントかかる「どこかにビューーン!」が4,000ポイントで利用できるそうです。
まとめ:JRE POINTを貯めてステージアップを目指そう
これまで他のポイントサービスと同様に何気なく貯めてきた「JRE POINT」が、本気を出してきたステージ制の導入。今後の活性化に期待できます。
3月12日現在ではポイント獲得に関する変更はないので、既存の利用者は無理せず利用しながら、プラスアルファの特典が受けられる、と覚えておくくらいが良いでしょう。
出張やビジネスで使う方や、クレジットカードの「ビューカード」をメインで使っている方はステージアップを目指すのも楽しそう。
これからは鉄道や駅ビルを積極的に利用して、お得にステージを上げていきましょう♪