昨今、ナンバーレスカードが徐々に広まりを見せています。
従来決済に使用していたカードとの切り替え対応しているカード会社も多いところですが、ここに来て利便性という点では頭一つ抜きん出た、アカウントやアプリと連携して使用することが前提となる新サービスが登場することとなりました。
2023年3月より、三井住友フィナンシャルグループから提供される総合金融サービスの「Olive（オリーブ）」。付帯される主なサービスは多種多様で、アカウントを開設することで、銀行口座、カード決済、ファイナンス、オンライン証券、オンライン保険などの機能を、アプリ上でカンタンに利用することが可能になります。
本記事では「Olive」について知っておきたい機能の紹介と、最大15％となるおトクなポイント高還元率の仕組みについて説明していきたいと思います。多彩な機能の集約も可能となる「Olive」について、ぜひチェックしてみてくださいね！
見える、まとまる、使い分ける。多彩な機能を一括集約する「Olive」
「Olive」に関しては現状、従来では見る機会のなかった「色々な機能が一つになった便利なサービス」という他、言葉が見当たらないのが実情です。
アカウントを登録することで三井住友銀行の口座情報、各種カード払い、保険、証券などに関する管理がアプリから一括で行えるというのが、その大まかな特徴。
媒体となるカードはナンバーレスカードとなり、このカードの機能はキャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、そしてポイント払いの4つの機能も集約されています。現金払い以外の普及しているほぼすべての選択肢が、この“マルチナンバーレスカード1枚あれば賄える”と考えておくのが分かりやすいですね。
これによって、従来のようにお財布に何枚もカードをストックしておく必要もなくなりました。また、このカードは両A面デザインのシンプルな見た目になっており、カード番号や署名などの記載もないため紛失時のセキュリティ面でも従来よりも安全性が担保されています。
アプリで楽に支払いモードが切り替え可能な「Oliveフレキシブルペイ」
「Olive」の支払いモードは前述のように複数存在しますが、支払い方法を選択するための操作はアプリから実行可能です。
「Olive」アカウントの利用者は、専用のキャッシュカード一体型Visaカード（Oliveのフレキシブルペイのカード）を申し込めます。それが前項で紹介した両A面デザインのマルチナンバーレスカードです。
カードとアプリを揃えることで、クレジット払いモード、デビットカード払いモード、ポイント払いモードをいつでも任意で変更が出来るという形になります。この機能を「Oliveフレキシブルペイ」と呼称するとのことです。
フレキシブル。柔軟性を意味するワードですが、まさに文字通り、柔軟に支払い方法を簡単に変更することが可能になったということですね。
ちなみに、従来使われていた三井住友カードユーザーの方々には、現状では乗り換えの選択肢は提供しないとのアナウンスが出ています。ただ、マルチナンバーレスカードのメリットは大きいので、乗り換えたいという方も今後増えることでしょう。
三井住友側も重複発行を認めているため、新たに「Olive」マルチナンバーレスカードに申し込むことは可能となります。この機会に、新しい機能満載のカードに移行した方が支払い時の利便性は増すでしょう。
最大15％還元の高ポイント獲得制度も「Olive」の強み！
さて、先ほどからマルチナンバーレスカードを用いればポイント払いも可能であるという話をしていますが、三井住友のカードですので、貯まるポイントはVポイントになることはよく知られているとおりです。これは「Olive」導入後も変わることはないでしょう。
それよりも絶対に知っておきたいのが、「Olive」を活用することで得られるVポイントが最大15％もの高還元であるという点です。
「Olive」は3券種！入会特典も豊富
まず「Olive」の券種は従来と同じく3種類あり、一般カードは年会費無料、ゴールドは年会費5,500円（税込）、プラチナブリファードは年会費33,000円（税込）となります。
これらカードを使用する際に、ゴールドは年間100万円利用すれば10,000ポイント。プラチナブリファードは年間400万円利用で40,000ポイントが付与される特典があります。
全券種で「+4.5～10％」還元
決済のたびに通常0.5％分の還元（プラチナは1％還元）が行われますが、この際に一部コンビニや飲食店でのタッチ決済を利用すれば、全券種で4.5％還元がプラスとなり合計で5％還元になるという特徴があります。
さらにこれに加えて、家族ポイントに登録して5％還元対応の店舗にて決済を行うと、さらに家族1人に対して追加で1％相当還元が追加されることになります。
家族ポイントは最大5人まで登録出来るため、5人家族で登録している場合、最大10％相当の還元が毎回いつでも得られる形に。決済ごとに1割戻ってくるという計算ですね。
Olive限定特典で「+1～3％」還元
ここまでは従来とそう差異はないのですが、目玉はここから！
「Olive」はSMBCグループの提供するサービス群との連携を済ませると、それだけでますますポイント還元幅が大きくなるというのがウリなのです。
「Olive」アカウント契約者は、毎月1回以上「三井住友銀行アプリ」もしくは「Vpassアプリ」にログインするだけで＋1％還元に。「Olive」の選べる特典で「Vポイントアッププログラム」を選択すると、さらに＋1％還元となります。
さらにさらに、三井住友銀行に住宅ローン残高があるという場合、コチラも＋1％還元となります。「Olive」アカウント契約者がこれらすべてをこなすと合計3％還元されるということですね。
SBI証券口座の利用で「+0.5～2％」還元
このほかにもSBI証券口座を保有し、SBI証券Vポイントサービスに登録。その上で対象となる取引を実施すれば最大で＋2％還元を受けることも可能です。
以上、あわせて最大15％相当の還元を受けることができるのが「Olive」ユーザーへの大きな特典ということですね。ポイ活をする上で、このアドバンテージは相当有利に働くはずです！
ちなみにプラチナブリファード会員の場合、「Vポイントアッププログラム」を選択すると＋2％となりますので、全ての条件を満たしたら、最大16％還元となるとのことです。
一番のネックは家族ポイントをどこまで伸ばせるか、というところでしょう。
最近は核家族化も進んでいますから、家族が5人もいない世帯も多いので……しかし、それでも家族1人ごとにポイントが1％ずつ還元できるというのは大きなメリット。なるべく満たせる条件を満たして運用することをおすすめします。
保険機能もそうだけど、リリース特典の送金・ATM機能も便利
「Olive」は2022年11月にSMBCがリリースした「保険ポータルサイト」を活用した保険サービスとも連携し、ユーザーのニーズに応じた保険商品を提供する姿勢も打ち出しています。
保険商品を生活スタイルのニーズに応じたサイズでの提供は他社も現在力を入れているところですので、「Olive」もまたこの方向性で力を入れると見て間違いなさそうです。
それともう一つ、ついでというわけではないのですが、こちらで口座利用をする際の特典についても追記したいと思います。
「Olive」はリリース特典として、「他行あて振込」が月3回まで無料（終了時期未定）。その他にも「定額自動送金」の取扱手数料と振込手数料を無料にするとアナウンスしているのです。さらにATM利用に関しては、本支店ATMは時間内・時間外を問わずその手数料も無料とのこと。
これはリリース特典ですのでそのうち終了すると思われますが、サービス開始時点の認知度を向上させるという意味では効果的かもしれませんね。特に他行あて振込無料に関しては、あると嬉しい機能ですよね。
「Olive」の本格始動は2023年3月から！事前登録は2月より受付中
ということで、今回は三井住友グループが新しく提供する「Olive」についての紹介をしていったところです。
従来の支払い方式にかかる手間をアプリで管理することで不要とし、マルチナンバーレスカードを使って任意の支払いスタイルに切り替えて使用できる仕組みは、今後のマストになっていくと思われます。
さらに条件を満たすと最大無料の通常券種であっても最大15％ポイント還元というのは、はっきり言って強すぎる恩恵です。ポイ活をする上で必携の1枚になると見て間違いないでしょう。
2月現在、公式サイトではメールアドレス登録による事前受付を既に開始しています。また、2023年2月3日から28日にかけては、期間中のエントリーをすればおよそ9万人に総額1億円のVポイントギフトなどが当たるキャンペーン（公式サイト）も実施しています。
最初から飛ばしまくっている印象が強い「Olive」。みなさんもぜひ、登録申請してみてはいかがでしょうか。
参照：Olive｜キャッシュレスが見える、まとまる、使い分ける。
