200万ダウンロードされている「みんなの銀行」をご存じでしょうか?
「気になってはいたけど、よくわからない。」
「ネット銀行と同じじゃないの?」
「なんだか怪しい」
など、みんなの銀行の詳しい内容まで知らない方も多いでしょう。
みんなの銀行は国内初のデジタルバンクで、サービス内容も魅力的なものばかりです。
必要なのはスマホ1台だけで、キャッシュカードさえ発行されません。
今回の記事では「みんなの銀行のサービス内容」や「みんなの銀行のメリット・デメリット」などを紹介します。
この記事を読めば、みんなの銀行のすべてが理解でき、今すぐ口座開設したくなるでしょう。
みんなの銀行とは?
みんなの銀行とは2021年5月に誕生した「国内初のデジタルバンク」です。
みんなの銀行は、地方銀行「ふくおかフィナンシャルグループ」の子会社です。
地方銀行のなかでも大手銀行が親会社なら安心して利用できるでしょう。
日本国籍で国内在住の満15歳以上なら誰でも口座開設の申し込みができます。
ネット銀行との違いは、完全にスマホ1台ですべての取引が完了することです。みんなの銀行には、キャッシュカードも存在しません。
スマホで扱われる前提で作られているデジタルバンクなので、アプリも直感で操作しやすいです。
手数料は、ATMから引き出す場合「110円」で、振込手数料は「200円」です。
プレミアム会員の方や25歳以下の方は振込・ATM手数料が「3〜10回/月」無料になります。
プレミアム会員以外 | プレミアム会員 | U25 Z割 | |
他行宛振込手数料 | 200円/回(税込) | 月10回まで無料 | 月3回まで無料 |
ATM出金手数料 | 110円/回(税込) | 月10回まで無料 | 月3回まで無料 |
貯蓄預金金利(年率) | 0.1% (税引後0.079%) | 0.3% (税引後0.239%) | 0.1% (税引後0.079%) |
デビットカード還元率 | 0.2% | 1.0% | 0.2% |
レコード一括更新 | × | ⚪︎ | × |
最大5万円まで立替え(Cover) | × | ⚪︎ | × |
ショッピング保険(国内) | × | ⚪︎ | × |
参照:みんなの銀行
みんなの銀行の7つのサービス
みんなの銀行には大きく7つのサービスがあります。
- ボックス
- リンクス
- デビットカード
- ATM
- レコード
- カバー
- ローン
便利な機能も複数あり、サービス内容を読むだけでみんなの銀行の口座を開設したくなるかもしれません。
これから詳しく解説していきます。
サービス1:貯める・整理する「ボックス」
出典:みんなの銀行「ボックス」
ボックス(貯蓄預金)とは、アプリ内で複数の目的別仕分けボックスが作成できるシステムです。
最大20個まで作成可能で、ボックス名も自分で決められます。
例えば、旅行やプレゼント用に積立貯金をしたり、家賃や固定費用に前もって仕分けしたりできます。
自動振替設定もあり、「毎日」「毎週」「毎月」「毎年」から1円単位で設定可能です。
毎回お金を振り分けるのが大変な方は、自動振替設定を利用するといいでしょう。
また、ウォレット(普通預金)よりもボックスにお金を入れているほうが、金利が高くなります。
プレミアム会員以外 | プレミアム会員 | |
ウォレット(普通預金) | 0.001% | 0.001% |
ボックス(貯蓄預金) | 0.1% | 0.3% |
ウォレットとボックス間の資金移動は指先一つで簡単に移せます。
面倒な手続きや反映までに時間が取られることもないので、同じお金を預けるならボックスじゃないと損するでしょう。
サービス2:送る・受け取る「リンクス」
出典:みんなの銀行「リンクス」
みんなの銀行では、スマホ1台で24時間365日いつでも送金や振込が可能です。
【国内振込手数料】 | プレミアム会員以外 | プレミアム会員 |
自行宛 | 無料 | 無料 |
他行宛 | 200円/回(U25は月3回まで無料) | 月10回まで無料(U25は月13回まで無料) |
また、「ことら送金」を利用すれば10万円以下/件なら、送金手数料が無料になります。
他行宛も送金手数料が無料なので、家族や友人への送金も気軽にできるようになります。
また、口座番号がわからなくても、相手の「電話番号」や「メールアドレス」だけで送金が可能です。
もちろん、「定額自動振込」や「振込先口座情報の登録」も可能です。
通常の銀行と同じように利用できるのもみんなの銀行の便利な点です。
サービス3:支払う「デビットカード」
みんなの銀行では、年会費・手数料無料でバーチャルデビットカードが利用できます。
特別な申し込みは不要で、口座開設時に自動で発行されます。
みんなの銀行のバーチャルデビットカードの国際ブランドは「JCB」です。
「JCBが利用できるネットショッピング」や「タッチ決済・QUICPayが利用できる実店舗」で利用できます。
デビットカードのメリットは、利用すると即時に口座からお金が引き落とされる点です。
そのため、現金と同じような感覚で利用できるので、お金の使いすぎを防げます。
利用限度額の設定も可能です。
さらに、デビットカードを利用するとプレミアム会員以外の方は「0.2%」ポイント還元されます。
プレミアム会員のポイント還元率は5倍の「1%」です。
現金と同じような感覚で利用できるなら、みんなの銀行のデビットカードで支払いをしたほうがお得です。
サービス4:ATM
みんなの銀行では、キャッシュカードは発行されません。
そのためATMなどで現金の引き出しが必要な場合は、スマホアプリを使用します。全国のセブン銀行ATMで利用可能です。
そのため、いきなり現金が必要になってもすぐに引き出せます。
引き出し方は後ほど紹介します。
【ATM手数料】 | プレミアム会員以外 | プレミアム会員 |
入金 | 無料 | 無料 |
出金 | 110円/回(U25は月3回まで無料) | 月10回まで無料(U25は月13回まで無料) |
サービス5:振り返る「レコード」
レコードとは、みんなの銀行以外で利用している銀行口座や証券口座、クレジットカード情報をアプリ内で連携して管理できる機能です。
みんなの銀行内の収支をグラフ化したり、ほかの銀行口座やクレジットカードの支出もまとめて確認できたりするので、簡単に家計管理ができます。
また、ハッシュタグをつけてお金のテーマ分けが可能です。
同じハッシュタグ同士でグラフ化もできます。
例えば、家計管理が目的であれば「#固定費」「#コンビニ」「#特別費」など、自分が分けたい項目名で分けていくといいでしょう。
サービス6:立て替える「カバー」
カバーとは、ウォレットのお金が残高不足になったときに「無利子で5万円まで立て替えてくれる」サービスです。
カバーは20歳以上の安定した収入がある方で、プレミアム会員のみ利用可能です。(※1)
返済方法は、ウォレットに入金されると自動で返済されます。
ボックス内の残高からは自動で返済されないので、ボックス内のお金を返済に充てる場合は、ウォレットに移動させると自動返済できます。
利息がなく、返済期限もありませんが、計画的に利用するようにしましょう。
※1 審査あり
サービス7:借りる「ローン」
みんなの銀行では、お金を借りることも可能です。
もちろん申し込みから返済までアプリで完結します。申し込みに必要な情報は「年収」だけです。
毎月の返済方法は、利息分だけや元金も合わせてなど、あなたのライフスタイルに合った方法を選択できます。
自動引落の設定も可能なので、負担にならないほうを選択しましょう。
さらに、通常なら手数料がかかる繰上返済も「無料」で利用できます。
詳しい申し込み内容は「みんなの銀行ローン」を参考にしてください。
年金利 | 1.5%〜14.5% |
限度額 | 最大1000万円 |
プレミアム会員になると利便性アップ
プレミアム会員は毎月600円(税込)支払うだけで、みんなの銀行の利便性がアップするサービスです。
プレミアム会員の特徴は下記の6つです。
- ボックス(貯蓄預金)の金利が0.3%になる
- 振込・ATM手数料が月10回まで無料になる
- デビットカードの還元率が5倍の1%に!
- レコードの連携先データが一括更新される
- 年間100万円までのショッピング保険が付帯
- 5万円まで立て替えてくれる無料追加オプションが利用できる
無料会員と比較すると、振込・ATM手数料が無料になったり、還元率が5倍になったりと利便性がパワーアップします。
みんなの銀行をメインに利用しようと考えている方は、プレミアム会員になったほうがお得です。
一方で、まだメインで利用するかわからない方でも、今なら6ヵ月無料(※1)でプレミアム会員を利用できます。
まずは、お試しではじめてみてはいかがでしょうか。
プレミアム会員以外 | プレミアム会員 | |
他行宛振込手数料 | 200円/回(税込) | 月10回まで無料 |
ATM出金手数料 | 110円/回(税込) | 月10回まで無料 |
貯蓄預金金利(年率) | 0.1% (税引後0.079%) | 0.3% (税引後0.239%) |
デビットカード還元率 | 0.2% | 1.0% |
レコード一括更新 | × | ⚪︎ |
最大5万円まで立替え(Cover) | × | ⚪︎ |
ショッピング保険(国内) | × | ⚪︎ |
※1 2023年8月22日現在
みんなの銀行のメリット
- スマホだけですべて完結!
- お金の管理がしやすい
- バーチャルデビットカードが発行される
- 金利が最大0.3%!
みんなの銀行のメリットを4つ紹介します。
ぜひ、はじめる際の参考にしてください。
メリット1:スマホだけですべて完結!
みんなの銀行の一番のメリットは、スマホ1台ですべて完結する点です。
口座開設から出金や振込、借入など面倒な書類の手続きは必要ありません。
スマホアプリだけで手続きや銀行機能の利用ができます。
いきなりお金が必要になったときも、スマホがあれば引き出せるので安心です。
このようにデジタルバンクなら、通帳とキャッシュカードが発行されないので荷物が減り、デビットカードもバーチャルのためカードレスで支払いができます。
メリット2:お金の管理がしやすい
みんなの銀行では、ボックスとレコードを利用すれば、お金の管理がしやすくなります。
- ボックスを利用して、目的別に貯蓄や支払いするお金を先取りする
- レコードで、ほかの銀行口座や証券口座、クレジットカードと連携して収支の管理をする
このように使い分ければ、自然にお金の管理ができるようになります。
また家計管理が苦手な方でも、勝手に管理してくれるので、定期的にチェックするだけで問題ありません。
メリット3:バーチャルデビットカードが発行される
みんなの銀行を開設すると、自動でバーチャルデビットカードが発行されます。
Apple PayやGoogle Payに登録すれば、QUICPayが利用できるお店で支払いが可能になります。
さらに、ネットショッピングでもクレジットカードで支払うときと同じように入力すれば利用可能です。
ただし、国際ブランドはJCBしか選べないので、JCBが利用できるところに限ります。
メリット4:金利が最大0.3%!
みんなの銀行のプレミアム会員になると、ボックス(貯蓄預金)の金利が最大0.3%になります。
プレミアム会員じゃない方でも0.1%なので、ほかの銀行の金利と比較しても業界トップクラスです。
基本的に、日本の貯蓄預金の金利は0.001%のところが多く、預けていてもほぼ増えません。
このように、高金利で預けられる銀行を探しているなら、みんなの銀行はお得です。
みんなの銀行のデメリット
みんなの銀行のデメリットも合わせて紹介します。
- クレジットカード・公共料金の引き落とし口座にできない
- スマホがないと何もできない
- 無料会員だと手数料がかかる
メリットとデメリットを比較して、あなたのライフスタイルに合っているか確認してください。
デメリット1:クレジットカード・公共料金の引き落とし口座にできない
これだけ便利なみんなの銀行ですが、クレジットカードや公共料金の引き落とし口座として設定できません。
また、Paypayなどスマホ決済の引き落としも非対応で、モバイルSuicaとモバイルPASMOとも連携できません。
キャッシュレスで生活される方が多くなっているので、これらに対応していないのは残念です。
デメリット2:スマホがないと何もできない
みんなの銀行には、キャッシュカードやデビットカードの実物がありません。
そのため、もしスマホを紛失したり、充電が切れてしまったりすると支払いや引き出しができなくなります。
そのため、今以上にスマホの管理が必要になるでしょう。
デメリット3:無料会員だと手数料がかかる
みんなの銀行では、25歳以下もしくはプレミアム会員ではない方は振込とATMの手数料が有料です。
最近では、一定条件をクリアすれば手数料が無料になる銀行が増えているなかで、手数料が有料なのはデメリットになります。
ただし、引き出す額が10万円以下なら手数料がかからない「ことら送金」を利用して、出金手数料無料の銀行(※1)に送金すれば、手数料無料でお金を引き出せます。
手間はかかりますが、手数料も回数を重ねれば大きな金額になるので、「ことら送金」を上手に利用しましょう。
※1 ことら送金に対応している銀行に限ります。確認はこちら。
みんなの銀行の口座開設方法3ステップ
みんなの銀行は書類郵送が一切不要で、スマホ1台で口座開設できます。
口座開設は簡単3ステップです。
- アプリをダウンロードする
- お客様情報の入力
- 口座開設完了
まず、みんなの銀行アプリをダウンロードしましょう。
アプリのダウンロードが完了したら、個人情報や本人確認をおこないます。
本人確認が完了したら、パスワードを設定し、口座開設は終了です。
最短で当日から口座が利用できるようになります。
スムーズに口座開設するために、事前に必要書類を用意しましょう。
下記のうち1点を用意してください。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 住民基本台帳カード (写真付き)
- 運転経歴証明書 (平成24年4月1日以降交付のもの)
- 身体障害者手帳 (カード様式)
- 精神障害者保健福祉手帳 (カード様式)
セブン銀行での入出金方法4ステップ
セブン銀行での入出金の手順を4ステップで解説します。
①ウォレットの画面からアクションを開きます。
②アクションページ内の「ATM入出金」をタップしましょう。
③入金・出金を選択します。
④カメラが起動したら、ATM画面に表示されたQRコードを読み取り、入金・出金操作をはじめましょう。
慣れれば簡単に利用できるようになります。
入金は手数料無料なので、一度試しに利用してみてください。
参照:みんなの銀行「スマホATM」
みんなの銀行のよくある質問
みんなの銀行のよくある質問を紹介します。
Q給与受け取り口座に設定できる?
受取口座として利用できます。給与の場合は勤務先によって指定がある場合あがあるので注意が必要です。また児童手当や配当金などの受取口座としても指定できます。
Q定期預金の取り扱いはある?
現時点では、みんなの銀行では定期預金の取り扱いはありません。
Qスマホ決済の口座に設定できる?
Paypayや楽天ペイなどスマホ決済の口座として登録することはできません。
Qネットショッピングでデビットカードはどうやって使えばいいの?
クレジットカード番号を入力する欄に、みんなの銀行のデビットカード番号を入力すれば利用できます。
QATM出金の限度額は?
ATMの出金限度額は1日0~50万円の間で設定できます。ATMを利用する予定のない方は、ATM出金限度額を0円に設定しておくと、ATMで出金できない設定にもできます。
Qカバーは何回利用できますか?
利用回数に制限はありません。
5万円のご利用限度額の範囲内で何度でも利用可能です。
Qローンの審査結果はどのくらいで通知される?
ローンの一次審査は申し込み後、最短2分で金利と利用限度額が提示されます。その後の最終審査は最短で当日の回答となります。
また申し込みの時間帯や混雑状況によっては時間がかかる場合があります。
スマホ1台で手軽にお金の管理ができる!
みんなの銀行ならスマホ1台で「お金の管理」から「入手金」、「ローン」まで幅広く利用できます。
クレジットカードやスマホ決済、公共料金の引き落とし口座に設定できないのは、残念ですが、それ以上に魅力が多いサービスです。
メイン銀行として利用するなら、プレミアム会員に登録したほうがお得です。
この機会に、ぜひみんなの銀行の口座を開設してみてください。