ペットを取り巻く環境は年々目に見えて改善されてきたことで、飼育ノウハウの徹底や良質なフードの流通により、犬も猫も、それ以外のペットも長生きするようになってきました。
しかし、ペットの飼育ってお金が掛かるもの。長生きするということは、それだけ怪我や病気に直面する可能性もアップするということでもあります。
無保険で怪我や病気をどうにかしようとすると、かなり高額の治療費を請求されるのは人もペットも同じこと。だからこそ大切なのが、ペット保険という存在です。
今回は、ペットが長生きする時代になった今だからこそ、ペットと暮らす方に加入を検討していただきたいペット保険の一例として、人気のアニコム損保の保険の仕組みを紹介したいと思います。
ちなみに筆者自身、現在は猫3頭と暮らしており、みんなアニコム損保に加入していますので、利用者の立場からの話も織り交ぜていきたいと思います。是非参考にしてみてください。
アニコムなら、便利な窓口精算対応病院が全国6千件以上
ペット保険に加入すれば、動物病院での診察、治療、手術ののちに支払うことになる料金に割引が適用されることとなります。
この精算は、一旦全額支払ったのちにペット保険会社に請求をして保険適用分を除く金額を還付してもらう方法と、スムーズな窓口清算の2種類があり、当然窓口清算のほうが面倒がありません。
アニコム損保の場合、この窓口清算できる加盟動物病院が全国に6,505件(2020年12月末時点)もありますので、自己負担分だけを払ってそれでおしまい。後になっての請求が不要なので、かなり手間を省くことができます。
窓口でペット保険適用の清算がすぐに済むという利便性の良さ。筆者の場合はここがこの保険を利用する一番の決め手になりました。それぐらい、窓口清算できない場合の手続きって面倒なんですよね。
ちなみにこの対応動物病院件数は、全国の動物病院のおよそ5割以上とのこと。どこで暮らしていても手軽な窓口清算がしやすい、十分なシェアがあると考えてもいいでしょう。
加入さえしていれば発症した病気は原則終身補償で安心
ペット保険で一番利用を検討する方が悩むポイント、それは「病気を発症したペットをどこまで補償してくれるか」の一点に尽きるのではないでしょうか。
現在、大手ペット保険会社はいくつもありますが、これについては割と多くの会社で「終身補償」を謳ってくれています。当然アニコム損保の場合も終身補償は大々的にアピールしているところです。
ペット保険の加入後に発症した病気に関しては、終身。つまりずっと補償の対象になるというのがアニコム損保のウリの一つ。加入後なので、既に病気を抱えた場合は例外となります。まあこれは人の場合と一緒ですよね。ガンになってから慌てて保険に入っても補償が十分ではないのと同じです。
保険というのは万が一に備えて早めに加入してこそ本領を発揮するものなので、できるだけ早くに加入を検討する必要が出てきます。アニコム損保は原則、終身補償を明言してくれています。
病気になった途端更新できなくなる、といったことはありません。下手すると、人間の保険よりも手厚い…。
年1回の無料健康チェック受診特典が嬉しい
アニコム損保に加入すると、年に1度の特典として無料健康チェックを受けることが可能になります。これはペットのうんちを送るだけで、加入しているペットの健康状態をアニコム側がチェックしてくれるというもの。
ペット保険に加入している飼い主さんのほぼ全員は、しっかりペットを定期検診させているとは思うのですが、セカンドオピニオンは大事な概念。より多くの知見でもってペットの健康状態をチェックすることにもつながるこの特典は、利用しない手はないでしょう。
こういうペットの健康に直結した特典が付帯サービスとなっているところは、いち飼い主としては嬉しい部分です。
コロナ禍のペット預かりサービスが無料
また、昨今の新型コロナウィルス感染症蔓延におけるペットと飼い主の状況を鑑みたサービスも、アニコム損保は無料で実施しています。
これが結構素晴らしい内容で、2020年4月より、アニコム損保の保険に加入している世帯限定で、もしも飼い主がコロナに感染した場合ペットを無料でアニコムの施設が預かるという試みをスタートさせているのです。
それが「#StayAnicom」プロジェクト。
#StayAnicomプロジェクトとは
あくまでも保険加入者限定の特典となりますが、もしも飼い主が新型コロナウィルス感染症の陽性者と発覚した場合、専用のフォームから申し込むことで施設の受け入れ準備について後日電話でのアナウンスがなされます。
あとは“感染者となった飼い主さんの代理の方”がその施設までペットを連れて行くことで、後は回復までの間、アニコムのスタッフがペットをお世話してくれるという仕組みになっています。
もしもの時に友人や知人にペットの面倒を頼むのは気が引けるという方でも、友人・知人にペットを施設まで届けてもらうぐらいであれば気兼ねなく頼めるのではないでしょうか。
しかもこの預かり期間のお世話は、原則無料。こういう極めて稀な事態にもフレキシブルに対応する姿勢を見せているペット保険会社はまだ少ないので、これだけでもアニコム損保を飼い主側としても推す理由になっています。
実際筆者が倒れれば飼っている猫たちも危ないわけで、そういう危機的な状況を避けるためにも、この預かりサービスは遠慮なく活用するつもりです。
7歳11か月までに加入すれば、原則終身継続で安心の補償
ペット保険は、飼っている動物の年齢によって月額が変わっていく他、基本的には年齢制限も設けられています。たとえばアニコム損保の場合、8歳以上なのかそれ以下なのかがそのターニングポイント。
まずは7歳11か月以下のペット向けの保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」についての話をしていきましょう。
「どうぶつ健保ふぁみりぃ」とは
この保険商品は犬猫の新規契約対象年齢が7歳11か月以下。他にも鳥、うさぎ、フェレットの場合は3歳11か月以下までに加入することで契約対象になれる仕組みとなっています。
通院、入院、手術に対しての補償があるプランになっており、月額に関しては予算に応じて支払い割合50%のタイプと、70%タイプが選択可能。当然50%のほうが月額は少なく済みますが、いざという場合に補償は5割となります。逆に支払い割合70%のほうは月額が多くなるものの、もしもの場合はアニコム損保が7割負担してくれるので安心です。
支払限度額は入院の場合、年に20日まで。手術の場合は年2回までとなっています。この辺りはお財布と相談をして検討したいところですね。気になる保険商品の月の料金はペットの種類、それから年齢によって異なります。
こちらについてはお見積もりをすることをオススメしますが、我が家の場合は3頭の猫がそれぞれ70%支払いのタイプに加入して、月額1万円ちょいといったところです。
万が一のことを思えば、3頭でこの料金はだいぶ安いと思っています。そもそもペットの飼育にはお金を掛けて安心を担保してナンボの時代ですからね。
もちろん8歳以上のペットも加入できる
ペットの寿命が平均的に底上げされるようになった時代。7歳11か月以上生きるペットも多くいます。
アニコム損保は8歳以上のペット向けに「どうぶつ健保しにあ」というプランを用意しています。
「どうぶつ健保しにあ」とは
このプランは新規契約対象年齢8歳以上の犬や猫に対応している保険商品で、こちらも高額になりがちな入院・手術の費用を補償してくれます。
こちらの場合も、支払いに関しては70%プラント50%プランの2種類が用意されています。また支払限度額は入院の場合、年に20日まで。
手術の場合は年2回までとなっている点も「どうぶつ健保ふぁみりぃ」と同じですが、こちらはシニア期に差し掛かるペットが対象となるため、保険料の推移も緩やかなものとなります。
一方で、「どうぶつ健保ふぁみりぃ」では加入対象だった鳥、うさぎ、フェレットは満8歳以上になっても、こちらのプランには加入できません。これらのペットを生涯保険加入させたいという場合は、3歳11か月になるまでに「どうぶつ健保ふぁみりぃ」に加入させておく必要があります。ここだけは忘れないでおきたいところです。
最低限の備えで済ませたい人向けのプチプランも
ペット保険の重要性は分かる。でもちょっと月額が負担になる…という方もいるかもしれません。そういう方にはアニコム損保の「どうぶつ健保ぷち」をオススメします。
「どうぶつ健保ぷち」とは
「どうぶつ健保ぷち」は保険料が月々1,020円(小型犬チワワの場合)とかなり安くなっています。仕組みとしては保険証の発行や窓口清算のサービスは付帯にないものの、入院と手術に特化した保険商品となります。
つまり通院の際の割引補償はなくなるということですが、このプランの場合も入院は年に20日まで、手術の場合も年2度までの補償は担保されています。
先に紹介した2つのプランには、70%と50%補償の2種類が存在しましたが「どうぶつ健保ぷち」の場合は70%プランのみ。とにかく入院と手術特化で、7割をアニコム損保が負担するという仕組みで、通院補償がない分大きな病気をした際には負担が安く済むというのがその最大の特徴というわけですね。
多頭飼育をなさっている世帯で通院をとにかく嫌がるペットがいるという場合には、こちらのほうが検討の余地があるのかもしれません。ただ、このプランの加入条件は、犬猫限定かつどちらも7歳11か月未満となっています。シニア期の加入はできませんので、ここは忘れないようにしておきたいところですね。
長い目で見ればペット保険は加入しないのは損
ここまで動物保険の大手、アニコム損保の保険商品についての説明をしていったところです。ペットの長寿命化が当たり前になったことで、20年ほど前よりも、ペット保険の重要性は間違いなく増しています。
今の時代、ペットにはお金と愛情を掛けてナンボですし、ペット保険は月額こそ1頭ずつ掛かってしまいますが、大病をしたり怪我をした場合、必ず元を取れます。元を取れるような事態がそもそも起きないことが一番ではありますが、長いペットの一生を、一切の補償もなく育て切って見送るのは本当に難しいところ。
万が一に備えて保険を掛けて備えておくことこそ、ペットのクオリティ・オブ・ライフの向上に直結しますし、飼い主本人の安心にも繋がります。ペット保険に加入するという選択肢。是非ご検討してみてください。
「どうぶつ健保ぷち」以外の加入なら、ペットごとにお気に入りの写真が入ったカワイイ保険証も作ってもらえますよ(笑)。