春の新生活、新たに一人暮らしを始めるにあたり、必ず必要になってくるのが「食費」ですよね。はじめての一人暮らしでは、そもそもどのくらいの食費が必要なのか、どのくらいが目安なのか、なかなかイメージがつきにくいものです。
今回はそんな「食費」について、月あたりの平均金額や、一般的な目安、節約のコツを紹介していきます。
新生活は引っ越しや家具の購入などで何かとお金を使うタイミングです。口座残高と心に余裕をもった暮らしをしていくために、まずは基本となる食費から、うまくお金の管理をしていきましょう!
一人暮らしの食費は平均約4万円

2023年2月7日に発表された総務省のデータによると、一人暮らし(単身世帯)の1ヶ月あたりの食費は、平均39,069円でした。つまり、4万円ほどは食費に使っている人が多いということになります。
もちろん収入が異なれば、食費にかけられる金額も変わってきます。一人暮らしの収入別データでは、以下のような推移となりました。アルバイトで働く学生、新卒で正社員になる社会人など、さまざまな方がいると思いますので、自分の働き方と収入にあわせてご参考ください。

参考:総務省「家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」より
グラフを見ると、収入が上がるにつれ、少しずつ食費も上がっていることが分かりますね。しかし、400~500万円以下の収入でも食費は平均40,969円と全体平均とほぼ変わりませんので、年収が上がったからといって食費が大幅に上がるわけではないのかもしれません。
なお、はじめのうちからたくさん贅沢をしてしまうと、生活水準を戻すのは大変なものです。自分で目安や目標を決め、食費を管理していきましょう。

食費の目安は手取りの10~15%

では、どのように食費の目安を決めればいいのでしょうか。一般的には、食費の目安は手取りの10~15%と言われています。
たとえば、額面20万円の給与のうち控除が15%なら、手取りは17万円、目安となる食費は手取りの10~15%で17,000~25,500円です。
このようにまずは自分の1ヶ月の給与を把握してから、おおまかな手取りを算出し、食費の目安を把握してみましょう。食費の目安が分かったなら、実際にどのくらいお金がかかるのか、まずは1ヶ月暮らしてみて家計簿をつけてみてください。
……そうは言っても、「忙しい新生活に細かな家計簿をつける暇なんてない」「結局いくら使ったのか分からない」という方もたくさんいるかもしれませんね。
そんな場合は家計簿アプリでの管理が便利です。以下の記事で紹介している「マネーフォワードME」では複数の銀行口座やクレジットカードなどを紐づけて、簡単に収支の管理ができ、食費も自動仕分けされるので一目瞭然!
自分ではじめてお金の管理をする、一人暮らし初心者さんでも安心のツールですので、ぜひご活用ください。

賢く!無理なく!節約のコツ
一人暮らしの食費の1ヶ月平均や、収入による目安を確認したところで、ここでは「無理なく楽しめる」節約のコツを紹介していきます。
これから始まる自由で楽しい一人暮らし。せっかくのびのびできるのに、「とにかく節約!」だけではつまらないですよね。
とにかくお金を貯めたいのであれば、ずっと自炊するのが一番ですが、そうではない方法も含めて、賢い節約術を見ていきましょう。
お買い物のコツ4つ

まずはお買い物で気を付けたい節約のコツです。自炊するにしても、冷凍食品やお弁当を買うにしても、どこかのお店で食料を買う必要はありますよね。毎週のように買いに行くからこそ、おトクを意識していきましょう。
おトクな日を選ぶ、狙う
スーパーやドラックストアはもちろん、ネット通販でも特売セールは行われています。数十パーセントの割引率になる日、ポイントが通常の何倍もつく日などは、大幅におトクになるチャンスです。おトクらしでも多数の情報を発信していますので、参考にしてみてください。



コンビニより、スーパーやドラックストア
コンビニは営業時間も長く店舗も多いので便利ですが、スーパーやドラックストアより値が張ります。食材やお弁当はできるだけスーパーやドラックストアで購入するようにしましょう。
意外にもドラックストアには飲料・缶詰め・冷蔵食品・冷凍食品・お菓子といった豊富な食材ラインナップがあり、スーパーと比べて安いケースも多いです。近くにドラックストアがあるなら、どんな食品が買えるか見ておきましょう!

無駄に買いすぎない
セールを狙ってお買い物をするのは大事ですが、使い切れないほど買うのはもったいないです。一人暮らし用冷蔵庫は小さめなので、実家暮らしの感覚でたくさん買っても、冷凍庫にすら入れられない……なんてこともあるかもしれません。
作り置きや冷凍保存は駆使しつつも、調理しきれないほど買うのは控えましょう。
おトクなサイトを活用する
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングのほかにも、ポイント還元率の高いおトクなサイトで食品のお買い物をしてみましょう。
たとえばポイ活サイトの「アメフリ」の「グルメ・食品・お酒」ジャンルでは、200件以上(2023年3月現在)の食品ラインナップが並んでいます。商品によっては高いポイント還元率になっているので、気になる商品があるか見てみてくださいね!
なお、プロフィール入力やアンケート回答など無料でザクザクポイントが貯まっていくので、ここでお買い物をしなくてもかなりのおトク感はあります。貯まったポイントを現金や電子マネーにすることもできますよ。
自炊時のコツ3つ

お買い物の次は自炊する際のコツを紹介していきます。なんといっても節約したいなら自炊が一番の正攻法!料理の習慣がない人は、毎日でなくても「週3日は必ず自炊する」など、目標を決めて意識的に作ってみましょう。
色々な食材の組み合わせや料理のレパートリーを覚えれば、節約のつもりで始めた料理がいつの間にか趣味になっているかもしれません。
安い食材をまとめて料理
たとえば玉ねぎやきのこ、もやしといった比較的安い野菜と、鶏むね肉などをある程度まとめて買っておいて、週末など時間のあるタイミングに保存がきくレシピを一気に調理してしまいましょう。
どこのスーパーにも売っている安価でメジャーな食材は、たくさんの調理方法がネットに載っています。参考にしながら、4~5品ほど作れば、さまざまなバリエーションで楽しめますよ。
忙しい一人暮らしで節約するなら作り置きはマスト
料理は数日分まとめて作り、タッパーなどに入れて冷蔵・冷凍保存しておくとよいでしょう。毎日作る時間がある場合はもちろん1食ずつ作れば問題ないですが、忙しい大学生や社会人の生活で、きちんと毎食自炊するのはかなり骨が折れるものです。

少なくとも私は、毎日自炊する体力がなかったので、週末に平日ぶんの食事を一気に作る時間を設けています!
冷蔵・冷凍保存しておけば、せっかく作った料理を痛ませるリスクが減るので、無駄なく安全に手作りの料理を食べることができます。また、普段料理する時間をなかなか確保できない人でも、週1キッチンに立つのであれば無理なく始めやすいですよ。
余った食材は冷凍保存
作り置きをしても食材が余ってしまった場合、その週にもう一度料理して使い切れるのであれば、そのまま冷蔵庫に入れておいていいかもしれません。しかし、料理できるか分からないのであれば、食べやすいサイズにカットして密閉できるポリ袋などに入れ、冷凍庫にしまいましょう。
ほうれん草やチンゲン菜などの葉物、きのこ、肉まで、冷凍保存できる食材は意外にも多いです。もちろん、早く食べるに越したことはないので、できれば次週の献立で使えると理想です。
外食のコツ3つ

一人暮らしの食費を抑えるうえで、できるだけおトクに買い物をして自炊する生活を続けられるならそれがベストでしょう。しかしなかなか、「100%自炊生活」にするのは心身ともに疲れるものです。
たまの楽しみとして外食しに行ったほうが、ほどよくストレス解消にもなるでしょう。最後にそんな、あえて外食する場合の節約術を紹介します。
クーポンを見つける、使う
家のポストに入っているチラシのクーポンや、ネットで取得できるクーポン、LINE友だち登録してもらえるクーポンなど、さまざまなクーポンをチェックしておトクなお店を狙って行ってみるのもよいでしょう。
なかでもPayPayにある「PayPayクーポン」は、事前に取得しておけば該当店舗でのPayPay支払い時に自動で適用されるというもの。「わざわざクーポンをチェックするのは大変」という方でも、無理なくクーポン集めができそうですね。
クレジットカード優待店に行く
クレジットカードを持っているなら、提携している優待店に行き、カード支払いでポイント還元を狙ってみてはいかがでしょうか。
たとえばエポスカードなら、「目利きの銀次」「山内農場」「白木屋」「魚民」などでエポスポイント20倍プレゼントのキャンペーンが行われています(2023年3月まで/キャンペーンは随時実施)。
友だちと飲みに行くときも、優待店を使ってクレカ払いをすれば、ポイントで儲かってしまうかも……?外食を楽しみつつ、ポイントもしっかり貯めることができるので、ちゃっかり一石二鳥です。

ポイント払いを活用する
たまの外食を、日々コツコツ貯めてきたポイントを使う「ご褒美の日」にしてみるのもいいかもしれません。「いくらまで貯まったら自分にご褒美ディナー」など、目標を決めて取り組んでみるとポイ活も捗ることでしょう。
ポイ活サイト「アメフリ」なら、ポイントの交換先も現金、ギフトコード、電子マネー、ビットコインと幅広く選べます。PayPayやdポイント、Pontaポイントなど、メジャーなサービスは網羅されているので、自分が普段使う電子マネーなどを選んで交換でき便利ですよ(アメフリのポイント交換について)。

自分に合った食費と無理のない節約を心掛けよう

本記事では、一人暮らしの食費は1ヶ月あたり平均約4万円であること、食費の目安は手取り金額の10~15%であることなどを紹介しました。
なお、収入はもちろん、食の好みや生活スタイル、勤務形態によって食費は一人ひとり異なるものです。一般の平均値や目安だけに縛られすぎるのもよくありません。一人暮らし生活がスタートしたら早い段階で、自分の食費はいくらかかるのか、リアルな金額を把握してみましょう。
そこからは健康を害したり、ストレスをため過ぎたりしない範囲で、無理のないあなたならではの節約術を実践してみてください。みなさんの豊かな新生活のスタートを応援しています!