日本国民であれば誰もが支払わなければいけない国民健康保険料ですが、可能であればできるだけ節約したいものですよね。支払い義務のあるものは割引のようなものは無いので、そのまま提示された金額を銀行窓口、コンビニ、ネットバンク、ATM等でお支払いされると思います。
しかし、この国民健康保険料が節約できるとしたら、試してみたいと思いませんか?
ちなみにほとんどの場合、保険料は前年の所得状況が判明する6月に年度単位で計算を行っています。同月中に国民健康保険料額の通知書を世帯主宛に届くので、6月から支払い方法を変えてみるのもありです!
「試してみたい…」そう感じる方にぜひ紹介したい内容が今回のテーマ。「国民健康保険料を節約する方法」です!そして、その方法としておすすめしたいのが電子マネー「nanaco」で国民健康保険料を支払うやり方です。
この記事では、nanacoを使用することで国民健康保険料がお得になる仕組みや、その他支払える税金や保険料、クレジットカードでnanacoにチャージする方法などについてまとめました。
nanaco使用で国民健康保険料がお得になる仕組みとは?
nanacoは、現金なしで支払いができる電子マネーです。いわゆるキャッシュレス決済が可能なサービスのこと!全国の多くの店舗で、現金なしで支払いすることができ、さらに利用する度にnanacoポイントが貯まります。
貯まったポイントは電子マネーnanacoに交換できるほか、提携先のマイルやポイントに交換することも可能。nanacoにはカードタイプ、モバイルアプリタイプ、クレジットカードタイプがあり、生活スタイルに合わせることができるので、使い勝手の良さが嬉しいですね。
そして、nanacoは買い物をする時はもちろんのこと、国民健康保険料を支払うときにも利用できます。
国民健康保険料は提示された金額をそのまま支払うのが一般的ですが、クレジットカードでnanacoにチャージしてから支払うことで、チャージ時にクレジットカードのポイントが貯まり、通常は節約できない国民健康保険料がお得に払える、というわけなのです。(nanacoチャージでクレジットカードポイント還元が対象のカードに限る)
以下に、国民健康保険料をnanacoで支払い続けたときにどのくらいお得になるのかを表にしてみました。クレジットカードの還元率は0.5%~1.2%ですが、ここでは1.2%として計算しています。
国民健康保険料 | 10年 | 20年 | 30年 | 40年 |
月10,000円の場合 | 14,400円 | 28,800円 | 43,200円 | 57,600円 |
月30,000円の場合 | 43,200円 | 86,400円 | 129,600円 | 172,800円 |
月50,000円の場合 | 72,000円 | 144,000円 | 180,000円 | 240,000円 |
上記の表を例とすると、月10,000円(年間12万円)の国民健康保険料を支払っている場合、1ヶ月につき1.2%のクレジットカードポイント還元を受けられるのであれば、1ヶ月につき120円(1.2%還元)、1年で1,440円(120円×12ヶ月)、10年だと14,400円もお得になる計算となります。
このように、長期間にわたってnanacoで支払いを続けるとかなりの額が節約できることが分かります。とくに国民健康保険料が高い場合には大きな差になるので、必ず支払いが生じるものだからこそ、ぜひnanacoで支払いたいところです。
なお、nanacoカードへクレジットカードからのチャージ上限は50,000円、1回のチャージ額は5,000円~29,000円(1,000円単位)となります。
nanacoで支払えるその他税金・公共料金
ここまで、国民健康保険料をnanacoで支払える!と紹介してきましたが、実はnanacoで支払えるのは国民健康保険料だけではなく、各種税金や保険料、公共料金などの支払いにも利用することができます。
固定資産税や自動車税、軽自動車税、住民税などの税金は現金払いが原則となっていますが、セブンイレブンの収納代行サービス(払込票を利用した支払い)ならnanacoで支払うことが可能。また、電気、ガス、電話などの公共料金の支払いも同様にセブンイレブンでnanacoを使って行うことができます。

そのほかにも使い道は多くあり、切手・印紙・ハガキ・年賀状、クオカード・テレホンカード・iTunes Card、ビール券・酒クーポン券、たばこ、映画券・前売り券、地区指定ごみ袋、ごみ処理券などの支払いに利用することができます。幅広い用途に使えるのが嬉しいですね。(一部対象外店舗あり)
※nanacoで支払いができない商品やサービスについては、こちら(nanaco公式)に掲載がありますのでご確認ください。
これらの支払いにnanacoを使った場合はnanacoポイントが加算されないため、残念ながらポイントを二重取りすることはできません。しかしクレジットカードでチャージする際のポイントは変わらないため、現金払いよりもお得なことには変わりないといえるでしょう。
塵も積もれば山となるというように、ちょっとした支払いを現金から(クレジットカード経由で)nanacoに変えることによって、大きな得につなげることができます。
クレジットカードでnanacoにチャージする方法

ここまでの解説で、nanacoでの支払いがどれだけお得なのかご理解いただけたでしょうか。nanacoにチャージして支払うだけで節約できる仕組みに理解できたら、使わない手はありませんよね。
ここからは、クレジットカードでnanacoにチャージする方法を紹介しますので、これからやろうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
STEP1:nanacoカードを用意
まずは、nanacoカードを用意しましょう。nanacoカードは、イトーヨーカドーやセブンイレブン、デニーズなどで作ることができます。申込用紙に記入するだけでいいので、混雑さえしていなければ3~5分ほどであっという間に申し込みが完了します。

nanacoカードの発行手数料は基本300円ですが、セブンイレブンやデニーズでは定期的にキャンペーンを開催しており、このタイミングに合えば入会時に300円相当のポイントをもらうことができるので、実質手数料はゼロ円になります。
なおnanacoはクレジットチャージをしてポイントを貯めるのが賢い方法ですが、nanaco付クロネコメンバーズカード、株主カードnanaco、iPhone nanacoシールは例外的にクレジットチャージができません。とくにnanaco付クロネコメンバーズカードは発行手数料が無料のためつい選んでしまいがちなので注意してください。
また、nanacoカードではなく、nanacoモバイル(アプリ)でも同様に使えるので、カードが増えるのは嫌…という方はnanacoモバイルがおすすめです。
STEP2:nanacoへチャージ可能なクレジットカードを用意
nanacoカードを作ったら、次にクレジットカードを用意します。ここで注意したいのが、nanacoカードへ登録できるクレジットカードは限定されているということです。
nanacoカードにクレジットカードを登録する際には、この点について十分に確認するようにしましょう。
STEP3:nanacoにクレジットカードでチャージする
クレジットカードからnanacoカードにチャージする際には、まずはクレジットカードを事前登録する必要があります。なお、登録できるのは本人認証サービスに登録済みのクレジットカードのみです。本人認証サービスへの登録方法は各クレジットカード会社で異なるので、ウェブサイトなどから確認するといいでしょう。
※「クレジットカードの事前登録」についてはこちら(nanaco公式)からご確認ください
事前登録が済んだら、その24時間後からチャージ金額の申し込みをすることができます。nanacoカードご利用の場合は、nanaco会員メニューにログインしてチャージ金額を申し込んだ後、お店のレジやチャージ機、セブン銀行ATM、nanacoモバイルアプリでチャージ金額を受け取ってください。
nanacoチャージができるクレジットカード
手持ちのクレジットカードがnanacoチャージに使えるのであればいいのですが、チャージができるクレジットカードは限られています。
ここからはnanacoチャージができるクレジットカードを紹介します。
セブンカード・プラス

セブン・カードプラス | |
年会費 | 無料 |
取り扱い国際ブランド | VISA、JCB |
貯まるポイント | nanacoポイント |
ポイント還元率 | 0.5%~1.0% |
ポイント利用 | 1ポイント1円相当 |
nanacoチャージ還元率 | 0.5% |
家族カードの有無 | 有(無料) |
セブンカード・プラスは、イトーヨーカドーをよく利用する人にとってお得なクレジットカードです。毎月8のつく日は5%割引になるので、8日、18日、28日にまとめて買い物すれば大きく節約することができますね。
ポイント還元率は基本は0.5%と平均的で、イトーヨーカドーやセブンイレブン、デニーズ、そごう、西武百貨店など一部の店舗では1.0%還元となります。貯まるポイントはnanacoポイントで、貯まったポイントはANAマイルに交換可能です。
セブンカード・プラスからnanacoへチャージすれば、チャージした金額に応じて200円につき1nanacoポイントが貯まるので、nanacoチャージは0.5%還元ということになります。
国際ブランドはVISAとJCBで、年会費は2019年7月1日から無料になりました。またセブンカードプラスでは本会員と生計を同一とする配偶者、親、高校生を除く18歳以上の子供のみ家族カードを作ることができます。なお、家族カード利用分のポイントはすべて本会員のポイントとなります。
支払い続けるものだからこそ賢く節約しよう
国民健康保険料や税金の支払いは、誰もがしなければいけない義務となっています。だからこそ、少しでもお得に支払いたいですよね。
今まで現金でそのまま支払っていたという人も、ぜひnanacoでの支払いに切り替えてみてください。それを継続するだけで、長い目で見たときに大きく得をすることができます。
いざnanacoで支払おう!と思った時は、下記の流れを参考にしてみてくださいね!
- nanacoカードを発行
- nanacoにチャージする用のクレジットカードを発行
- 発行したクレジットカードでnanacoにチャージ
- nanacoで国民健康保険料や税金などを支払う
- クレジットカードポイント還元を受ける