外出先から自宅に帰ってきた瞬間、「なんか部屋が臭い!」と感じたことはありませんか?
ずっと同じ部屋にいると慣れてしまって何も感じないかもしれませんが、外出先から帰った時に臭いと感じたら、もしかしたら嫌なニオイが部屋に染み付いている可能性があります。
毎日同じ部屋で生活をしている以上、何らかのニオイが染み付いてしまうのは仕方がありませんが、例えばお客さんを自宅に招いた時に「臭い!」と思われないように日頃から対策を行いましょう。
今回の記事では、部屋が臭くなってしまう原因や臭くなる前に予防できること、臭くなってしまった後に試したい対処法などを紹介します。
部屋が臭いと感じる5つの原因
人が生活をする上で、何らかのニオイは必ず発生します。そしてこれは避けられないことでもあります。
いつも同じ部屋で生活をしていたらニオイが染み付いてしまうことも。部屋が臭いと感じる原因は主に5つあるので、それぞれご紹介します。
汗などによる体臭
特に夏場は、汗などが原因となり体臭がきつくなってしまう場合が多いです。そのため汗だくで帰ってきた後に、着替えもせずカーペットを歩いたりソファーに座ったりするとニオイが定着してしまいます。
それだけではなく、汗や皮脂に雑菌が沸いてしまい、より悪臭を放つことになります。帰ってきたら汗を拭き取ったり部屋着に着替えるなどを行うと、ニオイを少し抑える事ができるでしょう。
喫煙によるタバコ臭
紙巻たばこや葉巻などを室内で吸っている場合、ニオイが部屋に染み付くだけではなくヤニなどの汚れも染み付いてしまいます。
電子加熱式タバコは臭いが付かないと言われていますが、タバコ臭に敏感な方だったり、かなりの本数を長期間吸っていれば多少ニオイは染み付いてしまいます。
タバコのニオイは、一度染み付いてしまうとニオイを落とすために壁紙を張り替えるなどかなり手間がかかります。ニオイを染み付かせないためには、換気扇の下で吸ったり、ベランダで吸ったりするのがおすすめです。
ただ、現在は受動喫煙に対してかなり厳しい見方がされており、換気扇やベランダでも吸えない可能性があるのでしっかりとチェックしておきましょう。
ペット用トイレなどによるペット臭
人は生活する上で体臭などのニオイを発しています。それは人以外の生き物も同様です。特に犬や猫などの毛が生えている生き物は、夏場などに強いニオイ発してしまいます。
また、トイレで排便をする人とは違いペット用のトイレなどは人が処理をしないとずっと糞尿が放置されることになります。こちらも放置すると強いニオイを発することになるので、こまめな掃除が必須です。
フィルター汚れによるエアコン臭
温かい、冷たい空気を部屋に流し込んでくれるエアコンですが、風を送るという機械のためフィルターやエアコン内部が汚れていると、その汚れやニオイが風にのって部屋に広がることになります。
エアコン内でカビが発生していた場合は、カビ臭がするだけではなくカビ胞子が蔓延してしまうため、健康被害が出る可能性もあるのでこまめな掃除を行いましょう。
食べ物などの放置による生ゴミ臭
生きていく上で食事は必須ですよね。料理をすれば、野菜のクズなどの生ゴミが出ます。コンビニなどでお弁当などを買ってきたとしても、タレがついたパッケージなどをゴミとして捨てると、そこからもニオイが発生します。
生活していく上で避けられないニオイではありますが、蓋付きのゴミ箱を使用したりパッケージなどを水洗いしてから捨てたりするとニオイを抑えることができるでしょう。
部屋を臭くしないための3つの予防法
部屋を臭くしないためには、日頃のちょっとした対策や定期的な掃除が必須です。少し面倒に思うかもしれませんが、部屋が臭くなるよりマシではないでしょうか。
ここでは、ニオイを部屋に定着させないために事前にできる予防法をご紹介します。
ゴミはこまめに捨てる
地域によっては週1回または週2回のゴミ回収が行われているはずです。ゴミはできるだけ溜め込まずに、回収日に必ずこまめに捨てに行くようにしましょう。
シンクの三角コーナーのゴミなどは、そのまま放置しているとそこから雑菌が発生、悪臭を放ちます。三角コーナーのゴミは新聞紙などで包んだ上で、袋に入れてしっかり縛り処分しましょう。
先ほどもお伝えしましたが、蓋付きのゴミ箱を使うだけでも少しニオイは抑えることができます。
カーテンなどの布類を洗う
カーテンやカーペット、ベッドシーツなどの布類は、ニオイを吸収する性質があります。これらは掃除機でゴミは吸い取れても、ニオイはなかなか吸い込めません。
布類の中でも、カーテンはあまり洗ったことがないという人は多いのではないでしょうか?あまり洗わないからこそ、ニオイが吸収されやすくもなります。
カーテンに吸収されたニオイは、カーテンを動かした時や窓から風が入ったタイミングで部屋中に流れてしまうでしょう。布類はせめて季節ごとに洗濯するのがおすすめです。
空気清浄機を設置する
空気清浄機を設置するのもニオイ対策としてはかなり優秀です。ただ、購入費用や使用電気代がかかるため、導入は慎重に検討しましょう。
空気清浄機は高い物を購入すればいいというわけではなく、部屋の広さと使用用途に合ったものを選びましょう。
ペットやタバコの有無などで、空気清浄機にどの程度の威力が必要かが変わってくるので、電気屋で店員さんに事情を話しておすすめを聞いてみるのも良いでしょう。
部屋が臭くなってしまった場合の3つの対処法
一度臭くなってしまったからと言って、そこで諦める必要はありません。ニオイが強く染み付いてしまっている場合は壁紙の張替えなどが必要となってしまいますが、軽くニオイが付いている程度であれば、ちょっとした対処でニオイを軽減することができます。
ここからは、家にあるもので簡単にできる部屋のニオイの対処法についてご紹介します。
こまめな換気を行う
こまめな換気は、ニオイを部屋の外に押し出してくれるので効果的です。
この時、窓を一箇所だけ開けるのではなく対角線にあたる窓を2箇所以上開けて、風の通り道を作ってあげるとより良いでしょう。
部屋の構造上、対角線に窓がない場合は、扇風機やサーキュレーターを使っても効果があります。換気は5分以上、風が吹いている日がおすすめです。
消臭剤やスプレーを使う
ニオイを吸収してくれる消臭剤や消臭スプレーは、悪臭の原因を分解、無臭化してくれるためすぐに悪臭が消えます。
ただし、消臭スプレーは短期的なニオイ消しには強力となり有効ですが、ニオイの根本を消すことは出来ませんので、時間が経つとまたニオイが復活してしまいます。
これらは突然の来客対応などにおすすめです。
濡れタオルを振り回す
水が滴らない程度の濡れタオルをブンブンと振り回すと、濡れタオルがニオイを吸着、消臭効果が期待できます。
ただこちらも消臭スプレー同様、短期的なニオイ消しには有効ですが、ニオイの根本を解決したわけではないので時間が経つとニオイが復活します。
ペットや子どもへの影響が心配で、消臭スプレーを使いたくないのであればこちらがおすすめです。濡れタオルなので健康的に不安なことはありません。
自分では気づきにくいニオイの原因は日々の生活習慣の中に
部屋のニオイというのは、なかなか自分では気づくことが出来ません。しかし、お客さんは意外と部屋のニオイを気にしています。
自宅に招いた際に「臭い」と思われないように、日頃からこまめなニオイ対策を行っておきましょう。
外出先から帰ってきたときはニオイに気づくチャンスです。深く息を吸ってみて臭くないかを確認しましょう。もし「あ、臭いかも…」と思ったら、今回ご紹介した対処法を試してみてくださいね!