「家計簿を始めたいけど何からしたらいいかわからない」「家計簿が続いた経験がない」など、お困りの方も少なくありません。
家計簿で最も大切なことは、家計簿をつける明確な目標や目的を決めることです。目標がなければ、家計簿を続けるのは難しいでしょう。
そこで、この記事では2025年最新の「家計簿の目標・目的の例」や「家計簿を始める前に決めること」、「デジタル時代の家計簿の付け方」などを紹介します。
本記事を参考にしながら、ぜひ現代的な家計簿管理を始めてみてくださいね。

家計簿を始める前に決める4つのこと
家計簿をつけ始める前に、まずは下記の4つを決めていきましょう。
- 家計簿をつける目標・目的を決める
- 家計簿の管理方法を決める(デジタル化も検討)
- 家計簿に記入する項目を決める
- 共有の有無を決める(夫婦・カップル・家族で)
この4つを決めないと、まとまりのない家計簿になってしまうので最初に決めていきます。
その1:家計簿をつける目標や目的を決める
目標や目的がないまま家計簿をつけ始めても、ふとしたときに「家計簿は必要?」となってしまい、長く続きません。
そのようにならないためにも、何のために家計簿をつけるのかをはっきり決めておきましょう。
家計簿をつける目標や目的は何でも構いません。まずは、自分がやる気の出る目標・目的を決めましょう。
家計簿の目標・目的の例
- 貯金(結婚、旅行、教育資金、マイホーム、老後資金、NISA積立など)
- 支出の管理(どのくらい使っているのか明確に知りたい)
- 無駄遣いを減らしたい
- 資産形成、資産運用をしたい
- サブスクサービスの整理をしたい
- キャッシュレス決済の管理をしたい
- 家族間での家計の透明化を図りたい
その2:家計簿の管理方法を決める
目標や目的を決めたら、家計簿の管理方法を決めていきます。
現在の代表的な家計簿の管理方法は下記の6つです。
- 家計簿アプリ(推奨):マネーフォワード ME、Zaim、おカネレコなど
- ノートに手書きで記入する
- 市販の家計簿ノート
- Excel・Googleスプレッドシート
- デジタル家計簿テンプレート
- AIアシスタント連携アプリ
管理方法は続けやすいやり方を選びましょう。
最も推奨されるのは家計簿アプリです。レシートを撮影するだけで自動入力でき、銀行・クレジットカードとの連携で自動集計も可能。特にキャッシュレス決済が主流の現在では、アプリによる自動管理が圧倒的に便利です。
手書きが好きな方は従来通りノートや家計簿ノートがおすすめですが、デジタル化の利便性も検討してみてください。
その3:家計簿の構成と記入項目
最後に、現代のライフスタイルに合わせた家計簿の構成や記入する項目を決めていきます。
家計簿の基本構成は主に下記の5つです。
- 目標貯金額・投資目標額(貯金・資産形成が目的の場合)
- 固定費(サブスクリプションサービスも含む)
- 変動費
- キャッシュレス決済・ポイント還元の記録
- 収支の合計・資産状況
目標・目的を記入する箇所を作る
ノートの余白部分や上部など、どこでもいいので最初に目標と経過を記入できる箇所を作成しましょう。
家計簿をつける目的を見失わないための大切な準備です。家計簿をつける目的が貯金や投資の場合は、目標金額と毎月の積立額を決めて記入しましょう。
例:
| 目標金額 | 今月の目標貯金額 | NISA積立額 | 実際に貯金できた額 | 現在の合計資産額 |
|---|---|---|---|---|
| 200万 | 3万 | 3.3万 | 2.5万 | 15万 |
固定費の項目を決める
固定費は毎月あまり変動しないお金のことです。現代では従来の固定費に加え、デジタルサービスの料金も含まれます。
固定費項目:
- 家賃・住宅ローン
- 光熱費
- 通信費(スマホ、インターネット)
- 各種保険
- サブスクリプションサービス(Netflix、Spotify、Amazon Primeなど)
- オンライン学習サービス
- クラウドストレージ料金
- 積立投資・NISA
- ジムの月会費
- 定期購入サービス
ここで毎月の必要な最低金額を見える化できます。
特にサブスクサービスの見直しは重要な節約ポイントです。使っていないサービスがないか積極的にチェックしましょう。
変動費の項目を決める
変動費の項目を決めていきます。
細かく設定しすぎると、面倒に感じて続かなくなる可能性もあります。そのため、大まかな設定で問題ありません。
変動費項目:
- 食費(外食・デリバリーアプリ含む)
- 日用品
- 医療費
- 交通費(IC カード、タクシーアプリ含む)
- 娯楽費(映画、ゲーム課金など)
- 美容費
- 衣服費
- 特別費・臨時支出
- ギフト・お祝い費
収支の合計と資産管理
最後に、収支の合計と総資産を記入する箇所を作ります。
単純な収支だけでなく資産全体の把握が重要です。銀行預金、証券口座、ポイント残高、電子マネー残高なども含めて総合的に管理しましょう。
収入に対して支出がどのくらいあったのか把握できる場所になります。もし収入より支出が多かった場合は、どこを使いすぎたのか見直すことが大切です。
その4:共有機能の活用
家計簿の共有機能が重要になっています。夫婦やカップル、家族で家計を管理する場合は、リアルタイムで情報を共有できるアプリを選びましょう。
共有機能のメリット:
- 家計の透明性が向上
- 無駄遣いの抑制効果
- 貯金目標の共有によるモチベーション向上
- 急な出費の相談がしやすい
家計簿のつけ方簡単4ステップ

目標や記入する項目を決めたら、実際に家計簿をつけていきましょう。
ステップ1:収入から固定費・貯金・投資を差し引く
まず、収入から固定費と貯金額、投資額を差し引きましょう。
固定費はほぼ変動しないので先に差し引いておきます。そして、貯金や投資が目的の場合は先取り貯金・先取り投資を徹底しましょう。
残ったお金を貯金する方法もありますが、最終的に利用してしまい貯金するお金が残らない可能性が高いです。
そのため、確実に資産形成をしたいなら先取り貯金・先取り投資がおすすめです。
ステップ2:変動費の予算を決める
収入から固定費と貯金・投資額を差し引き、残ったお金で生活していきます。
変動費の項目は既に決めているはずなので、決めた項目ごとに予算を決めていきましょう。
最初は残ったお金を越えなければ、おおまかで問題ありません。家計簿を続けながら予算を調整していきましょう。
キャッシュレス決済が中心の場合は、家計簿アプリで予算設定とアラート機能を活用しましょう。
ステップ3:支出を記録する
お金を使ったら、家計簿に記入します。
現金の場合:
- レシートの写真を撮影してアプリに自動入力
- 手書きの場合はその場でメモ
キャッシュレス決済の場合:
- 家計簿アプリと連携させて自動記録
- ポイント還元も忘れずに記録
デリバリーアプリやオンライン購入の場合:
- アプリ内の履歴から金額を確認
- カテゴリ分けを明確にする
家計簿アプリを利用すれば、クレジットカードや電子マネーの利用履歴が自動で反映されるため、記録の手間が大幅に削減されます。
ステップ4:収支と資産状況を把握する
最後に、収入から支出を引いて今月が赤字か黒字かを把握しましょう。赤字の場合は、見直して改善していくことが大切です。
以下も確認:
- ポイント還元額
- 投資の評価損益
- 全体の資産増減
- サブスクサービスの利用状況
また、家計簿を開始する日と締める日はいつでも問題ありません。「毎月1日〜月末まで」や「給料日を起点にする」など、家庭に合った期間で管理していきましょう。
家計簿を続けるコツ!

最初はやる気が出ているので続けられますが、時間の経過とともに家計簿のつけ忘れが出てくる方がいらっしゃいます。
家計簿を続けるコツを5つ紹介します。
コツ1:段階的な目標を設定する
家計簿は目標や目的なしに続けるのは難しいです。そして、大きな目標だけしか決めていない場合、達成感を味わうタイミングがなかなかありません。
そのため、大きな目標と小さな目標の2つに分けましょう。
例えば、大きな目標は【1年で120万円】を資産形成すること。そして、小さな目標は【毎月10万円】を貯金・投資することです。
このように、目標を大小の2つに分ければ達成感が毎月味わえ、続けやすくなるのでおすすめです。
コツ2:家計簿アプリの活用でシンプルにする
最も続けやすいのは家計簿アプリの活用です。
アプリ活用のメリット:
- 自動記録機能で手間を削減
- グラフや分析機能で視覚的に把握
- 通知機能で記録忘れを防止
- 夫婦・家族での共有が簡単
初めて家計簿をつけるときは、項目を細かく分けがちになります。しかし、細かすぎる項目設定は見直しにくい家計簿になる可能性が高いです。
できるだけ必要最低限の項目に分けて管理しましょう。
コツ3:自動化を最大限活用する
家計簿管理では自動化が鍵です。
自動化できる項目:
- クレジットカード・電子マネーの利用履歴
- 銀行口座の入出金記録
- 投資口座の評価額
- サブスクサービスの支払い
- 定期購入の記録
手動入力を最小限にすることで、継続しやすくなります。
コツ4:定期的な見直し時間を作る
家計簿の締め日は家計簿の見直しの日と決めておきます。その月の収支を把握し、次の月の予算や目標を決める必要があるからです。
見直しポイント:
- 使っていないサブスクサービスはないか
- ポイント還元を最大化できているか
- 投資の積立額は適切か
- 家族間での支出バランスは取れているか
忙しくても月に1回は時間を作って定期的に見直しましょう。
コツ5:家族・パートナーとの情報共有
家計簿の共有機能を活用することが継続のコツです。
共有のメリット:
- お互いに監視効果で無駄遣い防止
- 家計目標の共有でモチベーション維持
- 急な出費の相談がしやすい
- 透明性のある家計管理
夫婦やカップルで共有することで、家計管理への関心も高まり、継続しやすくなります。
おすすめ家計簿アプリ
現在、特に人気が高く、機能性に優れた家計簿アプリをご紹介します:
1位:マネーフォワード ME
- 自動連携数No.1
- 豊富な分析機能
- 投資管理も可能
2位:Zaim
- レシート読み取り精度が高い
- シンプルで使いやすい
- 無料機能が充実
3位:おカネレコ
- 2秒で入力完了
- 広告なしで集中できる
- オフラインでも使用可能
関連動画で学ぶ家計簿術
家計簿の始め方や続け方について、わかりやすく解説している動画もぜひ参考にしてください:
【再放送】【誰でもできる!】目指せ+3万円!「貯まる家計簿」カスタマイズを紹介【貯める編】:(アニメ動画)第132回
【家計管理の考え方】「絶対に把握すべき3つのこと」を解説します【お金の勉強 初級編】:(アニメ動画)第42回
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家計簿を始める前に大切なことや、家計簿のつけ方を紹介してきましたが、重要なのは実践することです。
実際に、家計簿を使ってみないと自分に合っている方法はわかりません。特に現在では、デジタル技術の進歩により家計管理がより簡単・便利になっています。
家計簿管理のトレンド:
- AI による支出分析
- 自動カテゴリ分類
- リアルタイム資産管理
- 家族間でのシームレスな共有
- サブスクリプション管理機能
最初から完璧な家計簿を目指さず、まずは家計簿アプリをダウンロードして行動していきましょう。デジタル化の恩恵を受けながら、効率的で継続可能な家計管理を始めることが、賢い家計簿の始め方です。
家計簿は単なる記録ツールではなく、あなたの豊かな未来を築くための重要な第一歩となるでしょう。

