昨今、犬や猫と暮らす世帯は徐々に増えており、現在では特に猫は犬の飼育頭数を抜いて日本でも1番多く飼育されているペットということになってきました。
犬も猫も飼育ノウハウの徹底や良質なフードの普及によって、その平均寿命も年々伸びています。一方で、寿命が延びるということはそれだけ一生のうちに病気や怪我に見舞われる頻度も高まるということ。
昔のように短命が当たり前の時代と現在とでは、ペットに掛かる医療費にも大きな差異が生じています。それを補うのがペット保険ということになります。
今回は、この分野でも高いシェアを持つ「PS保険」についての紹介をしていきましょう。
50%~100%補償まで選べる3つのプラン
PS保険が他社のペット用保険商品と異なるポイントとして真っ先に挙げられるのが、プランごとの補償割合のフレキシブルさ。ずばりこれです。
大手のペット保険の場合、おおよそ補償割合。つまりペットを動物病院で入院、通院、手術等させた場合のペット保険から支払われる補償は、50%もしくは70%というのがトレンド。
当然50%補償よりも70%補償のほうが保険料は高くなるわけですが、いざというとき3割負担で済むのはお財布には優しいところですよね。PS保険もその例にならってはいるのですが、さらにもう一つ、100%補償のプランが用意されています。
基本プランの50%補償、堅実プランの70%補償、そして充実プランの100%補償。この3つのプランから加入者は任意で選ぶことができるということですね。
極端な話、生まれつき体格も良く、健康そのもので病気もしなさそうなペットの場合は50%補償の基本プランに加入しておいて、生まれつき体が小さく先々に不安があるという場合は、100%補償の充実プランに加入させるといった区分けができるということですね。
選択肢が多いに越したことはないので、これは嬉しいポイントではないでしょうか。
通院補償が全プランで適用されている
ペット保険に関しては保険会社ごとにさまざまな工夫が見られる時代になっており、はっきり言って甲乙つけがたい部分も多いところです。
PS保険の特徴としては、前述3つのプラン全てにおいて実用的な「通院補償が付帯されている」というところにあります。この保険商品の場合、手術や入院を伴わない“通院”でも、全てのプランで1日分から補償を受ける対象になれるということですね。
実際にペットと暮らしている場合のあるある話なのですが、入院以上の事態にならなくても動物病院のお世話になることって結構多いです。しかしペット保険によっては通院まで補償の対象にしないプランもあり、そういうプランを選んでいると加入損みたいな形になってしまうんですよね。
PS保険の場合は、そもそも通院補償がついていることをウリにしているため、この点についての失敗はありません。また、PS保険の保険金支払いのうち通院補償が全体のおよそ85%を占めていたこともアナウンスされており、この通院補償の必要性についても示唆しているところです。
実際、筆者も猫を3頭飼っていますが、入院という事態って基本的に飼い主が毎日の健康チェックを怠らずにいる限り、そういう状況になる前に阻止できることがほとんど。
ちょっとでも具合が悪そうと感じたら、通院させれば早めの治療を受けることができますから、必然と入院や手術に至る前に措置が済んでしまいます。ですので、いち飼い主としては通院補償の付帯は必須と考えているところです。
全てのプランで通院補償がデフォルトでセットされているPS保険であれば、あとはその補償割合を任意で決めればOKということですね。
補償金額は年間最大110万円で安心
PS保険に加入したペットごとに、年間の補償限度額は110万円までとなっています。これはペット保険としてはかなり多めの補償枠となっています。
昨今はペットも長寿命化の傾向がありますし、当然長生きすればするだけ体の調子も崩しがちになっていくため、このぐらいの枠が設けられていると安心できるところです。
その内訳は以下の通りとなります。
補償内容 | 年間補償金額 | 1日あたりの補償金額 | 補償回数 |
通院補償 | 最大20万円 | 1万円 | 保険契約内20日 |
入院補償 | 最大60万円 | 2万円 | 保険契約内30日 |
手術補償 | 最大20万円 | 10万円 | 年間2回 |
車イス補償 | 最大10万円 | - | - |
PS保険は車イス費用の補償も担ってくれています。主にワンちゃん向けの補償となりますが、これが最大10万円。この車イスの補償はPS保険の特徴の一つですね。他社ではあまり見られない補償となっています。
これら合計110万円分の補償が、一保険契約期間で受けられるということになっています。補償の割合によって最低でも半分はPS保険が負担し、最大では全てを負担してくれるという形になるということです。
加入は犬猫のみ、上限は8歳11か月までOK
ところでPS保険はペット保険ではあるものの、加入資格があるのは犬か猫の2種類のみとなっています。その他のペットの加入は受け付けておりませんので、この点はご注意ください。
そして加入可能な年齢は、生後30日~8歳11か月までという括りが存在しています。9歳以上のワンちゃん、ネコちゃんの場合は残念ながら現段階では新規での加入することはできないということですね。
とはいえ昨今は年々ペットの寿命も伸びている傾向にありますし、この線引きは後々変更となる可能性もあります。なお、8歳11か月までにPS保険に加入さえしておけば、それ以降も保険契約は継続可能で、実質的に終身継続もOKという形になります。
PS保険の加入に関してはインターネット環境、もしくは郵送での受付を行っています。この際に嬉しいのが診断書も血統書も不要というところにあります。
特にネット経由の場合、必要事項を埋めていくだけで簡単に見積もりが可能ですので、ネット申込の手軽さを実感できることでしょう。
保険料は見積もり前に検索可能なのも嬉しいポイント
ちなみにPS保険では公式ウェブサイトのお見積もりフォームでお問い合わせができる他、犬の場合はペットの品種ごとの見積もりを「ペット保険取り扱い犬種分類表」からある程度調べることが可能です。犬種ごとにも保険料は異なり、小型犬、中型犬、大型犬の3つで区別されているようです。
猫の場合は品種問わず保険料は一律一定となります。それぞれ50%補償、70%補償、100%補償プランを年齢ごとに参照できますから、月々の保険料の予測も簡単です。
たとえば柴犬の場合、中型犬の区分となり、5歳時点で50%補償プランだと月額2,130円。70%補償プランでは月額2,940円となり、100%補償プランでは3,690円となっています。
猫の場合は5歳時点の50%補償プランが1,580円。70%補償プランなら2,170円、100%補償プランは2,760円となります。
当然、年齢を重ねるごとに保険料は高くなるわけですが、この上昇は12歳で打ち止めとなり、以降は毎年同じ保険料のまま契約の継続が可能になります。ペットは現在ではかなり長生きすることも珍しくありませんので、12歳以上で保険料が上がらなくなるというのは家計には優しいところですね。
ペット保険に困ったら通院補償付帯のPS保険はおすすめ
実のところ、今はペット保険も良い商品・いまいちな商品が混在しており、大手の保険会社の販売している保険商品は俯瞰で見ると一長一短に感じられる部分もあるんですよね。「保険料は安いけど、補償が…」とか「何歳からでも加入できるけど、その代わり保険料が…」のような具合に。
PS保険の場合ですと、年齢制限がありますし、犬猫以外の加入は不可能とちょっと枷(かせ)が多いところは事実です。ただ、条件を満たしてさえいれば補償プランも3段階から選べますし、見積もりや資料請求も簡単だし、申込もネット経由なら簡潔です。
さらに通院補償が全プランに付帯されているので、実際に加入させておくことで飼い主の負担が少なくて済むという保険商品です。ペット保険には通院補償がないと、やっぱりなかなかそのメリットをいざってときに発揮しにくいので。
実際にペットと暮らしている方であれば、このPS保険の性質は飼い主の希求に比較的沿うものであると理解できるのではないでしょうか。
現在はペットが長生きする時代です。長生きすればするだけ、人も動物も、病気がちになったり、足腰に異常も出やすくなります。なるべく早めに、ペット保険への加入をさせておくことが、ペットのためにもなり、飼い主の負担減にも繋がります。
PS保険をはじめ、良いペット保険商品は林立していますので、是非加入にあたって色々と調べてみてはいかがでしょうか。