3月7日は「サウナ健康の日(サウナの日)」と言われています。
新型コロナの自粛生活で密かなブームとなっているサウナですが、この「サウナ健康の日」は、一体誰が定めたのでしょうか?
また、サウナに入るメリットやデメリット、健康にどれほど効果があるのか。今回の記事ではこれらについて詳しく紹介していきます。
サウナに詳しくなって気持ちよく汗を流しましょう!
3月7日は「サウナ健康の日」
まずは、3月7日をサウナ健康の日と定めたのは誰なのか、サウナはどこで生まれたのかについて紹介していきます。
サウナ健康の日って誰が決めたの?
3月7日を「サウナ健康の日」と決めたのは、公益社団法人日本サウナ・スパ協会です。この共益社団法人日本サウナ・スパ協会は、サウナやスパに関する調査研究を行い、正しい知識の普及などを行っています。
3月7日の理由は「サ(3)ウナ(7)」という語呂合わせで決められたそうです。
公益社団法人日本サウナ・スパ協会の加盟店では、満37歳の客と同伴1名のサウナを無料招待するといったイベントも実施されているそうです。
サウナが生まれたのは北欧フィンランド
そもそも、サウナが生まれたのはサンタクロースでも有名な北欧フィンランドです。1,000年以上の歴史があると言われています。
各家庭にサウナがあり、客を食事に招いた際は一緒にサウナに入ることもあるそうです。フィンランドではサウナによって健康を保つため、自宅を新しく設計するときにはサウナを中心に家を考えるほど大切にされています。
日本ではサウナの入った後は水風呂に入って体を冷やしますが、本場フィンランドでは雪の中に飛び込むそうです。
サウナに入るメリット6つ
それではサウナに入るメリットを6つ紹介します。サウナにはいろいろな健康効果が期待できるんですよ!
(1)ダイエット効果が期待できる
サウナでのダイエット効果といえば、発汗作用による体重減が注目されがちですよね。
確かに汗を大量にかくと体内の水分量が減るため、一時的に体重は減ります。ただこれは軽い脱水状態のため健康に良いとは言えず、水分補給をするとすぐに戻ってしまいます。
実際はサウナでのダイエット効果は心拍数上昇によるカロリー消費によるものです。心拍数が上がるということは心臓がより早く動くため、座っているだけでもいつもより多くのカロリーを消費してくれるので、ダイエット効果が期待できます。
(2)毒素を除去できる
汗をかくということは、体内の毒素の除去の効果が期待できます。具体的には有害重金属が汗には含まれており、こちらを除去できるということは免疫力を高めることにも繋がります。
有害重金属は腎臓でも除去できるのですが、腎臓が24時間かけて除去する量とサウナで15分汗をかいて除去する量は同じくらいです。
サウナのほうがより効率的に、有害重金属などの毒素を除去できることがわかるでしょう。
(3)筋肉をリラックスさせる
温かい湯船などに浸かると、筋肉が緩みふわっと力が抜ける感覚は誰でも経験があるでしょう。これは、サウナでも同じ感覚が味わえます。
それだけではなく、サウナに入ると発汗と心拍数の上昇で血管が広がるため乳酸をより効率的に取り除けるでしょう。
(4)ストレス・不眠の解消ができる
サウナのメリットは精神面にも期待できます。発汗や筋肉のリラックスというのは、精神的な不安を取り除く効果も期待できます。
不安がなくなり、筋肉が緩んだ状態であればより深く室の良い睡眠に入ることができるでしょう。そのためサウナは、不眠症やまんせい的な疲労感に悩んでいる人にも効果的とされています。
(5)免疫効果を上げる
「(2)毒素を除去できる」でも少し触れましたが、免疫効果を上げることが期待できます。特に高温なサウナ空間では感染症の原因となる細菌が生存できる空間ではない場合があり、細菌除去にも効果的です。
ただし、すべての細菌が生存できない・絶対に感染症に感染しないわけではないので注意してください。
また、サウナ特有の高温空間から一気に体を冷やす行為は血管系などの循環器を刺激するので、体温調節システムの調整が正常に保たれやすくなります。
(6)老化の抑制ができる
毒素の除去にともない、老化の原因の一つであるフリーラジカルの除去も期待できます。
また、発汗により毛穴の汚れなども洗い流せるため、弾力があり潤いに満ちた素肌を手にできることで老化の抑制となり、見た目年齢の引き下げができるかもしれません。
サウナに入るデメリット5つ
ここまでメリットをご紹介してきましたが、もちろんサウナにもデメリットがあり、最悪の場合も想定されます。
サウナに入る際には決して無理をせず、どういう事が起こる可能性があるのかをしっかりと理解しておきましょう。
(1)髪が傷む
髪が傷むのは少し意外かもしれませんね。全てサウナが原因とは言い切れませんが、髪の主成分であるタンパク質は熱に弱いため、サウナハットをかぶるか濡れたタオルで頭を包むなどの対策をしなければ、髪がぱさぱさになる場合があります。
また、サウナのあとに入る水風呂ですが、プールのように塩素が含まれていることがあります。
プールに入ったあと髪がバシバシになってしまった経験はありませんか?これと同じことが水風呂でも起こってしまうため、できるだけ頭に水がつかないようにするか天然水など塩素を使っていない水風呂を利用しましょう。
(2)精子の数が一時的に減少する(場合がある)
こちらも絶対になるというわけではありません。もともと男性の精子が熱に弱いというのは知っている人も多いでしょう。高熱のときには股間は冷やすように指導している医者もいます。それと考え方は同じです。
サウナに入った日やその翌日くらいは精子が減るかもしれませんが、サウナに入らない日が続けば元に戻るので特に心配することは無いでしょう。
ただし、妊活中の男性であればサウナは避けたほうが良いかもしれません。
(3)サウナ依存症になる可能性がある
サウナにハマる理由として、高温と冷却を繰り返すことで独特の気持ちよさを味わえるということが挙げられるでしょう。気持ちよさというのは、酒やギャンブルと似ている快感・快楽物質が出ることが証明されています。
アルコール依存症やギャンブル依存症があるように、サウナ依存症になる可能性があります。
毎日サウナに入っている、サウナに入らないとソワソワしてしまうというのは依存症になっているまたは成りかけている可能性があります。
何事もやりすぎは体調を崩す原因になるため、節度を持って楽しみましょう。
(4)出費がかさむ
自宅にサウナがあるという人はほとんどいないでしょう。多くの人は銭湯や温泉、サウナ専用施設に行ってサウナを楽しんでるはずです。
そうなると入湯料などがかかるため、何度も行くと家計を圧迫してしまいます。健康によく気持ちいのはわかりますが、出費がかさんでしまうため程々にしておきましょう。
(5)心臓に負荷がかかる
サウナは健康に良いとされていますが、高温と冷却という極端な温度差を繰り返す行為のため、当然心臓に負荷がかかります。
腕や足の感覚がおかしい、気持ち悪いなど少しでも異変があればすぐにサウナを中止してください。特に以下の4点は、心臓に多くの負荷をかけてしまう可能性があるので避けましょう。
- 毎日サウナにはいる
- 長時間サウナにいる
- 極端に水風呂に飛び込む
- 寝起き1時間以内にサウナに入る
また、心臓に負荷がかかりやすいために絶対にサウナに入ってはいけない人、できればサウナに入らないほうがいい人というのが存在します。
これらに該当する人は、最悪のことになる可能性もあるのでサウナに入ることはおすすめしません。
絶対サウナに入ってはいけない人
- 血圧が高い
- 動脈硬化がある
- 狭心症の診断がある
- 心筋梗塞の恐れがある(可能性が高い)
- 糖尿病などで合併症を抱えている
- 心臓に疾患がある
- 血栓ができやすい(過去に血栓ができた)
- 悪性腫瘍の治療中
- 感染症などにかかっている
- 血栓性静脈炎
- 飲酒した
できればサウナに入らないほうがいい人
- 貧血症(貧血気味)
- 肝臓病
- 腎臓病
- かなり肥満
- 妊婦
サウナの正しい楽しみ方
サウナの正しい楽しみ方は主に5つのステップがあります。
多くの汗をかくためあらかじめ水分補給を行いましょう。水よりもスポーツドリンクなどが望ましいです。
■ステップ2:体や頭を洗う
他のお客さんへの配慮や、より効果的な汗をかくために余分な汚れは流しておきましょう。
■ステップ3:サウナへ
目安の時間は10分ほどと言われていますが、無理は禁物です。体調の異変を感じたらすぐに中止しましょう。
■ステップ4:かけ湯をして汗を流し水風呂へ
水風呂に入る前には必ず全身の汗を流しましょう。周りのお客さんへのマナーです。
■ステップ5:座ってゆっくり休憩
体の水分をかんたんに拭き取り、椅子などに深く腰掛けて休憩を行います。
また、サウナに行くのは週に2~3回が最もおすすめとされています。極端な回数や温度、時間は避け、実際の温度や時間よりも自分の心拍数や体調と相談して、サウナを楽しむようにしましょう。
2021年流行語大賞にもノミネートされた”ととのう”とは?
2021年の新語・流行語大賞に、サウナ用語である「ととのう」がノミネートされました。残念ながら大賞を受賞することはできませんでしたが、サウナがどれほどブームだったかを証明していますよね。
「ととのう」とは、サウナハイやサウナトランスともいわれる状態のことです。
水風呂に入った後の休憩中にこの状態になり、心身ともに整った瞬間、そして瞑想効果や心身のバランス調整に最も効果的です。
3月7日には正しいサウナを体験してより健康に
コロナ禍のサウナブームで初めてサウナを体験した人も多いのではないでしょうか?苦手という人もいる中で、ハマる人はかなりハマるのがサウナです。
メリットも多く気持ちいいため、毎日できるだけ多くサウナに行けばいいのではと勘違いしている人もいますが、決してそうではありません。一歩間違えれば高温と冷却の繰り返しはかなり危険な行為です。
それを理解した上で、正しいサウナライフをぜひ楽しんでくださいね。